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こころです。誰も知らないところで、ぽつぽつと話します。

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記事一覧

4/24

今日は19時に荷物が届くから、家に帰らなくては。 18時前に退勤して、いつもの帰路をのろのろ歩く。 小雨が降っていた。霧のような雨だったから、傘をさしても膝の辺りがじ…

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4か月前
2

学生時代の憧れは、

中学生になってから数ヶ月、いつだったか正確には覚えていないけれど、一年生の最後の頃だったような気がする。 私は違うクラスのある男の子のことが大好きだった。 そのク…

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6か月前
9

さよなら、愛した人

眠りから目を覚ます時間が1番辛い。 別れた現実を毎度突きつけられて、心臓がつぶれそうになる思いをする。 こんなことならもう二度と目が覚めなければいいのにと、何度も…

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1年前
20

好きなんだよ。大好きだよ。

一昨日別れを唐突に告げられた。 でもその言葉を使わないように、けれど残酷にも離れたいの意思は曲げずに伝えようとしてきた。 あの人にとっては唐突じゃなかったのかもし…

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1年前
65

芸術家肌ってなんだよ

性格診断をすると、10回中9回ぐらいは言われる「芸術家」 世にいう社不的な立ち位置だということを言い換えた言葉らしいと、どこかで聞いたことがある。なにかが欠落してい…

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1年前
10

私の卒業制作 -歪-

ご無沙汰しております。 先日卒業制作展示会が無事に終了し、卒業認定をいただいたところです。 ここでは、卒業制作で書いたエッセイと作品の1部をお見せしたいと思います…

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1年前
11

私が初めて付き合ったヒト

小学生の頃からずっとずっとコイビトに憧れていた。 早い段階から恋愛に好奇心を抱き、恋愛小説から漫画まで読み漁っていた私。 いつしか私にも、あの漫画の世界の主人公…

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2年前
11

大本命の第1志望に落ちた

就活始める前頃から、ずっとずっと「いいな」「入りたいな」と思っていた大本命の会社。 こんなにも早く、その道は静かに幕を閉じた。 熱意すら伝える暇もなく。 OB訪問もし…

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2年前
11

自分を嫌う言動に、ふんぎりを

自分が嫌いだ、と思っていると安心する。 自分が先に否定してやれば、誰に否定されても大丈夫な気がする。 最強の保身であり、最悪な癖だと思う。 究極の謙虚でいれば、…

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2年前
10

夜中だから許される戯言(就活)

これは、とある大学生の就活に関するただの愚痴短編集だと思ってください。 就活をしていると、必然的に自分と向き合わされる。 なんだ自己分析って。人様に自慢できるよ…

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2年前
7

あの時は、人ではなく「恋愛」が好きだった

誰でもよかった、といえば大袈裟かもしれない。 でも、私の恋愛という枠にハマるハードルは、限りなく低かった。まあそれは今も低いかもしれないが。 中学2年生の頃、ネッ…

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2年前
39

人はいつから大人になるのだろう

「ヘリに丸太を埋めたながい階段を、小さな女の子が母親に手をひかれてのぼってくるのがみえた。四歳くらいだろうか。ー 私もあんなふうだったのだ、と綾は思った。ー いま…

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3年前
6
4/24

4/24

今日は19時に荷物が届くから、家に帰らなくては。
18時前に退勤して、いつもの帰路をのろのろ歩く。
小雨が降っていた。霧のような雨だったから、傘をさしても膝の辺りがじっとり濡れてくる。
雨は嫌いではないのだけれど、外に出るとなると絶妙に鬱陶しいものね。
郵便ポストを開けると、3箱購入で1箱無料だったコンタクトレンズが届いていた。
明日新しいコンタクトをしていこう。
玄米に十六穀米を混ぜ込んで炊き、

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学生時代の憧れは、

学生時代の憧れは、

中学生になってから数ヶ月、いつだったか正確には覚えていないけれど、一年生の最後の頃だったような気がする。
私は違うクラスのある男の子のことが大好きだった。
そのクラスには、部活仲間もいたので立ち寄る理由もありよく顔を出していた。
初めは部活仲間が好きで好きで仕様がなかったので、彼には目もくれず。
その部活仲間から軽く話を聞く程度だった彼。かっこいいって噂のひと。
直接見てもピンと来なかったので、特

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さよなら、愛した人

さよなら、愛した人

眠りから目を覚ます時間が1番辛い。
別れた現実を毎度突きつけられて、心臓がつぶれそうになる思いをする。
こんなことならもう二度と目が覚めなければいいのにと、何度も何度も思う。
夢の中なんかに出てきた日には、目覚めと同時に腹痛と吐き気でトイレに駆け込んだりする。

気軽におはようってLINEすることも、あなたの好きそうなもの見つけたよって話すことも、理由もなく連休や祝日に会う予定を立てるのも、もうで

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好きなんだよ。大好きだよ。

好きなんだよ。大好きだよ。

一昨日別れを唐突に告げられた。
でもその言葉を使わないように、けれど残酷にも離れたいの意思は曲げずに伝えようとしてきた。
あの人にとっては唐突じゃなかったのかもしれない。だけれど、理由を聞けば聞くほど後付けのようなものばかりで全く前から思っていたことのようには思えない。

