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ようやく強敵 AZ-305 を打倒、そして Expert へ

先日、ついに Microsoft Azure の認定資格である Azure Solutions Architect Expert を取得しました ❗ 

この認定を取得するためには、試験 AZ-305: Microsoft Azure Infrastructure Solutions の設計 に合格することが必要です。
ついでに言うと前提として、AZ-104 に合格して Azure Administrator Associate として認定されている必要があります。

上級資格ということで難易度はもちろん高いわけで、それなりの錯覚資産になるので業務上 Azure に絡むエンジニアの方は取得を目指している場合も多いかと思います。

ということで、この記事では実体験を踏まえ「合格するにはどのような努力が必要か、その後の世界観」を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでいただき、今後この試験の受験を考えている方に少しでも参考にしていただければ嬉しいです。



所感と教訓とアドバイス

所感

簡単に言うと

想定していたよりは難しい内容だった、ただ複雑な問題は少ない

です。

いつものごとく馴染みのテストセンターで受験しましたが、メモ用紙の 1/4 くらいは使ったかなくらいの感じです。
つまりアーキテクチャ図を描く必要はあまりなく、知っていれば解けるし知らないと解けない問題が多かったということです。

また、後述する試験対策の問題よりは難易度が高かったといった感じです。

教訓

問題数は必ず確認し最後まで頭の片隅に置いておくべし

どーゆーことかというと、次のような失敗をしたからです・・・
恥ずかしながら、785 / 700(合格点)というまぁ何とか通過したという結果でした。
ただ、この失敗がなければ恐らく全然余裕の通過だったと思うと悔やまれます。

私の場合はこの失敗があっても合格だったので、不幸中の幸いでしたがもし落ちていたら・・・
ということで、皆さんは同じ失敗をしないように気を付けてください。

失敗の内容

最後に 7, 8 問残っていたのに、終わったと勘違いした

104 の試験の時とは逆のパターンでした。
つまり、後半(厳密に言うと最後の最後)に山場(内容をしっかり読まなければならない問題)が来たのです。

俗にいうシナリオ問題であり、こちらのセクションに進むと後戻りは許されず前のセクションの見直し(解答の修正)は不可能な状態になりました。
というか前のセクションの見直しはガッツリやったので、それは別に問題ないのです。

問題なのは、この最後のシナリオ問題に進んだ時点で・・・残り5分😨
本当に青ざめました。
しかも解答箇所が 7、8個もあるのです・・・もはやシナリオなんてほぼ読まずに問題文と選択肢を確認し『一般的に考えてこうだろう』で解答しました。

なぜこのような事態に陥ったかというと、私は前半セクションで全問題が終了と思い込んでしまっていたのです。
正確には覚えていませんが、もう終わったと思い込んでいたので 10分程度はボーっとして安堵感に浸っていました。

そして、残りあと 5分だしもうあがるかポチっとな、「ギャー😱」てな具合です。

ちなみに、試験開始の時点では落ち着いていたのもあり、しっかり全○○問だなと確認・認識していました。
ですが解答を進めるにつれ前半セクションが何問あるのか、××/○○(進捗率)が抜け落ちてしまったのです。

後になって冷静な頭で考えると、いつもの厄介な問題がまだ出てきていない不自然さに気が付くのですが、その時はすっかり忘れてました。
不覚・・・ということで、後半セクションは良くて半分正解、悪くて全問不正解です。

  • 厄介問題の存在は必ず頭の片隅に置いておくべし

  • 何問出題がありそのうちの何問を解答したのか意識すべし

あと個人的には、厄介問題はシナリオなどがムダにだらだらと書かれていますが、必要なところだけ抜き取って解答すれば難易度自体は低いように思われます。
大事なのは適切な時間です。

アドバイス

Solutions Architect 向けの試験ということで、負荷分散のための最適な設計方法やデータ保存(ストレージやデータベース)についてはしっかりおさえておくべきです。

その上で、

  1. 環境構築が難しいサービスは実際に触らなくて問題なし

  2. AKS は触って基本的な仕組みを押さえておこう

1.については後述するデータ分析基盤のサービスのような、業務上絡んでいなければ中々その環境にお目にかかれないものを無理に試す必要はないです。
それに関してそこまで深い問題は出題されないので、コストや効率を考慮すると机上の学習で十分と考えます。
もちろん興味がある方は深みに飛び込むこともその後のことまで考えるとアリだと思います。

