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生活空間の思創(6)「花瓶と珈琲カップ」

小生は陶芸が好きです。少し習ったこともありますが、専門は購入です。焼き物の蒐集は身代を潰すらしいので、あくまでも日々の生活の範囲で買っています。

ちなみに、収集の始めは30歳過ぎた頃からでした。最初に買った花瓶は出西窯(しゅっさいがま)、コーヒーカップは備前焼(びぜんやき)のマグ。でも、好きな焼き物の風合いは鼠志野(ねずみしの)でして、お猪口と徳利などを持っています。ただし、これは買ったものではなく、頂き物です。

 主にコーヒーカップと花瓶が渉猟の範囲ですから、かわいいものなのですけど、陶芸品は場所を取るのが難です。あれやこれや買い足して行ったら、コーヒーカップが約50個、花瓶が大小30個ぐらいになっております。相方からも「また買ったの? どこに置くの?」と責められます。まあ、諦めているようでもあるので、なんとか押し込んでおります。

 もちろん、家族にとってもいいことはあります!毎朝、コーヒーを淹れるのは小生のルーティンなんですが、コーヒーカップは常にローテーションされますから、飲み方だけでなく気分にも合わせて器が提供できているのです! また、花を家の中に飾るのも基本小生の役回りです。したがって、それなりに花瓶は活躍しています。花屋は本屋に行くのと同じくらいに気分が上がります。


娘「トーチャンは焼き物が好きだよね。だから、クラフト・フェスとか行っては、花瓶とかコーヒーカップを買っちゃうんだよね」

父「そうだなあ、花とコーヒーが好きだから、どうも花瓶やカップにまで拘ってしまうのだろう」

娘「ですね。コーヒーはさ、残りの豆が少なくなると大騒ぎして買い出しに行ってるし、花屋に一緒に行くとウキウキしているのが顔に出まくってるし」

父「わかりやすい父親ってことで」

娘「ただなー、母がカップや花瓶の数の多さに困惑してるところがなー、娘としてはなー、なんと言っていいか、父を全面的に支持できないところもなー、あるかなー」

父「何か、含みのある言い回しですが・・・」

娘「あー、私専用のPCが欲しい! 小説書くのにも、小説を書く道具が大切だからねえ、花を活ける花瓶のように」


今回は「花瓶とコーヒーカップ」というモノが、「生花とコーヒータイム」というコトに変化してモノゴトになる意味を試考します。花も珈琲も生活を充実させる役割があります。なくても困らないけど、あったら尚良いってことなので、何らかの対称性がありそうです。ただし、それでいて拡充の仕方はまったく違います。この類似から異質までを押し込んでみようと目論んでおります。

あわよくば、小生の花瓶やコーヒーカップの蒐集についても、ポジティブな方向の言語化(周囲への説得力アップ)ができるやも? と期待を込めた探求です。


◼️切り花と花瓶の関係図を試考する

手始めに切花と花瓶の関係から、生活での花(ここでは、華道のような高邁なものでなく、あくまでも生活の中に花を飾る習慣)って一体どういった価値を提供しているかをみてみます。

 生活の中には、絵やオブジェを飾る習慣があります。大まかには似ている習慣です。とはいえ、花でなければならない部分もあるはずでしょう。ということで、生花はこれらの飾る行為とどこが違うのかから、入っていきます。生成AIに目配せの範囲を提示してもらいました。 

花を生ける行為と、絵やオブジェなどの装飾品を配置する行為との違いについて、以下のように比較できます。

生命の象徴としての意味:
花の生け花: 花は生命力や自然の一部としての美しさを象徴します。生け花では、その花の持つ生命力や季節の移ろいを表現することが重視されます。
絵やオブジェ: 絵やオブジェは、芸術やデザインの表現であり、しばしば象徴的な意味を持ちますが、それが生命そのものに焦点を当てることは少ない傾向があります。


季節や文化との結びつき:
花の生け花: 日本の生け花では、季節や風土に応じた花材の使用が重視されます。これにより、季節感や文化的な背景が表現されます。
絵やオブジェ: 絵画やオブジェは、芸術家やデザイナーの感性に依存し、より個人的な表現が可能です。季節や文化的背景を反映させることもありますが、生け花ほど直接的ではありません。


