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私のこと

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過去の日記とは別に、私の個人についてのことや、私が考えたことなどをまとめました。
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2023年12月の記事一覧

ひまわりの家の輪舞曲

ひまわりの家の輪舞曲

父の足が悪くなった。

自転車で趣味の写真を撮りに行った時に、無理をしてしまったらしい。
夕方に病院に行って、薬をもらってきた。数日間は絶対安静。父も、母と同じように、薬を飲む生活が始まった。

父の病院には、私が付き添った。
ゆっくりと、歩幅を合わせて歩く。ほんの数年前までは、父のほうが、うつで早く進めない私に合わせて歩いてくれていたのに。立場が逆になってしまった。

父も母も、こうして少しずつ

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夜

死にたい。消えたい。いなくなりたい。逃げたい。
「私」じゃない誰かになりたい。

でもそれってきっと甘えだ。
みんな自分の問題と向き合って生きてるんだから。逃げちゃいけない。乗り越えなきゃ。立ち向かわなきゃ。

でも。そんなこと分かってるけど。
毎日を生き延びるだけのことが、本当にすごくすごく難しいの。

ふとした瞬間に死ぬことが頭をよぎる。
お茶を飲みに布団から出たとき。お手洗いに行ったとき。ス

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この鎖を切ってくれ

この鎖を切ってくれ

私は家族を愛している。
家族もきっと、私を愛してくれている。

この家に生まれたことが、最大の幸福であり、最大の不幸である。

私と信仰

私の家は、昨今話題にあがる新興宗教を信仰している。
幼児期から、日曜日は教会へ通って礼拝を捧げ、教祖の出身国の言語を習った。週に一度、朝4時半に起こされて、安息日の儀式をした。教祖の自伝を音読し、「神様の愛を中心とした家庭」となるための長い宣誓を唱えた。食事の

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葬式の準備

葬式の準備

ヒカリの自死について、教会の関係者に聞いてみることにした。

彼女は生前、中高生部をまとめる立場の人とよく話し合っていたと、亡くなった後に聞いた。彼女がどんな考えを持って、なにに悩んで、どうしてあんな最期を迎えたのか、知りたい。

彼女のいないところでそれらを暴いてしまうのは、冒涜的な行為かもしれない。私だって、知ったうえでどうしたいのかも分からない。
でも、私はちゃんと、自分で彼女の葬式を上げた

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学校へ行けなかった私の話

学校へ行けなかった私の話

私の高校一年生の1年間のことを全て書きます。
多くは愚痴であり、不平不満であり、読んでいて気分の良いものではないと思います。
とても長くなりますが、それでも読んでいただける方がいたら、嬉しいです。

入学

進学したのは、第一志望の高校ではなかった。

私の家はお金が無く、私立高校を受験することは叶わなかった。「滑り止め」無しの一本勝負。塾にも通えない。学校と自宅での勉強のみで確実に合格でき、かつ

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ひとがた

ひとがた

私は薄い陶器の人形だ。

中には何も入っていない。

からっぽ。

どこにも穴はあいてないから、中に物を入れることはできない。

ただの冷たい洞窟が、陶器の皮膚によって私の形をとっているだけ。

貯金箱のように、叩けばすぐに粉々になる。

弱くて脆い。

私は散らばった破片となって、そうしてようやく解放されるのだと思う。

私は使い古された布の人形だ。

中には、押し潰されて萎んだ綿が入っている。

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決断、のち

決断、のち

24日、カウンセリングで、入院を勧められた。

お風呂も入れない、歯も磨けない、ご飯もあまり食べられない。そして、深い気分の落ち込み。
働いていないのに家事の手伝い一つできないことに、ひどく罪悪感を覚え、自己嫌悪を募らせる毎日。
自己嫌悪は、自責へと変わり、希死念慮へと化けていく。

死にたい。死にたい。死にたい。生まれてきたくなかった。
自分にまったく期待ができない。将来に希望を持てない。うつ病

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