マガジンのカバー画像

大学院生はつらいよ

8
修論が書けずに留年しました。
運営しているクリエイター

記事一覧

2021年の振り返り――停滞と研究者の身体

2021年の振り返り――停滞と研究者の身体

1月かなり自信がないまま論文Aを投稿して、あ~あ、でもまあ一旦解放されたしこの期間使って勉強していけばいいや、と思ってたら2か月前に投稿した論文Bが査読でズタボロになって返ってきたのでめちゃしんどかった。研究に役立ちそうだなと思ってたバイトも落ちた。

2月論文Bの査読対応進まず。研究会での報告のためにウェブスクレイピングを習得しようとするものの、うまくいかず。研究から逃げるように、英語の勉強に腰

もっとみる
論文の修正稿出した!![2021/3/28]

論文の修正稿出した!![2021/3/28]

・うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!

・論文の査読コメントに全部対応して修正稿提出した!!!!!!

・2か月前、「よ~し2月は暇だからのびのび本読んで英語の修行でもするか~!」と思ってたところに査読コメントが思いのほか早く降ってきた。

・僕の初めての査読論文は、運よくほとんど修正する必要なく受理された。だから油断していたが、今回、大事な論文誌だから結構頑張った2本目は

もっとみる
コメントが全然思い浮かばない[2020/6/3の日記]

コメントが全然思い浮かばない[2020/6/3の日記]

・最近、全然研究上のコメントが思いつかない。

・いや、今までだって「我ながら大事なことを言ったな」と思えたのは1シーズンに1度ぐらいではあるのだが、最近は本当にひどい。

・『現代思想』2020年3月臨時増刊号「特集:フェミニズムの現在」から何本か論考を読む勉強会をやったんだけど、何っっっっにもコメントが思いつかなくてびっくりした。もちろん、「勉強になったなあ~~」と思ったのは間違いないのだけれ

もっとみる
DC1学振申請書の書き方・コツ・対策(社会科学の補欠繰上合格)

DC1学振申請書の書き方・コツ・対策(社会科学の補欠繰上合格)


はじめに・去年は書けなかったのだが、学振のいわゆる「合格体験記」的なものを書いておきたい。

・学振は、読んでコメントをくれる学振ホルダーとのつながりとか、そもそもチャレンジする文化が研究室にあるかどうかとか、そういうものが相当大事である(DC1特別研究員採用者一覧の受入研究機関を見よ)。

・私は幸運にも東京大学社会学研究室に籍を置き、学振申請書検討会が開催される慣習があり、諸先輩方から貴重な

もっとみる
「習慣」は最大の武器になる、が――論文の書き方と睡眠薬

「習慣」は最大の武器になる、が――論文の書き方と睡眠薬

「人間の最大の武器は何だか知ってるか」
「さあ」
青柳雅春はハンバーガーに噛み付き、聞き返した。
「習慣と信頼だ」  
       ―――伊坂幸太郎『ゴールデンスランバー』

『ゴールデンスランバー』を読んだのは、中学2年生のときだったと思う。たしかに、首相暗殺の濡れ衣を着せられた主人公は、張り巡らされた伏線を美しく回収しながら、習慣と信頼を駆使して逃亡する。

でも、当時は意味が分からなかった

もっとみる
無印良品週間スタート!絶対これだけは買っておきたいおすすめ商品「壁に付けられる棚」と、文字禍

無印良品週間スタート!絶対これだけは買っておきたいおすすめ商品「壁に付けられる棚」と、文字禍

一昨日から、無印良品週間が始まった。

2017年11月27日(月)まで、無印良品メンバーは全商品が10%オフである。

シャツ、アロマディフューザー、水出しのお茶パック、冷水筒、ボールペン、保温保冷マグ、ホーロー保存容器、化粧水……僕が無印良品で愛用するものは数あれど、一番便利だと思ったのは「壁に付けられる家具」シリーズの棚である。

大学院生は、とかく本を買う。

僕が持っている本の量は、おそ

もっとみる
うんこを漏らすとテンションがキマる

うんこを漏らすとテンションがキマる

修論のことを考えるのが一番つらかったのは夏の頃だった。
テーマを決め、目次を仮決定して、アウトラインを作る段階。すなわち0から1を生み出す段階である。

前回書いたように、僕はここでつまずいた。
周りの同級生は1を10に100にしようと必死に頑張っているのに、僕は今でも0のままだ。

つらかった夏の頃、ゼミで修論の中間報告をする前日、研究のダメっぷりを教授にひたすら批判される夢を見た。
「こんなん

もっとみる
挫折とダンディ坂野色のタウンワークと2億円

挫折とダンディ坂野色のタウンワークと2億円

修士論文がまったく書けない。

自分の書くものが、全部つまらなく、隙だらけで、間違ったもののように見えてくる。全然満足がいかない。自分の無能さが嫌になる。
そうはいっても書かなければ始まらないのだが、悪しき完璧主義が邪魔をして、目次さえきちんと出来上がらず、提出を諦めてしまった。

しかしもちろん、調査方法としてインタビューを選んだ以上、インタビュイーの方々には責任を果たさなければならない。腰をす

もっとみる