変化と時間の経過:
花の生け花: 花は生き物であり、時間の経過と共に色や形が変化します。その変化を楽しむことが生け花の醍醐味の一つです。
絵やオブジェ: 絵画やオブジェは、一度完成すると基本的には変化しません。その美しさや意味は時間が経っても一定です。


空間との関係:
花の生け花: 生け花は空間との調和が重視されます。その場の雰囲気や自然の中での配置が、花の美しさを引き立てます。
絵やオブジェ: 絵画やオブジェは壁面やテーブルなど、より静的な空間に配置されることが一般的です。空間との調和も考慮されますが、生け花ほど動的ではありません。


これらの比較から分かるように、花の生け花はその生命力と季節感、そして空間との調和を通じて、独特の美しさと意味を持ちます。一方で、絵やオブジェはより静的で象徴的な表現が主体であり、異なる美的価値と文化的背景を持っています。

生成AI

4つの視点が出てきました。

・確かに、「生命としての花」というのは、人は生花をなぜ必要とするのかに対して、核となる回答ですね。時間経過で朽ちていく姿は生活する家族に意味を伝えていると感じます。それが花屋の花でも、庭に咲く野草だとしてもです。「あなたも、限りある命ですから、意義深い今日を生きてくださいよ」みたいなw

 ・次に出ている季節性は生花ならではですかね。ただし、花屋さんだと世界中の花が旬を超えて入手できますからね、むしろ、茶道のような庭先の花を生けるようなケースを意味してそうです。文化は範囲が広すぎるけど、カレンダー的な生活イベントという捉え方ができます。

 ・三番目の時間的な変化は、最初の生命としての花と被るところがあります。なので、生け直すっていうのもあると解釈してみます。萎れた花を取り除き、元気な花だけを残すとかしながら、時の流れに生ける側が参加するみたいな意味合いです。たしかに、これも絵画などの装飾にはないですな

 ・最後の空間との関係も生花にはあります。もちろん、絵やオブジェも大いに空間と関わりがあるのですが、置かれた空間全体に呼応して、どういうふうな形(組み合わせや、サイズ感など)がいいか佇まい全体を工夫するのも、生花ならではです。


図表271

今度は花瓶について試行してみます。図表271はその対比図です。生花を成立させるための、切り花にはない特性という視点です。

花瓶は切花に対して「生命の象徴→物質の象徴」、「季節や生活文化→手仕事やアート」、「変化や時間の可視化→静止と重力の可視化」、「「関係としての環境空間→個体としての存在空間」という役割にしてみました。

 そして、中央に創発があります。花と花瓶が組み合わさる時の創発、つまり、単体での価値を足したものよりも「花と花瓶がセットになった時の価値」が高まるだろうという見立てです。

話は脱線しますが、白洲正子が「花をいけるのは花瓶を飾りたいから」的なことをどこかで語っていた文章を見たことがあります。小生も深く共感。

 さて、ここまでは一般論をゴリゴリ押し込んだ話です。生活思創は実生活での記号接地を重視します。というか、「ここ今」の自分の生活への試考だからこそ、「見通しの良さ」を提供できると考えているわけです。もちろん、微細な「見通しの良さ」でしょうけど。

我が家の代表的な花瓶たち

ここからは小生の生活場面に話を転じます。小生にとっての「切花と花瓶」が織りなすであろう創発を読み解きます。あくまでも個人内の創発ですけどね。でもきっと、読み手にとってはサンプル事例となって、自分ごとに置き換えるヒントになるはずです。(と信じてるのだった) 

図表272

 さて、切花と花瓶の価値貢献を4x4のマトリックスにしてみたよ。図表272です。ここから創発らしきものを語れるのかをみてみましょう。つまり、両方を統合する魅力点らしきものがあるかどうかを、チェックするのです。

 具体的な典型的ケースで解説します。ただし、創発は2要素が同時に混ざり合うのではなく、どちらかが先行します。後から、他方が混ざり合って価値が高まります。たしかに、「この花ならこの花瓶(花先行)」「この花瓶ならこんな草木(花瓶先行)」ってなりますよね。

