山口周『武器になる哲学』でのアノミーについての解説。アノミー的自殺=「集団・社会の規範が緩み、より多くの自由が獲得された結果、膨れ上がる自分の欲望を果てしなく追求し続け、実現できないことに幻滅し虚無感を抱くことで起きる自殺」自殺できぬ者は他者への攻撃に走るといえるのかも。
山口周さんの『武器になる哲学』でのフロムの「自由からの逃走」の解説。ナチズムを歓迎した人々を「権威主義的性格」とし、「権威に付き従うことを好む一方で、他方では自ら権威でありたいと願い、他のものを服従させたいとも願っている」とのこと。匿名で誹謗中傷するネット民に似ていると思った。
山口周さんの『武器になる哲学』でのエイブラハム・マズローの「自己実現的人間」の解説。「成功中の成功者である『自己実現的人間』は、むしろ孤立気味で、ごく少数の人とだけ深い関係をつくっている」とのこと。「友達は多い方がいい」という見方、疑ってもよいのかもしれない。フォロワー数も同様?
こんにちは、かぎやんです! 明日の放送の告知ですが、今回は以前にも配信した書籍の紹介ラジオを公開します!📕 紹介する書籍は『武器になる哲学(山口周著)』です! 現代のビジネスで生き残るための哲学的思想が凝縮された本なので、ぜひ読んでほしいです。 もちろんラジオもお楽しみに!
山口周さんの『武器になる哲学』でのハンナ・アーレントの「悪の陳腐さ」の解説。「悪とは、システムを無批判に受け入れることである」という。前例通りに裏金作りを続けた自民党議員はそのよい例。ただシステム内で「うまくやる」ことだけ考えると悪に落ちるというのは誰にも当てはまることだろう。
【要約2】フランス出身者の神学者ジャン・カルヴァンは「ある人が神の救済にあずかれるかどうかは予め決定されている」とする「予定説」を説いた。「因果応報」を否定するこの説を、現代の人事制度に置換すれば納得し易い。出世する人は予め決まっている。「努力すれば報われる」と神は言っていない。
【要約3】イギリスの哲学者ジョン・ロックは、生まれた時の人の心はタブラ・ラサ(=何も書かれていない石板)と説いた。つまり人は経験と学習によっていくらでも学ぶことができる。この考え方は隷属状態にあったフランスで、教育によって全員が平等になれるという信念の形成に繋がった。