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これからの時代は持っていて損はない?いまのところの AI系 Azure最上位資格 AI-102

先日、Microsoft Azure の認定資格である Azure AI Engineer Associate を取得しました。この認定を取得するためには、試験 AI-102 に合格することが必要です。
ちなみに、記事にはしていませんでしたが昨年 試験 AI-900 に合格し Azure AI Fundamentals は取得していました。

AI-102 は Microsoft の AI そのものズバリの認定資格としては Associate(中級)ではあるものの最上位です。Expert が現状存在しないからです。世間を賑わしている(最近はそうでもなくなってきましたが)ChatGPT のモデルが使用できる Azure OpenAI Service (AOAI) に関することも試験範囲に含まれますし、AI を活用したイノベーションが起こりつつある現代で Azure に関わるのであれば無視はできない資格です。

ということで、この記事では実体験を踏まえ「合格するにはどのような努力が必要か」を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでいただき、今後この試験の受験を考えている方に少しでも参考にしていただければ嬉しいです。



所感と教訓とアドバイス

所感

難しかった、机上の学習だけでは合格できなかったであろう

まず恥ずかしながら、728 / 700(合格点)という本当にギリギリ何とか通過したという結果でした。

時間が空いているとはいえ下位資格 (AI-900) 、つまり土台となる知識は最低限有している状態で受験していてもこの有様です。後述する対策をしていなかったら確実に不合格だったと考えています。

教訓

絶対に侮ってはいけない、対策は万全に

後述しますが、正直これをひたすらやっておけば大丈夫という対策はありません。

  • 必要十分な学習時間の確保

  • 正攻法

という、当たり前のことを当たり前にこなすしか現状は対策の取りようがない、ということです。
裏口はないと認識しておきましょう。逆にそういうものがあると有難みがなくなり権威が落ちるので良くないですが、Azure関連の資格には過去にはそういったものがなくはなかったです(現在は知る限りはないと思います)。

そのため、試験範囲のサービスに精通していない方であればなおさら王道の受験勉強で臨みましょう。
一夜漬け(もちろん数日でも然り)のようなことでは、まず合格できないと思います。

ちなみに、この試験では AZ-305 のときの教訓を活かし、冷静に挑みました。時間、問題数しっかり意識し常に頭の片隅に置いていました。
今回は AZ-104 受験時と同じパターンで、つまり前半に山場が来たということで、冷静だったこともあり気づけました。過去のさまざまな教訓を活かして今回の試験に臨めるようになってきたのは自らの成長を褒めたいですね。それなりに試験に慣れてきたということではあると思いますが。

とはいえ、時間は十分に余裕がありませんでした。
10分程度見直しの時間があったかなくらいです。

時間いっぱいまで回答に迷った数問があって、答えが出せぬまま強制終了でした。で、画面が自動で遷移して即座に合否画面です。
一応合格だったので良かったですが、精神的にも非常に疲れましたね。

✏ 実施した試験対策 📚

学習期間

約 1.5 ヶ月

毎日必ず勉強に励んだわけではありませんでした。週に5時間程度の時間を学習に充てました。

内容

問題演習 5割、その他 5割

練習評価 を何回やっても100%正当できるようになるまでやりこみ、AI エンジニアのキャリア パス - Microsoft Learn 公式コレクション にある Azure AI Engineer Associate のマイペースで進められるトレーニングラーニング パス)をほぼ100%完了にしました。

具体的には

  1. 試験範囲の確認

  2. 該当するラーニングパスの内容を流し読み(演習はやらない)

  3. 各サービスの関係性などを整理

  4. 練習評価を5回ほど受けて全問題と解答を抽出(ほぼ正解はできない)

  5. とくに苦手な分野からラーニングパスの内容の深堀をしつつ演習をこなす

  6. 練習評価を何回やっても100%正当できる状態にする

  7. 正当はできるが腹落ちしていない内容やサービスについてラーニングパスの演習を再度実施

という流れで学習しました。

アドバイス

以下に示す学習ガイドを必ず最初に確認し、受験日時点で求められるスキルと出題の割合を把握してください。

試験 AI-102: Microsoft Azure AI ソリューションの設計と実装に関する学習ガイド

そもそも論で試験範囲を確認するというのは受験においては当たり前の話ですが、この試験については特に重要です。

というのも、もう少しするとある程度落ち着くとは思いますが、問われる内容や出題の割合が現状は結構大きく変更になることがあるからです。
特に影響が大きいのが、Azure AI Services (AzureにおけるAI 関連サービス群) の大幅改定が2023年11月にあったことです。色々と名前が変更になったり、廃止になったり、統合されたりが起きています。もちろんこの改定以外にも日々サービスはアップデートされていきます。

