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『論理哲学論考』を読んで
ウィトゲンシュタインの『論理哲学論考』を読んだので、さっそく感想を書いていきたい。
本書の中で最も印象的だったのはやはり、「およそ語られうることは明晰に語られうる。そして語られえぬものに関しては沈黙しなければいけない」という台詞。
この台詞がかっこよすぎて正直それ以外あまり覚えていない。というより、正確には何が書かれているのか半分以上理解できなかった。やはりIQ190の天才の考えていることは常
思考は“トロイの木馬”に似ている
思考とはまるでトロイの木馬のようだな、と常々思う。
トロイの木馬とは元々はギリシャ神話に登場する敵を欺く為の装置を指すが、そこから転じて、近年ではコンピュータを破壊するウイルスのことをそう呼んだりする。
この「あたかも有用なように見せかけて内部に侵入し、組織を破壊する」という性質がまさに思考そのものだなと感じる。違いがあるとすれば有用なようではなく、実際に有用であるという点ぐらいか。
パスカ
哲学の愉しさについて
「難解で面白みに欠ける」と評判の哲学の愉しさについて語ってみようと思う。
先に結論から申し上げると、哲学の愉しさはなんと言っても答えがないという点に尽きる。答えがない、まさにそこがミソである。
まずそもそもの前提として、哲学は答えのない問題を解明しようとする学問と定義できる。すでに答えが存在しているならば、哲学の存在価値なんて全くない。だから宗教家にとって哲学は無価値だ。
またもし仮に答えら
不登校児はもっと増えた方がいい
どうやら不登校児童の数が増えているらしい。
確かに統計を見てみると、平成30年あたりから急激に不登校児童生徒数が伸びていることが分かる。そして令和4年度には過去最多の30万人弱にまで一気に増えている。
全国の小中学生の人口は大体900万人なので、全体の約3%は不登校児ということになりそうだ。
これを多いと見るか、少ないと見るか。
私はまだまだ少ないと見ている。というより今後もっと増えていく
「個」の重要性について
人が生きていく上で必ず起点となるもの。それが「個」。故にその内情を知っておくことは、人生における最重要事項と言える。
なぜなら、自分を知らなければ満足に人生を送ることもままならないから。
これから空へ飛び立とうとするパイロットが自身が操縦する航空機の仕組みも知らないで、無事に目的地へ辿り着けるだろうか。
不可能。途中で操縦不能になって墜落するのがオチだろう。
「個」を知るとはこれと全く一緒