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モノローグエッセイ

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日々を生きていて体験したことやふと考えたことをモノローグのように残したいエッセイです。
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#日常

【モノローグエッセイ】キャベツーの逆襲

【モノローグエッセイ】キャベツーの逆襲

それはつい先日のこと。

無農薬栽培のキャベツをもらった。
立派な大きなキャベツ。さて、何を作ろうかなあと考えて、「キャベツ レシピ」でYouTube検索をかけて、私の目に止まったのは料理研究家コウケンテツさんのこちらの動画

キャベツのナムル!
日持ちしそうだし美味しそうだし何よりカンタンそう!これにしよう!

そう思って、キャベツのナムルを作りました。
今思うと、これが事件の発端だったのかもし

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【モノローグエッセイ】トウダイモトカレシ

【モノローグエッセイ】トウダイモトカレシ

ご飯を食べていた。
けっこう賑わっているお店だったので、近くの席の色んな話が聞こえてきた。その中で、私の耳にピコーんと入ってきたのが、今日のタイトル。

「トウダイモトカレシ」

たぶん、「灯台もと暗し」の空耳かなあと思うのだけれど、ウィットに富んだ造語だなあと、幼稚園児がなんかかっこいい木の枝見つけたようなテンションで、この「トウダイモトカレシ」について考えていた。

「トウダイモトカレシ」

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【モノローグエッセイ】見つめ合わない二人

【モノローグエッセイ】見つめ合わない二人

ご飯を食べていた。

とあるテーブルの2人組が偶然目に入った。
テーブルを挟んで2人向かい合って座っている。
食事を終えて、お茶を飲んでいる。
だが、お互いを見てはいない。
お互い見ているのは自分のスマホ画面。
向かい合っているのに、2人の視線は自分のスマホ画面。
私が自分のごはんを食べ終わるまでだいたい10分くらい、2人の視線は交わらないままだった。

その光景が、私はなんだか切ないと感じた。

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【モノローグエッセイ】壁に耳あり障子に谷崎。

【モノローグエッセイ】壁に耳あり障子に谷崎。

我が家の座敷の障子が古くなり、破れかぶれになっているところもあったので、障子の張り替えをすることとなった。
戸ごと、業者さんに持っていってもらって、張り替えをお願いしたため、数日、戸のない座敷で過ごしていた。

「障子の戸が無いとこんなに明るいのか〜」

昼間の座敷を見ると、障子の戸がない分窓から差し込む光が直接部屋に入り、普段よりかなり明るい印象を受けた。晴れた日の午前中は特に明るく、「光合成ご

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【モノローグエッセイ】ベイビーズスマイルセーブズピーポー

【モノローグエッセイ】ベイビーズスマイルセーブズピーポー

☆笑顔でいる「選択」

先日、朝から大規模な電車の遅延に遭遇した。
この日は朝から予定があり、足早に駅に向かっていたのだが、改札付近で時刻表が映し出される電光掲示板を見る多くの人々を見て、嫌な予感を感じた。

アナウンスで流れた運転再開はその時の時刻から5時間後。

その駅は1本しか電車が通っておらず、振替輸送で目的地に向かうためには隣町の駅まで歩かなければならなかった。

この日はせっかく新しく

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