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変わろうとする相手を否定する人

問題があることが問題なのではなく、また、問題は無い方がいいのではありません。

問題はなくてはならないもの。

なぜならば、問題とは、「ここを解決したらもっと良くなるよ」という要素だからです。

問題とは、置かれた現状の真の姿を教えてくれるもののこと。

ですから、自ら気づけたり、他者から気づかされたりする問題については放置するのではなく、正面から受け止めて対応していくことが成長につながります。

ただ、勘違いしてはいけないのは、沢山失敗をしたり問題を起こしたりすることが大切なのではなく、その失敗や問題に「どう向き合うか」という体験を沢山することが重要なのです。

その体験を通じて「センスを磨く」という表現に言い換えてもいいのかもしれません。

「こう対応したら大丈夫」「こういう対応をしたらダメだった」、選んだ行動によってどのような結果に繋がったか、その経験という「因果律の束」をどれだけ多く持てるかが人を成長させます。

少し話が脱線しますが、「センスの良し悪し」というのは、「運動神経」にも通じます。

本来、運動神経などという神経はないらしいですよね。

自分の頭の中で思っている動きと、実際にとっている肉体の動きのズレを、経験を通してどれだけ一致させることが出来るか、その幅をもって「運動神経」が良いとか悪いとかいう話になっているということなのです。

だから「センスが無い人」というのは、言い換えれば、「経験から学ぶ能力の劣る人」ということになります。

話を本題に戻しますね。

こうして、自らの問題に気づいて、きちんと向き合おうとする人がいる一方で、その変化を認めようとしない人間もいます。

まず一番大きな原因としては、それまでの双方の人間関係ですよね。

まあ、関係性は双方の問題ですからどちらか一方だけが悪いということはあまりないのだと思っています。

そして、その一方が自分のこれまでの在り方を改めようと考えて行動に移します。

その時に、もう一方がその変化を認めたがらないのですよね。

おそらくは、相手の変化を認めたくないという以前に、これまでの関係性の変化を認めたくない。

これまでの環境の変化を認めたくない。

つまり、変わりたくない自分がいるわけです。

ですから、もともとマイナスの関係性があった際に、一方がそれを認めてこれまでの環境や関係性を改善しようとしても、なかなか上手くいかないことが多いのですよね。

例えばこれが、変わろうと思っている当事者がその拠点の上長であって、その拠点の今の環境をより良く変えるために今の自分の在り方を変えようと努力しているのであれば、その足を引っ張るようなこれまでの対立した関係性を求め続ける人物というのは、今後の営業所運営のためにいていただかなくて結構な対象となります。

ですから、こういった人物には他の拠点へ異動を打診するのがいいかもしれませんね。

ところが、これまでの上長自身の在り方にも大いに問題があり、対立した関係性を求めるスタッフが複数いるようだと、なかなか改革や改善は進みません。

残念ながら、多くの場合、「あの人は変わっても私は変わらないし、認めない」という人が存在するのが実情です。

マイナスの状態をゼロベースに持っていくために労力を使うよりは、上長自身が他の拠点に異動して、自ら見直したところを新たな地にて取り組んでいただいた方がよっぽど前向きな動きへとつながるはずです。

それまでの良くない関係性の歴史の深さと、そこに関わる人数に応じて判断が求められます。

関わる皆が、「もっとより良くしたい」という想いは抱いてくださっているのでしょうけれども、その中において「そのために私は変わる」という覚悟を持ってくださった方をきちんと支えていける組織でありたいです。

今日も読んでくださいまして、ありがとうございます。

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