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【楽曲感想文】LAUGHIN' NOSE「B-29の贈り物」

こんばんは。
本当はアルバムを丸ごと語りたい男、小栗義樹です。

本日は楽曲感想文を書かせて頂きます。目標は、興味を持って聞いてもらうこと。それでは参ります。

本日の題材はコチラ
LAUGHIN' NOSE「B-29の贈り物」
です。

インディーズ御三家の一角「ラフィンノーズ」の1曲です。1988年、謹慎明けに制作されたアルバム「MEAT MARKET」に収録されています。今回は、こちらの曲を題材にして感想文を書かせて頂きます。

インディーズ御三家という言葉に聞き馴染みがない方もいらっしゃるかもしれません。インディーズといえば、ハイスタンダードやMONGOL800などが有名だと思います。ラフィンノーズは、そんなハイスタやモンパチよりも前の時代、そもそもインディーズデビューなんて言葉がなかったころに、自主制作という形で世の中に出てきたバンドです。

日本では、1980年代前半に最初のインディーズブームが訪れます。その中で頭角を現した「有頂天・LAUGHIN' NOSE・THE WILLARD」を総称してインディーズ御三家と呼びます。日本のメジャーレーベルがまだまだロックという音楽を軽視していた時代に、アンチメジャーとして自主制作という方針を取ったバンドがいたんです。そのトップが上記3バンドだと思ってください。はっきり言えることは、現代のインディーズとは毛色が違うということだと思います。

僕は高校生の頃、インディーズ御三家の曲を貪るように聴いていて、バンドでよくコピーしていました。個人的な話ですが、一番好きなのはTHE WILLARDです。いずれ楽曲感想文で曲を紹介させて頂きます。

今回はそんなインディーズ御三家のLAUGHIN' NOSEの曲です。タイトルからして過激な感じがしますよね。LAUGHIN' NOSEは本来、アルバム順に歴史を追ってアルバム毎に語るべきバンドだと思うのですが、今回は僕が好きな曲「B-29の贈り物」です。

ハードコアパンクから音楽キャリアをスタートしたLAUGHIN' NOSEですが、メジャーデビュー後に路線がポップになったり、歌詞の過激性が失われていったりして、相当反発があったと当時を知る方から聞いています。そして、日比谷野外音楽堂でのライブにてファンが将棋倒しになり、3人の死亡者が出てしまった事で音楽活動を休止。謹慎する形になったわけです。

B-29の贈り物は謹慎後、レコード会社を移籍して、久しぶりにリリースされたアルバムに収録された曲となっています。そして、僕が好きなラフィンはここからなのです。

ラフィンはこの時期から、急激にメタリック・内相的・攻撃的な音楽な変わります。その前までは比較的「連帯感」のある音楽が特長的なバンドだったんです。

B-29の贈り物は、ラフィンの歴史にとっても、当時の僕がそれまでに出会ってきた音楽的にも、とても新しい音楽だったんです。新しいアプローチを目の当たりにした16歳の僕には、この曲がとても衝撃的でした。

もう少し言えば、僕が戦争という社会で起こった出来事に対して考えるようになったのも、この曲がきっかけでした。僕、音楽は楽しいものであるべきだという考えがあって(これは今でも変わらないのですが)、そこに実社会に対する要求とか、秩序の矛盾に対する自分なりのスタンスとかを投影する必要性をあんまり感じていなかったんです。ロックはエンタメであるべきで、人々の血を湧かす方向に振るべきだという(これもメッセージなのかもしれませんが)、そんな考えがありました。

ただ、この曲を聴いたときに「自分と世界は繋がっている」ということを痛感してしまいました。いくら世界と自分は関係ないと思っていても、脈々と受け継がれているメッセージみたいなものを受け取り、これは良いと思ってしまった以上は、ちゃんと考えないといけないんだろうなと思ってしまったんです。

当然ですが、戦争なんてするべきではありません。だから「戦争」という歴史については学ぶべきだと思っています。日本の戦争ではなく、世界で起こってきたあらゆる戦争についてです。しないほうがいいという気持ちを持ち、どうすればしないで済むのかを歴史から学ぶことで、適切な発言・的確な方法を訴えることが出来るようになると思っています。

この曲はメッセージを訴えるツールとしての音楽の重要性を僕に教えてくれました。この曲を機に、僕は調べるチャンスを得たのです。

まだまだ語りたいことが沢山ありますが、まず何よりもカッコいいです。ぜひ聴いてみてください。

ここまで読んで下さりありがとうございました。
また明日の記事でお会いしましょう。

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