※ビジネス的には商品開発でのニーズ、シーズ、アイデアによる創発と同じ流れなのだ。先行要素で創発パターンが決まるのだった。
(業務用のお話でしたw)

図表に沿って解説してみます。まずは、花が先行して花瓶が従っていく2つのケース

・大きな花束が登場するケース:家族の誕生日やイベントで、花束なんかが登場することがあります。2−3ヶ月に一度くらいか? 花束もさっそく花瓶に生ける必要がありますが、概ね大きな花瓶です。どっしりとした、存在感のある花瓶で、花束が我が家にやっってきた理由を象徴的にしてくれますね。

・庭に咲いている花の一輪挿しのケース:庭にはいつも小さな野草が生えてます。雑草とも言えるけどw  春や夏には、小さいながらも瀟洒な花が咲き、ふと目がいくような日があるんですな。いつも、「飾るぞ飾るぞ」って意識してないけど、不意に「おっ、花が咲いてる」と意識が向く場面です。こういう時は、小さな花瓶に一輪挿しで飾ったりします。

今度は、花瓶が先行して、花が従っていくケース

・オブジェとしての花瓶のケース:花屋さんで見つけたとか、クラフト・フェスで発見したとか、思わず入手してしまう花瓶があります。飾りたくてしょうがないわけですから、それに合った花を買ってきます。メインは花瓶であり、オブジェとしての作品の扱いですね。

・抜けた空間に低い重心の花瓶を置くケース:我が家的には玄関にややスペースがあって、そこには丈のある花や草木を置くと、結構、収まりがいいんですね。そんな時は、花瓶には重心があって低いものを使いたいのです。また、壁にかける竹製などの軽い花入も使い方は同様です。特にトイレのような狭い空間には、視点が中空にあった方が粋な感じがします。これらは花瓶と空間の組み合わせ優先で、花の選択は後からくるパターンです。

図表272では、切花と花瓶がそれぞれの特徴を発揮できる役割をカバーしあってますね。4x4で○印が必ずあるようになってます。


◼️コーヒーとコーヒーカップの関係図を試考する

今度は、コーヒーとコーヒーカップの関係もやってみましょう。すでにある「花と花瓶」の整理の仕方を利用して、比較しやすくしてみます。生成AIによる叩き台も、「花と花瓶」との比較で問うてみました。

コーヒーとコーヒーカップを選ぶことと、花と花瓶を選ぶことの共通点と相違点を具体的に比較します。

共通点:

使われる状況や目的の考慮:
コーヒーとコーヒーカップ: コーヒーの種類や味わい、飲む時間や場所に応じて適したカップを選びます。例えば、朝のスタートに合う大きめのマグカップや、エスプレッソを楽しむための小さなカップなどがあります。
花と花瓶: 花の種類や色、そして生ける場所や場面に応じて適した花瓶を選びます。季節やインテリアスタイルによっても選択が異なります。


デザインと美的な要素の重視:
コーヒーとコーヒーカップ: カップの形状や素材、色合いがコーヒーの見た目や味わいに影響します。デザインや美的な要素が重視され、飲み心地にも影響を与えます。
花と花瓶: 花瓶の形状、色、素材が生ける花の雰囲気や美しさを引き立てます。花瓶自体も装飾の一部としての役割があり、全体のバランスを考慮して選ばれます。


季節やテーマへの適合:
コーヒーとコーヒーカップ: 季節や特定のテーマに応じて、カップのデザインが選ばれることがあります。クリスマスやハロウィンなどの特別な日にはテーマに沿ったデザインのカップが使用されることがあります。
花と花瓶: 季節やイベントに合わせて花瓶のデザインや色合いが選ばれます。春らしい明るい色の花や、クリスマスには赤や緑の花瓶が選ばれることがあります。


相違点:

使用頻度と置かれる場所の違い:
コーヒーとコーヒーカップ: コーヒーカップは毎日の飲用に使われるため、実用性が重視されます。置かれる場所もキッチンやダイニングルームなど日常的に利用する場所です。
花と花瓶: 花瓶は特定のイベントやデコレーション目的で使用されることが多く、飾る場所もリビングルームやダイニングテーブルなど、視覚的な効果が重視される場所です。

