高分子

接着剤の仕組みを化学する

今回は接着剤の原理を化学的な観点から解説していきたいと思います。
接着剤と言えば、セメダインや糊のような工業製品を思い浮かぶかもしれませんが、蜘蛛の糸やでんぷん(米)、樹液のような天然からできている物もあります。

また、水も接着剤になりうる場合があります。例えば、2枚のスライドガラスを準備します。水を一滴スライドガラスの上に垂らし、もう片方をその上に被せるとガラス同士が貼りつき、離れなくなります

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プラスチックはクッキータイプとチョコレートタイプ

皆さんこんにちは。結木そらです。

そろそろ修士論文のことも考えていかなければならないし、未着手の実験や研究室での雑用、後輩の指導など、いろいろとやるべきことが多くなってきました。コロナの影響で前期は登校が制限された分、後期は研究室にずっと滞在するくらい忙しくなるでしょう。
(労働基準法助けてーー!)

それでも、なんとか隙間時間を作って記事を書いていこうかなと思います。

さて、今回もプラスチッ

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世界初のプラスチック フェノール樹脂

前回は半合成樹脂、セルロイドの記事を書きました。それは事実上の世界初のプラスチックですが、原料が天然のセルロースのため、厳密には合成樹脂ではありません。

フェノール樹脂の歴史

人類が合成樹脂を本当の意味で発明したのは20世紀初頭です。

1907年にアメリカの化学者、ベークランドがコールタールに含まれるフェノールとホルムアルデヒドを原料として、歴史上初の合成樹脂であるフェノール樹脂を開発しまし

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半合成樹脂 セルロイド樹脂

セルロイドの歴史

 時は19世紀中ごろ、アメリカではビリヤードがなぜか大流行していました。当時、ビリヤードの玉には象牙が使われていたらしいですが、象牙は大変貴重であり、供給が追い付かず、常に品薄でした。

 ビリヤードの玉を作っていた会社は象牙を使わずに玉を製造する方法を開発しようと思い立ったのです。

 そのため、象牙に代わるビリヤードの玉の開発に10000ドルの懸賞金をかけることにしました。

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5000年以上の歴史を持つ天然樹脂、漆と人類の関わり合い

皆さんこんにちは。毎日投稿は少し厳しいですが、なるべく多くの記事を投稿するように頑張っていきたいです。

 本日は天然樹脂の話について書いていきたいと思います。

 そもそも、樹脂とは何なのか

 樹脂とは、松脂や漆のような樹木から出る樹液が固まったものです。このように自然から採取できる樹脂のことを天然樹脂といいます。

 かつて、樹脂は天然樹脂のことだけを指していたのですが、有機化学や高分子化学

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リビングカチオン重合とは何か  〜中道に見る可逆的動的平衡〜

GW明けからグワッと忙しく、来る日も来る日も重合と解析そして重合を繰り返し、人間重合マシーンとして活動していました。先週の水曜は一旦全てを忘れて休みを取り、水族館に行き、スカイツリーを見、東京五輪の公式Tシャツを買い、プラネタリウムで眠り、ヘッドスパをして前向きになって帰って来ました。水族館では年間フリーパスを買いました。これでいつでも水生生物のなめらかな泳ぎを観ることができる、そう思うと、彼らの

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高分子化学の父 シュタウディンガー

1953年のノーベル化学賞は、ドイツの化学者 ヘルマン・シュタウディンガーに贈られました。
受賞対象となったテーマは「鎖状高分子化合物の研究 」です。
「高分子の発見」と言い換えても間違いではないでしょう。
分子が数千~数百万繋がった高分子は、プラスチック(樹脂)製品やゼリーなどのゲル、天然ゴムや植物・動物の細胞など、あらゆるところに存在し、私たちの生活を支えています。

20世紀初頭、分子の沢山

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【院試解説】平成30年度 東京工業大学 物質理工学院 応用化学系 9A (2)

こんにちは やまたくです。

今日は院試解説として

平成30年度 東京工業大学 物質理工学院 応用化学系 9A(2)

を解いていこうと思います。
著作権上の都合から、問題は大学ホームページのリンクからダウンロードしてください。

芳香族求核置換重合に関する問題

今回も前回に引き続き基礎的な問題だったので答えから先に示します。

下図の化学構造式で示される芳香族化合物は、芳香族求核置換重合のモ

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今後もより良い記事を投稿できるよう邁進してまいります。
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【院試解説】平成30年度 東京工業大学 物質理工学院 応用化学系 9A (1)

こんにちは やまたくです。

今日は院試解説として

平成30年度 東京工業大学 物質理工学院 応用化学系 9A(1)

を解いていこうと思います。
著作権上の都合から、問題は大学ホームページのリンクからダウンロードしてください。

今回は問題自体は簡単だったので、解答を示した後、少しコメントを残していこうと思います。

①スチレンのラジカル重合

①の解答は以下のようになると思われます。

N,

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高分子の院試対策について…

こんにちは やまたくです

最近更新頻度が低くて申し訳ありません。

おかげさまで色々な方から質問していただけるようになって個別対応していたらなかなか記事を書く時間がない今日この頃です。
(もう少し上手く回す方法を考えなくては…)

院試の質問等は下記のTwitterでも解答しているので速いレスポンスを期待される方は是非こちらで質問していただければと思います。

さて、今日は記事にコメントしてきて

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