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エッセイ

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ノンフィクション、実録エピソードです。生きづらさ、自己肯定感、悩みが中心。
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#仕事

【エッセイ】創作大賞の中間選考を通過するまで~自己肯定感とのデスマーチ~

【エッセイ】創作大賞の中間選考を通過するまで~自己肯定感とのデスマーチ~

「五菱銀行 怪奇事件 専門課」が漫画原作部門を通過するまで

五菱銀行 怪奇事件 専門課「呪いの銃①」 が、noteが主催する創作大賞の中間選考を通った。これまでに出版詐欺に遭い、賞に応募して落選することに慣れ切っていたから、「【おしらせ】あなたの作品が創作大賞の中間選考を通過しました」というメールを受け取った時、「詐欺か?」と感じてしまった(運営さん、疑ってすみません)。

また創作大賞には四部

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【エッセイ】天職なんてない

【エッセイ】天職なんてない

noteみたいな平均年収が高そうな場所ですら、九割の人は、本当はこう思っているのではないだろうか。「天職だと感じた瞬間? ねーよw」と。

だいたい「天職」と聞いて、まず胡散臭さを感じる世の中である。

なぜなら「今の仕事が天職です!」と鼻息荒く言っている奴らは、サイバーエージェントを『卒業』して本を一冊出版して「なんちゃらコンサルタント」を自称しているか、ワーママたちの金に物を言わせたキラキラS

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家事育児で仕事がうまくいかない人へ

家事育児で仕事がうまくいかない人へ

 私は三人の子どもを育てながら、都内のIT企業で働いている。副業では翻訳やライターや自治体の仕事をしている。夫は夜勤や土日出勤があり、彼も私も実家は遠方だ。今でこそ育児も仕事も楽しいし、夫との仲は悪くない。しかし今に至るまでの道のりは、決して平坦とは言えないものだった。

 半年前に夫から別居の提案をされた時。子どもは五歳、三歳、〇歳だった。彼は「仕事で疲れてるのに家に戻ると『家事やれ』『育児しろ

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いいことを言う奴は、だいたい疑った方が良い

いいことを言う奴は、だいたい疑った方が良い

 思想家・吉本隆明による言葉で「いいことを言う奴は、だいたい疑った方が良いぞ」というものがある。どういった文脈で書かれたのかは忘れたけど、大学時代にこの『教え』に出会い、十年以上経った今でも心に残っている。

 同じような意味で「巧言令色すくなし仁」という四字熟語もあるが、少しニュアンスが違う。「巧言令色~」は「口先八兆でうまいことおだてて、高額の住宅ローンを組ませる不動産営業マン。自分の利益を優

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仕事についてなんて話したくねえよ

仕事についてなんて話したくねえよ

仕事についてなんて話したくねえよ。本当のところ、会社員の誰もがそう思っているんじゃないだろうか。

そもそも労働というのは、大きな嘘である。新卒から一貫して法人営業という詐欺みたいな行為で生計を立てていたから、余計にそう思う。銀行員の頃は、利益率の高い金融商品をひたすら客に売りつけていた。諸事情により詳細は書けないが、別の職場では”こんなサービス買うバカいるのかよ?”と思いながら営業をしていたこと

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