耐久性と手入れの違い:
コーヒーとコーヒーカップ: カップは頻繁に使用されるため、耐久性と洗浄の容易さが重要です。耐熱性や食洗機対応などが考慮されます。
花と花瓶: 花瓶は比較的繊細な素材で作られることが多く、花を生ける際の取り扱いや手入れが重要です。水を替える頻度や花の種類によって手入れの方法が異なります。


役割の違い:
コーヒーとコーヒーカップ: 主に飲料を保持する役割があり、その利便性や味覚への影響が重要です。
花と花瓶: 花瓶は装飾の一環として視覚的な魅力を持ち、空間の雰囲気や美しさを演出する役割が主です。


これらの共通点と相違点を考慮することで、コーヒーカップと花瓶の選択においてそれぞれの重要な要素を理解し、適切な選択ができるようになります。

生成AI

たしかに、花瓶とカップは器としての物性的な共通点はあります。ただ、花瓶の機能性がシンプルなのに比べると、カップは口当たりが良いとか、洗いやすいとか、、持ちやすいとか多面的な機能が求められます。
 生成AIの叩き台を参照に、コーヒーとコーヒーカップの役割を対峙関係で描いてみました。

図表273

 コーヒーは味と香りの象徴としての意味があります。ここはワインに近いものがありますけど。これに対して、カップはあくまでも物質としての象徴です。材質:磁器あり陶器あり、ガラスあり木工ありです。形状:サイズや大きさ、取手の有無など。
 二番目は、コーヒーが持つ出自のストーリー性です。コロンビア、マンデリンなどの豆の種類と産地の話から、ビーンズをどう焙煎したのかについての話などが味や香りと紐付きになります。対するカップは、デザインと作者の意図が紐付きになってカップならではの物語ができます。「・・・さんが・・・の作り方で、・・・なデザインを施したカップ」みたいな。
 三番目のコーヒーが持つ特質は、その淹れる姿そのものです。コーヒーを淹れること自体が意味を感じさせ、淹れることに特有の喜びを感じさせます。これはお茶類ならではの特徴ですけど、コーヒーはその中でもブレンドやドリップといった独自のポジションにあります。これがカップになると、食後を象徴するデミカップやフォーマルさを伝えるソーサーなど飲む場にメッセージがあるものが登場します。
 最後は、コーヒーの時間演出です。これはコーヒー自体ではなくコーヒータイムを1日の生活の流れのどこに置くのかによって、全体の時間に間を作り、リズムを変えてくれるところがあります。これをここでは時間演出としています。これがカップになるとやや趣が変わります。誰と一緒に飲むのかによってカップの選定は変わります。ペアなカップだけでなく、人数が増えれば敢えて意匠バラバラなカップを選ぶとか、場の中に人の関係をカップ選択で演出できます。

 ついでながら、花瓶とコーヒーカップの役割を直接比較したのが、図表274です。完全共通な部分が2項目あって、焼き物であることの共通事項です。あーだこーだ語っても、器であることは変わりません。

図表274


さて、この一般化した役割の特質を、小生の生活現場で眺め直しましょう。

我が家の代表的なコーヒーカップたち(奥にはニュアンス違いのペアが入っております)


図表275

4x4のマトリックスで実生活での、コーヒー選択とカップ選択の交点をプロットしてみた。一応、ここで創発があるはずなのだが、生花(図表272)と比べるとバランスが雑というか、創発が弱いのだ。その分、「今日はこの豆をブレンドしちゃおう」、「この珍しいカップを見せてあげよう」といったシンプルで強い動機があるわけなんだな。
 毎日のことだから、これでいいのだろう。(生花のようにアレンジにはそれなりの労力と時間がかかるのは、朝のひと時ぐらいでは無理)

