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恋愛関係と仕事は分けて考える

先日のコラムではご批判を覚悟の上で「社内不倫」をテーマに取り上げさせていただきました。

今回は、その対応の具体例とでも言えばいいのでしょうか。

随分前になりますが、ある女性から上長に訴えがありました。

「社内の男性から迷惑メールが頻繁に来て困っている」という相談でした。

その女性に実際に携帯電話の着信履歴を見せてもらった正義感溢れる上長からは、「あいつストーカーですね、許せないですよ」と憤って私に報告がありました。

私がその上長に出した指示は、「片方の話だけでは分からないので、男性の方にも話を聞いてみて」というもの。

そして男性スタッフに確認してみると、「実は付き合っていました」とのこと。

どうやら人の良い上長は、家庭を持っていてなかなか向き合ってくれなくなった男性に対してちょっとした嫌がらせをしようとした女性に、「こいつなら私の話を親身になって聞いてくれそう」と上手く利用されたようです。

男女関係に巻き込まれて見事ピエロを演じることとなった上長には、これ以上くだらないことに時間をかけて欲しくなかったので、その時は男女両名を喫茶店に呼び出しました。

そして、横並びに座った二人にこれまでに分かっている事実を確認していきます。

「何度も連絡をしてきてストーカー行為を繰り返してくる」と主張する女性。

「いやいや、携帯電話に履歴が沢山残っているのは、付き合っていたのだから当たり前」と言う男性。

しまいに男性からは「その着信履歴のある正月三が日も一緒にいました」と告白が。

それを女性に確認すると「一緒になんていなかった」と真逆の反応。

これに対して私が伝えたのは次の二点です。

・  付き合っていようがいまいがどちらでもいいのですが、「どちらかが私に嘘をついている」という事実は決して忘れません。

・  そして、とにかくちゃんと仕事をしてください。

これを伝えた数日後に女性の方が退職されました。正直、真相は分かりませんが、そういうことだったのだろうと思っています。

いずれにせよ、二人の関係性と仕事は分けて考える必要がありますが、結果職員を1名失うこととなりました。

ある会社では、社内不倫が発覚した際には、次のようなペナルティーを設けているところがあるようです。

(1) 社内不倫が発覚した場合は、事実を確認後、1等級降格とし、賞与は1年間支給しない

(2) 等級の一番低い社員は、懲戒処分とする

また、この組織は、事実がはっきりしない場合は、全社にその内容をメールで一斉送信して確認をするらしいです。

当社では、そこまですることはありませんが、とにかく不倫関係の男女は周囲の人たちを巻き込まないこと、そしてまた、関わる上司も巻き込まれないことです。

また、上司として巻き込まれないためには、毅然とした態度を取る必要がありますし、叱る立場として自身の在り方にも常日頃から注意と戒めが必要です。

そもそも社内における不適切な関係は築いてくれるな、ということですね。

尚、社外の人との不倫についてはこのコラムで触れることではありませんので、各自の責任で宜しくお願い致します。

今日も読んでくださいまして、ありがとうございます。

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