Tomoki Yasuhara

■生活思創家 ■マーケティング/ブランディングのコンサルタント 信州松本在住

Tomoki Yasuhara

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<書籍のご案内>新版ブランディングの基本

■自己紹介を兼ねての、ご報告 2023年2月に「新版ブランディングの基本」が発売されました。 前著が2014年に出版されたものでしたので、9年ぶりですね。新版まで長く命脈を保っていたということですから、ご購入いただいた読者の皆様には感謝申し上げます。また、新著は、旧版の200ページから300ページに大幅改訂しております。  おかげさまで、安原は過去主著として5冊を書かせてもらっておりますが、そのうちの4冊が改訂新版にまでなっております。フリーランスのコンサルタント歴22

    • フェイク情報とエコーチェンバー環境での生活<その3>

      娘「エコーチェンバーのエコーって、やまびこのこと?」 父「まあ、壁に向かって反響することなんだから、同じ意味合いだね。それが山の上で起きるっていうのがやまびこでしょう」 娘「じゃあ、トーチャンに質問なんですけど。なぜ人は山では『やっほー』って叫んで、海では『ばかやろー』って叫ぶんですか?」 父「え? うむむ、なんでだろう。 考えたこともないぞ。結構、無茶振りした質問だけど生成AIに尋ねてみようか?」 父「なるほど、突き詰めると日本人の自然観が強目に出るのが山で、文化的

      • フェイク情報とエコーチェンバー環境での生活<その2>

        「フェイク情報とエコーチェンバー環境の生活」の第二回です。(前回のシーズン名称を改題したよ。誰も気づかないと思うけどw) 第一回はフェイク情報に焦点を当ててみたのだった。つーか、この世の情報って多少の違いがあってっも、すべての情報はフェイク部分(情報操作の意図があっても、なくっても)を含んでいるっていう試考でした。 今回はエコーチェンバー環境と銘打って、情報の受け手の周囲を試考してみます。フェイク情報とエコーチェンバー環境はセットなのだ。そんな見立てです。 娘「エコーチ

        • フェイク情報とエコーチェンバー環境での生活<その1>

          生活思創ラボのシーズン8は、フェイク情報に囲まれていく私たちって、どんな振る舞いになっていくのかを試考します。  加速度ビンビンの生成AIが、情報の収集・編集・加工を高度で簡単にしてる昨今です。一般的な現象としてですけど、何かを複雑なものにすると、扱いが難しくなります。反対に、簡単さが際立つと、やや精度の荒さが目立つようになります。しかし、生成AIでは、高度で簡単が両方同時に成り立っちゃってるのです。通常、2つ以上の相反する価値を同時に乗り越えられるものをイノベーションと呼

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        <書籍のご案内>新版ブランディングの基本

          学びの生活思創:番外編「集中力について」

          「知圧と創圧」の話はほぼ書ききったので、そこから派生したお題を取り上げてみます。  まずは前振り。  小生の座右の銘の一つとしてGo with the flow.ってのがあります。結句代わりに使っております。フローって書くと、チクセントミハイの「フロー理論」が思い浮かぶでしょう。まあ、浮かばなくてもいいんですけど。  小生のフローはこのフロー理論のフローとはちょっと違ってましてね。純粋に「流れ」の意味で使っております。Go with the flow.は「流れと共に」み

          学びの生活思創:番外編「集中力について」

          学びの生活思創「知圧と創圧」その4

          娘「生成AIは便利だけど、勉強で聞きたいことになると、なかなか思いつかないんだよね。どうすれば、もっと役に立つようになるのかな」 父「そっかー、じゃあ、こんなのはどうだい?」 娘「きっつ。役に立たせたくなくなってきたじゃないか」 今回は追記のお題で試考しました。 ◼️生成AIのインプット・アウトプットへの貢献を可視化してみる 学びのプロセスでは、インプット時は見えない中での学びの継続が必要でした。自分をストレッチするような成果物を期待するとき、実は、本人もどんな成果

          学びの生活思創「知圧と創圧」その4

          学びの生活思創「知圧と創圧」その3

          圧力の話を援用して、学びのインプットとアウトプットについて試考してきました。その第3回目です。 父「こうやって何か別のモノに例えながら考えていくってのも、刺激があって楽しいね?」 娘「でも、例えるモノにも依るなあ。私、理科好きじゃないから圧力の話はピンとこないからさ」 父「そうかあ、例え話ってさ、聞き手を選ぶからな。スイーツ作りで学びを例えたら、結構、いけたかも?」 娘「かもね。でも、スイーツの話はスイーツの話で十分楽しいから、例え話に使わなくてもいいよ。パティシエ目

          学びの生活思創「知圧と創圧」その3

          学びの生活思創「知圧と創圧」その2

          ◼️テーマ2:知圧・創圧でインプット・アウトプットに貢献する 前回に引き続き、知圧と創圧の試考をします。学習行動の継続や創作活動の集中に焦点を当てていきます。知識をインプットしていくにも、そこから結晶化してアウトプットしていくにも、才能とか努力とかは必要です。  今回は、その延長の先にあるものを試考します。才能や能力や好奇心や目標といった学びに関する主な要素以外に、学びを継続させるエネルギーや、創造性を加速させるエネルギーたちについてです。ここでは、これらを知圧と創圧と称し