◼️生活全般にある創発を試考する

花瓶とコーヒーカップを生活での創発違いで語れるところまで来ました。いや、無理やり語ってみたぞw 
 この強引さを押し込み続けると、どこかの平原に出ちゃうことがあります。「え?、このヨタ話って、そこに繋がっちゃうの?」みたいな。今のところ荒野でしかないが、あえて、そこを押す。
 
生成AIに他の生活周辺での類似ペアを提示してもらいました。

相互に価値を高める関係にあるものにはさまざまなものがあります。以下にいくつかの具体例を挙げて、その関係性と理由を解説します。

具体例と解説:

ワインとワイングラス:
関係性: ワインの味わいや香りを最大限に引き出すために、適切な形状と素材のワイングラスが重要です。例えば、赤ワインには大きくて広口のグラスが適しており、白ワインには小ぶりで細長いグラスが選ばれます。

料理と食器:
関係性: 料理の味わいや見た目を引き立てる食器の選択が重要です。例えば、和食には和食器、洋食には洋食器が使われ、料理の特性に合ったデザインや色合いが選ばれます。

本と読書の環境:
関係性: 快適な読書体験を提供するために、適切な照明や快適な椅子、静かな環境などが重要です。良い読書環境が本の内容をより深く理解し、楽しむ手助けをします。

音楽と音響機器:
関係性: 音楽の魅力を最大限に引き出すために、高品質なスピーカーやヘッドフォンが必要です。音のクリアさやバランスが、音楽の感動を左右します。

香りと香り立て器:
関係性: 香りの効果を最大化するために、適切な香り立て器やディフューザーが重要です。香りの拡散や維持を助け、空間全体に香りを広げます。

アート作品と額縁:
関係性: アート作品の保護と美しさを引き立てるために、適切な額縁が選ばれます。額縁の色や素材がアート作品の雰囲気やテーマに合わせて選ばれます。

香水と容器:
関係性: 香りを保管し、適切に使用するための香水瓶が必要です。香水瓶のデザインや密閉性が香りの持続性や効果を左右します。


これらの例は、それぞれが特定の対象物(ワイン、料理、本、音楽、香り、アート作品、香水)の美しさや効果を引き出すために、相互に補完し合う関係性を持っています。適切な組み合わせが、それぞれの体験や楽しみ方を豊かにする要因となります。

生成AI

6項目絞り出してきました。掛け算の創発(創発度合いが高めの意味)に近い花と花瓶、足し算の創発(創発度合いが低めの意味)に近いコーヒー&カップを両極にして図を作成し、AIから出てきた追加ペア案をプロットしてみたよ。小生の生活実感からの分類でしかないけどさ。

図j表276

料理と食器は、拙宅ではまさに掛け算型です。気に入ったお皿を買うと「ここに何を盛ろうか?」ってインスパイアしてくるし、「いつもの肉じゃがもこの器に入れると映えるね」とかも起きます。微妙なのは、音楽と音響機器かな。ジャズを聞くためには、大音量でOKなアンプが欲しいとか、買ったアンプを活かしてオーケストラを聴くのもアリ、といった刺激し合う循環は、足し算とも言えるし、掛け算らしき様子もあるし、なので真ん中。


父「どうですか? 花瓶やカップもさ、こだわるとそれなりに家庭にいい波及効果があるのだ!」

娘「我田引水っぽいけど、トーチャンが嬉しそうだから、それでいいと思うよ」

父「優しいね」

娘「でしょ。私が嬉しそうになるような、いい波及効果も頼むよ」

父「はあ・・・例のやつね」


 家庭内での花瓶やカップを「いい奴」化するための試考でした。 意外と、花瓶の存在が創発に貢献しているのが、印象的です。小生のアレンジ魂を刺激するらしい。きっと、華道の奥行きの深さと通じるのだろうか。
 ならばです。コーヒーも創発が起きる場面を膨らませば、茶道のように珈琲道(こーひーどう)とかになれるのかな? 
 参照先になる茶道って形式化された総合芸術っぽいところとがあるからね。この豆をこう焙煎して、こういうドリップの仕方をして、その時の音楽はこういったもので、座る椅子はこんな椅子、なーんて教典化すればできそう。いや、そこまでしてコーヒーを飲みたくないかw

Go with the flow.


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