受験にあたっては、それ以前とそれ以後の状況を分かっておく必要があります。この改定含めアップデートの内容が受験日の時点でどの程度反映されているのか、それによって勉強内容を考慮する必要があります。

出題の割合にしても、現状は生成 AI ソリューションは高くないですが時代が時代ですので今後はもっと高まって他が相対的に低くなるかもしれないですしね。私としては AOAI が最も知見があったので(というか他は皆無)それで苦戦を強いられた面もあります。

ちなみに、私が受験したのは2024年3月28日の直前です。その際にも多くはなかったですが廃止予定のサービスについて問われる問題がありましたし、旧名称の問題がありました。

あと、対象となるラーニングパス(モジュール)に含まれる演習は可能な限りこなした方が良いです。そして実施後は内容を整理し全体像はもちろんのこと細部も腹落ちさせてください。

英語でも日本語でも合格に直結する問題集や参考書はありません

そのため、AI エンジニアのキャリア パス - Microsoft Learn 公式コレクション にあるAzure AI Engineer Associate のマイペースで進められるトレーニングラーニング パス)は基本的にはすべてこなしてください。
王道を通るのが最適かつ確実です。
そして、演習 はとくに大事です。

この試験は Azure AI Services を活用できる AI エンジニア を認定するものです。各サービスがどのようなものか、基本的な仕様を理解していることは前提として求められます。

その上で、これらのサービスを用いたアプリケーションやシステムの設計・構築・運用などのやり方を問われます。
必ずしもこの演習でなくとも構いませんが、少なくとも手を動かすことが非常に重要です。
ただ、この演習は試験を考慮して作成されているわけなので、素直にこれをやっておくのが効率的だといえます。

実際にソースコードの穴埋め問題も出たりします。これは手を動かした経験がないとまぁまぁしんどいのではないかと思います。
さらにいえば、そもそも API とは何者か?API にリクエストを送るとはどういうことか?SDK とは何者か?などなどが分かっている必要があるわけです。

この試験の前提としても、Python か C# でアプリケーション開発の経験があることを求められます。個人的には、必ずしも業務上このような経験がなくても合格は可能(私自身がそうでしたし)と考えますが、前述したようなことはやはり理解しておく必要はあると考えます。

さらに、試験対策のために用意されていると言っても過言ではないこの演習を実施する必要性は他にもあります。

そもそも各サービスがどのようなものか、どのような機能が備わっているのか、を覚えることがドキュメントを読んだだけではかなり難しいです。少なくとも私にとっては。

例えば、Languageサービスだけでも10個以上の機能があります。

他のサービスだってそう単純ではないです。
目だけでなく、体からも取り込まないと私のような凡人にはダメでしたね。

ちなみに、演習では結構触ることになりますが、各 Studio はぜひ活用してください。眺めるだけでも良いです。

https://ai.azure.com/ にアクセスすれば、そこからこの試験の対象となっている AI サービスの Studio にたどり着くことができます。

Languageサービスを先ほど引き合いに出したので Language Studio を見てみましょう。

"Azure Cognitive Services for Languages" となっていますが😅、まぁそれはさておき機能がカテゴリー別に確認できますね。

公式なドキュメントで確認するとまぁ分かりにくく頭に入ってきにくいと思いますが、Studio の画面で視覚的に覚えておくと個人的には後から引き出しやすかったです。
日々各Studio の画面を見ておくだでも学習になりますよ。おススメです。


🟠 さいごに 🔚

AI-102 は受験した Azure の認定資格試験の中で最も手を動かす重要性を感じた試験でした。効率的な対策手段はない試験ですので、理論はもちろんのこと体験と視覚を通じて万全を期してください。

今後も Azure に関する技術情報やその他の資格試験に関する記事を書いていこうと思いますので、よろしければフォローをお願いします🔆

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最後までお読みいただきありがとうございました 😊

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