マガジンのカバー画像

228
noteに投稿した詩をまとめました。 (pixivでは、過去作や詩集等も投稿されてます。よければそちらもよろしくです!→https://www.pixiv.net/users/6…
運営しているクリエイター

#想い

「船着き場。」(詩)

「船着き場。」(詩)

沈み、崩壊する島々から。 

手を引いて。

脱出したあの船着き場。

船に揺られて、沈む島を見つめる。

仕方のないことだったんだ。

だけど、それでも。

もう戻れないことが。

寂しいような気がして。

これからどうしようかなって、

明日に期待したりする。

睡蓮が浮かんでいる池まで向かおう。

気が済むまで眠ろう。

目が覚めたなら、朝日を浴びて。

小雨を浴びて。

立ち上がろう。

もっとみる
「空回り。」(詩)

「空回り。」(詩)

他人に流され

ふらふらフローター。

外界遮断の情報。

常に一緒にいる君達は

アイスクライマーか何かか?

気付けない大切さ。

覚悟は悪くないが、やっぱり空回り。

他人の事が分かんなくて、

顔からすっころぶ。

血が流れていく。

遠退く空想の中、二人は言い合う。

「私には夢があった。」

「僕にだって、夢がある。」

響く声。

「いつかマンガの主人公になって……」

「いつか誰か

もっとみる
「夢と逃避行。」(詩)

「夢と逃避行。」(詩)

心に溢れる言葉を

綴って、さらけ出す。

傷だらけの夢と恐怖。

じわじわと蝕む手前には神社。

誰かが自分の目の前に現れる。

その瞬間に焦燥を。

破滅へと導くファムファタール。

手を引いた夕日の海へと

沈んでいくイメージ。

思い出しては。

駅から見える景色

此処が始まりのスタートライン。

現実から逃げ出しても、

すぐに追い付かれてしまうのが。

どうしても痛くて、苦しいけれど

もっとみる
「いずれ、いなくなる君へ。」(詩)

「いずれ、いなくなる君へ。」(詩)

打ちのめされた思いと劣等感。

心臓の高鳴りを探して。

日の当たる喫茶店で

君と、珈琲を飲む。

裏切らない甘美な二次元。

それでも信じたい苦汁が

マドラーで混ざる珈琲。

飲み干せば、ただ。

君が近くにいるだけ。

現実は常に怖くて。

君とフィクションだけが味方だ。

夢があってもなくても。

ただ、世界が遠くて

苦しさに諦めても。

死にたくはなくて。

痛みが怖くて。

現実に

もっとみる
「それでも。」(詩)

「それでも。」(詩)

抱き抱えた意見と否定。

心音が

不満と恐怖

驚き跳ねる

自分の中

常識否定

崩されて

揺らぐ証明

信念は空回って

ただ悩む

やり方を

探して抉る

心の中

自分の中のやり方が合っているのか

それとも間違っているのか。

どうしたら面白いのか

どうしたら分かりやすいのか。

多分、正解なんてないけど。

他人とずれた常識は

相手が間違っている気しかしない。

納得なしじ

もっとみる
「一杯の時間を。」(詩)

「一杯の時間を。」(詩)

辺りに音が響いている。

それぞれの思いを抱いて。

魂をのせて。

互いの心情が顕になっていく。

願いをこめて

滲んだ全て。

閉ざされたフィールドは

鮮やかだ。

少しずつ飲み干す

一杯の時間の中で。

何を選んで。

どんな心情がそこにあって。

どの心情を拾い上げて。

まだ、全部はわからないけど。

自らの行動を

省みては。

これからのセカイを

僕は生きていく。

貴方と私

もっとみる
「夢の価値を。」(詩)

「夢の価値を。」(詩)

それは黄金のような。

価値のわからない透明のような。

空想なふわふわ

はっきりとはしない。

でも、多分

何よりも尊ぶべきこと。

いつかの日に芽生えた一輪の花が開く。

「信じる限り、何処までも行ける。」

目の前の一瞬全てを全霊で貫く限り、

いつかは希望に変わる。

どん底の暗闇から

一歩這い出すことも。

いつか、実を結ぶ希望にも恐れず。

どれだけ険しい道のりだって、

越えて

もっとみる
「lyric.」(詩)

「lyric.」(詩)

遅めのアラームで目覚めた、

酷くねぼすけな朝に。

静かでささやかな幸せを。

きっと眠っても、

起きても変わらない。

幸福にうとうと、目を瞑った。

浅い眠りは明晰夢となって。

謳うセカイは空想的だ。

一人都会の夜を歩くような感覚で。

空を飛んで、画面が開く。

形作るのは望んだ状況。

叶えたい心が逸る。

願いはゆらゆらと形を変えて。

いずれその形は、確固たるものになる。

もっとみる
「打ち砕け、その心も。」(詩)

「打ち砕け、その心も。」(詩)

理由は定かじゃない。

方向も決まってないけれど。

「----何か、描きたい。」

瞬間、身体は動いている。

人のココロはしれないけれど。

文字を繋げて、並び替えて。

自分の心を形にしていく。

他人に見えるカタチ。

自分に見えた形。

わかんなくても、描かれている。

自己

それは「僕」

他人

それは「君」

心も魂も、なにもかも。

僕とは違って、だけども似ている。

「描いて

もっとみる
「空中浮遊」(詩)

「空中浮遊」(詩)

感情に置いていかれて、

向かうのは遥か彼方。

摩天楼が支配する夜。

心は

もっと高く、遠く。

光のままに、飛びたくて。

何度も、何度でも

呟いた。

ビルの窓から見下ろした

街。

変化を求める想いと

憧れ。

「……きっと、どこまでだって。」



空中に浮かべ。

(……まだ、これからだから。)

在りし日の名残を宿して。

苦しみと気付きの中で、

無我夢中で走る。

もっとみる
「拝啓 あの日の僕へ。」(詩)

「拝啓 あの日の僕へ。」(詩)

揺れる身体

真夜中の風に預けきって。

廻るセカイとオルゴール。

程よい眠気に落ち着いて、

眼を瞑る。

寝転んで開けて

歩いて未来を見て。

頭の中にいる感覚

浮遊感に想いを馳せた。

いつかのあの日。

点と点。

線と線が紡ぎ、繋ぎ合わさる。

ゲームの様な人生。

誰かの想像の様な人生。

喜び、傷付いて。

多くのものを、失うように。

心の中で。

……それでも、生きるように

もっとみる