          学びの生活思創「知圧と創圧」その2

          生活思創ラボのご紹介

          ◼️父:生活思創家を自称するラボの主宰者 フリーランスのマーケティング・コンサルタントで20年ちょっとを過ごす。東京から信州に移住してほぼ10年 ◼️娘:不登校気味の中学1年生(ラボのスタート時は小6で完全な不登校)現在は小説家志望で、かなりの読書家。人生経験はまだまだだが、ボキャだけは豊富 生活思創のコア・コンセプトは、「生活にメタ視点を創出し、人生の不条理へのポジティブな対応を促す」活動です。 柔らかめに書くと、「日々の暮らしに見通しの良さをあたえることで、日常に起

          生活思創ラボのご紹介

          学びの生活思創「知圧と創圧」その1

          生活思創の目的は、正しさの追求ではありません。慌ただしい日々の生活に、「見通しの良さ」を感じるための試考を言葉と図で表現していくことです。なので、好奇心が赴くままに、いつもの・やっかいな生活に「面白さ」を掘り出そうとしております。  生活思創のきっかけは子供の不登校でした。学校行かなくても、より良い学びってあるのかな?、あってほしいな、あるとしたら一体どんな姿をしているのかな?、なんて感じでスタートしたのでした。シーズン7はややこの生活思創の原点に戻ってみて、試考してみます

          学びの生活思創「知圧と創圧」その1

          生活空間の思創(8)「生活ルーティンの場」

          シーズン6「生活空間の思創」の最終回です。生活って習慣の場でもあります。家族などの参加メンバー全員の生活ルーティンを束ねる空間とも言えます。最終回なので、まとめっぽく生活ルーティンという視点から試考します。 ◼️新奇性と親しみやすさ まずは、今回の試考のきっかけとなった本の紹介から。人に勧められて「「ふつうの暮らし」を美学する」(光文社新書 :青田 麻未)を読みました。サブタイトルに、家から考える日常美学となってましたので、小生が捏ね回している生活空間のヒントになればとい

          生活空間の思創(8)「生活ルーティンの場」

          生活空間の思創(7)「椅子歴で生活工学」

           前回は、花瓶だったりコーヒーカップといった「物質」でありながらも、そこに意識が強く入り込んでいると、生活で語れることも結構あるんだな、そんなお話でした。  生活思創のラボって、「そこには何もないでしょうと決めつけている場所にこそ、多くの思念が浮遊しているはず」という探求の試掘活動みたいなものなのだ。なんか、心霊現象の研究家っぽいすけどw ◼️まずは、背景から 今回は前回に引き続き、こだわってきたモノから、気が付かなかったコトを浮かばせて、モノゴトにして生活に見通しの良さ

          生活空間の思創(7)「椅子歴で生活工学」

          生活空間の思創(6)「花瓶と珈琲カップ」

          小生は陶芸が好きです。少し習ったこともありますが、専門は購入です。焼き物の蒐集は身代を潰すらしいので、あくまでも日々の生活の範囲で買っています。 ちなみに、収集の始めは30歳過ぎた頃からでした。最初に買った花瓶は出西窯(しゅっさいがま)、コーヒーカップは備前焼(びぜんやき)のマグ。でも、好きな焼き物の風合いは鼠志野(ねずみしの)でして、お猪口と徳利などを持っています。ただし、これは買ったものではなく、頂き物です。  主にコーヒーカップと花瓶が渉猟の範囲ですから、かわいいも

          生活空間の思創(6)「花瓶と珈琲カップ」

          生活空間の思創(5)「生活音」

          今回のお題は音。生活思創なので、必然的に生活音について試考してみます。  不登校だった娘が4月から中学生になり、何を覚悟したのか吹奏楽部に入って、クラリネットを始めました。いきなり、家庭内は音楽の話の比率が上がっております。また、6月になって近所からカッコーの鳴き声が聞こえるようになりました。7月は田んぼでカエルが鳴くことでしょう。あまり、じっくり向き合うことはないのだけれど、日々の生活は音に囲まれているのだ。 そして、このただ流れてるだけの生活音に、意味を見出してみよう

          生活空間の思創(5)「生活音」

          生活空間の思創(4)「大掃除」

          普段使いな生活イベントに、大掃除っていうのがあります。 小生も上の娘が中学生になったことを機に、先般、倉庫やらロフトやらに滞留する品々を大々的に処分する大掃除を行なっております。 娘「大掃除って、今までの生活を改めましょうって意味があるんだね」 父「片付けの魔法で有名なこんまり(近藤麻理恵)も含めて、物を溜め込まない生活を良しとする風潮っていうのがあってさ、一つの生活サイクルとも言える」 娘「ふーん、欲しかった物がいっぱいあるって、願いが叶ってる状態なのに」 父「ま

          生活空間の思創(4)「大掃除」

          生活空間の思創(3)「ビブリオ・レゾナンス」

          娘「ビブリオ・バトルって知ってた?」 父「知らん。なんすか、それは」 娘「推しの本をみんなにプレゼンして、推しの本のコンテストをするゲームなんだよ」 父「推しの本って、自分が感動した本ってことね」 娘「そう。読書感想文のゲーム版みたいなやつかな」 父「よさげですね。そのプレゼンテーションっていう形式も気分が上がりそうじゃないか」 娘「読書感想文って、読むのは先生だけだし・・・」 父「先生も忙しいから、もしかしたら、読んでないかもしれないしなー」 娘「そこの保護

          生活空間の思創(3)「ビブリオ・レゾナンス」