2.については昨今はコンテナと言えば k8s ということで出題されやすいサービスです。
深みまで飛び込むとかなり大変ですが、Azureリソース的には AKS ( k8s ) 環境がどのように構成されるのかや、基本的な設計パターンは把握しておいた方が良いです。

この環境がすべてではないのですが、例えば以下の記事のようすれば AKS の端くれ環境はすぐに作れます。

AKS についてはなんとなくでも頭と体に馴染んでいないと、試験で苦労するかもしれません。

✏ 実施した試験対策 📚

学習期間

約 1 ヶ月

業務ではこの試験で問われるようなことには基本的には触れていないので、この期間が全てです。厳密に言うと 1/3 くらいは全く勉強できない日があったので実質的には三週間あるかないか程度と言えます。

まあ普通に会社員をやられている方である一定水準の知識レベルに達していれば、試験日から逆算してこのくらいの期間があればなんとかなるんじゃないかという感じです。

内容

問題演習 8割、その他 2割

ほとんどが本番試験を想定し以下の問題を解いていました。

ですがここから全く同じ問題は出なかったと記憶しています。
難易度も本番よりも低かったです。

その他の部分は何かというと、AZ-305 のラーニングパスも多少やりました。
しかし馴染みの薄いサービスの全体概要を確認する程度です。

また、動画も教材として活用しました。

とくに、データ分析基盤のサービスについては馴染みが薄すぎるし環境構築も容易ではないので、手こずりました。
テキストを読んでも内容がイメージしにくいし、類似サービスの違いを把握するのも中々困難です。
全体像もまあわかりにくいです。

そんな時には、ビジュアルと音声に頼るのがおススメです。
実際以下の YouTube チャンネルの動画に助けられました。
公式ドキュメントでは示してくれていないビジュアル情報も大変ありがたかったです。

おススメ資格取得 path

900 → 104 → 500 → 305

最短最速の場合もちろん 104 → 305 なのですが、じっくり学びながらより合格率を上げたい場合にはこの順番をおススメます。
ある程度学習に集中できる生活スタイルであるならば、それぞれの受験の間隔を短めにすると零れ落ちる知識は少なく、何より早く最終地点である 305 合格に辿り着きます。

500 の 内容を学習することで、そもそも 305 の試験範囲であるセキュリティの領域の知識が結構賄えますし、

正直なところ、セキュリティについての知見があることよりも、この試験で問われるサービスを簡単にでも使用できるスキルがあることが重要です。

と、以下の記事でお伝えしましたが、これが結構 305 対策の基礎になってくれるのです。

取得した後の世界

上級資格のため基本的には同僚や取引先などにすごいと言ってもらえたり、それなりに知見のある人という目で見てもらえます。
ですが、基本的に素人的な人達からのみと思ってください。
冒頭に錯覚資産と表現しましたが、本当にそのようなものです。

AZ-305 に合格された、もっと厳密に言うと Azure Solutions Architect Expert 認定を取得している方ならわかりますが、所詮ただの試験です。
実務レベルのスキルが身についたわけではありません。

その世界の住人ではないので正しくないのかもしれませんが、医学科を卒業し医師免許を取得したばかりの研修医といった感じです。

ここからが本番で、より専門的な知識と知見を獲得しスキルを磨いていかなければ現場では通用しないのです。

『ここまで来たらようやくスタートラインに立てた』、それが取得直後の世界です。
逆に言うと、ここまで来ないとスタートラインにも立てないのです。
なのでまずはココまで頑張りましょう!


🟠 さいごに 🔚

二年ほど前までは、本当に Azure の初心者初学者でわからないことだらけでした。
現在ではざっくりインフラ系の領域ならばまあまあ何とかなる、サービスによってはそれなりに深く扱うことができる状態になりました。

このようにエンジニアでなくとも Expert 資格はとれます、エンジニアと同じ目線で対等に会話できるようになります。

ぜひ、非エンジニアの方でも Azure に興味があるなら取得を目指してみてください。
いまの時代このような知見やスキルを獲得することは無駄ではありません、努力にリスクもありません、きっと新たな世界が待ってます。

今後も Azure に関する技術情報やその他の資格試験に関する記事を書いていこうと思いますので、よろしければフォローをお願いします🔆

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最後までお読みいただきありがとうございました 😊

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