「私がなにか悪いことをしたの?不機嫌になったのが嫌だった?」
「何も悪いことなんかしてないし、貴方は悪くないよ。何にも。全部俺

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芸術家肌ってなんだよ

芸術家肌ってなんだよ

性格診断をすると、10回中9回ぐらいは言われる「芸術家」
世にいう社不的な立ち位置だということを言い換えた言葉らしいと、どこかで聞いたことがある。なにかが欠落していたり、劣っていたりするサインなのだとか。

いやぁ。ちょっとわかるのが悔しい。
多分かっこいい芸術家のことを指してるわけじゃないんだろうなとは思っていたけれど。
自分の足りなさを、ソース源の分からない適当そうな性格診断で見抜かれている感

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私の卒業制作   -歪-

私の卒業制作 -歪-

ご無沙汰しております。
先日卒業制作展示会が無事に終了し、卒業認定をいただいたところです。
ここでは、卒業制作で書いたエッセイと作品の1部をお見せしたいと思います。
エッセイと絵画作品の2つを制作しました。
私が大学生最後につくりあげたのは、大好きで、大嫌いな「手」に関する作品です。

絵画作品(全88枚)

写真は1部です。

モデルを務めてくださった方には非常に喜んでいただきました。
私の作品

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私が初めて付き合ったヒト

私が初めて付き合ったヒト

小学生の頃からずっとずっとコイビトに憧れていた。

早い段階から恋愛に好奇心を抱き、恋愛小説から漫画まで読み漁っていた私。

いつしか私にも、あの漫画の世界の主人公のような存在になる時が来るのだと、信じて疑わなかった。

家族以外の人に愛されるという感覚は、どんなものなんだろうかと。

そう思い続けて中学生になった私に、初めての恋人ができた。
厳密に言うと、初めて‘きちんと’お付き合いをした人、で

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大本命の第1志望に落ちた

大本命の第1志望に落ちた

就活始める前頃から、ずっとずっと「いいな」「入りたいな」と思っていた大本命の会社。

こんなにも早く、その道は静かに幕を閉じた。
熱意すら伝える暇もなく。

OB訪問もしてインターンにも参加して、あんなに思いがあった分、反動で辛くて仕方ない。

Twitterを見ていると「内定貰いました!」「第1志望の御社の最終面接!」のツイートが飛び交っている。

見なきゃいいのに。就活は情報戦とかいうからさ。

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自分を嫌う言動に、ふんぎりを

自分を嫌う言動に、ふんぎりを

自分が嫌いだ、と思っていると安心する。
自分が先に否定してやれば、誰に否定されても大丈夫な気がする。

最強の保身であり、最悪な癖だと思う。

究極の謙虚でいれば、自分を必要以上に卑下すれば、誰も私のことをそれ以上陥れようとはしない。
他者の言葉から、自分を守れる。

人よりも言葉に敏感なくせに、言葉をぞんざいに扱っていた頃。
昔話ではなく、本当につい最近までの話。

親も、兄弟も、友達も、恋人も

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夜中だから許される戯言(就活)

夜中だから許される戯言(就活)

これは、とある大学生の就活に関するただの愚痴短編集だと思ってください。

就活をしていると、必然的に自分と向き合わされる。
なんだ自己分析って。人様に自慢できるようなモノは何も無いですよ、と死ぬほどわからされる時間である。

私は優しい人間なんです、だから雇ってください。大した学歴もないですが。特に何も成し遂げてもいませんが。
鬼滅の刃に出てくる炭治郎のような、執念もありません。あ、あそこまで優し

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あの時は、人ではなく「恋愛」が好きだった

あの時は、人ではなく「恋愛」が好きだった

誰でもよかった、といえば大袈裟かもしれない。
でも、私の恋愛という枠にハマるハードルは、限りなく低かった。まあそれは今も低いかもしれないが。

中学2年生の頃、ネット恋愛をした。
それはそれは、楽しくて忙しなくて嵐のような恋だった。
相手に「特別」な好意を向けられることが嬉しくて、恋人本人そっちのけで恋愛にのめり込んだ。

誰かの「特別」であることは、精神安定剤でありドラッグだと思う。
恋愛をして

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人はいつから大人になるのだろう

人はいつから大人になるのだろう

「ヘリに丸太を埋めたながい階段を、小さな女の子が母親に手をひかれてのぼってくるのがみえた。四歳くらいだろうか。ー 私もあんなふうだったのだ、と綾は思った。ー いまだって、あのころとさして変わりはないのに、誰もそうは思ってくれないのだ、と、思った。」(江國香織『薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木』より)

「どこからが大人で、どこまでが子どもなんだろう」

大人と子どもの境界線について、20回目の誕生日を

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