見出し画像

「ゴールデンサークル理論」で考える

サイモン・シネック氏による「ゴールデンサークル理論」という考え方があります。

ゴールデンサークル理論

3つの円の図にあらわすのですが、円の一番内側に「Why(なぜそれをするのか)」を置いて、その周囲に2番目の円「How(どうやってそれをするのか)」を置き、さらにその周辺に3つめの円「What(なにをするのか)」を描いています。

プレゼンの下手な人や、部下へ指示を出して共感を得られていない上司などは、話をする際に円の外周から説明をしていく傾向があります。

まず「What(なにをするのか)」を伝える。そして、そのあとに「How(どうやってそれをするのか)」を具体的に伝える。

一応仕事の流れやプレゼンしたい製品の説明にはなっていますが、肝心な部下が働くための動機となる要素や、購買者の購買意欲をかき立てる原動力となる要素である「「Why(なんのために、誰のために、なぜそれをするのか)」という目的の提示が後回しになっていたり、提示さえしていない場合もあったりします。

この3つの円、「ゴールデンサークル」の流れは、円の外周から内側を指すのではなく、矢印は円の一番内側にある「Why」から「How」、そして「What」へと向かっていくという理論になります。

私たち介護の仕事であれば、
①「お客様に元気になって欲しい」という目的(why)があり、
②その上でお客様とより良い関係性を構築したり、お客様にとってより良い環境を用意したりといった具体策を練り(How)、
③その結果として、お客様と関係性の築けているスタッフが、お客様の嗜好に寄り添った促しをしてご本人の活動量を増やしていく(What)
といった流れとなります。

「人は『何を』ではなく、『なぜ』に動かされる」

「なんのために」の共有は、相手の感情に訴えかけて共感や共鳴を引き出します。その結果、信頼や忠誠といった動機付けにとつながります。

自分が信じることを信じる人と仕事をすることが、「やり甲斐」や「働く動機」にもつながります。

「自分の信じること」を部下の心の中に原動力として置いていただけるよう働きかける、伝え続けることが上司の役割だと思っています。

人を惹きつける考え方や、共感を呼び起こす目的は、伝え続けることで自らの中に蓄積され、共鳴してくれた人が同じように伝え続ける側に回ってくれることで少しずつ伝播していくと信じています。

今日も読んでくださって、ありがとうございます。

【参考までに】下記はゴールデンサークル理論についての関連記事となります。


この記事が参加している募集

#スキしてみて

526,651件

#読書感想文

189,330件

嬉しいです。 サポートしていただきまして、ありがとうございます。 こちらからもサポートをさせていただくことで返礼とさせていただきます。 どうぞ宜しくお願い致します。