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文章を書くすべての人に読んでほしい一冊。『分かりやすい文章の技術』

「書く技術」を持っていることは、優秀な部下を何人も持っているのと同じ効果があるのです。

「分かりやすい文章」を書くためにはどうすればよいか?

本書は、初めて文章の書き方を学ぶ高校生でも分かるように、解説されています。

業務上さまざまな文章を目にしますが、本書に書かれている基本的なことを守れていない人って多いと感じています。

言葉足らずや要点が曖昧で、言いたいことが伝わらない。意味を解釈するのに、余計な時間を割かなければいけない。

そのような分かりにくい文章は、業務に差し支える結果に繋がり仕事の効率が格段に落ちることになります。

解釈の誤りから大きな手戻りが発生する危険性すらはらんでいます。

分かりやすい文章を書くということは、それだけで業務を円滑に進められます。侮ってはいけません。

本書は分かりやすい文章を書く自信がない人、独りよがりな文章を書いている人にこそ、今一度原点に立ち返って学んでほしいところです。

かくいう私自身も分かりやすい文章を書くためにどうすればよいか?
日々悩み試行錯誤しています。

先日もWebライター向けのKindleを販売しましたが、未だに文章コンプレックスに悩まされています。

分かりやすい文章を書くためには

1.素早く趣旨を伝える3つのポイント

どうすれば趣旨を素早く伝えることができるか?

これは私自身も常に悩むところです。

まずはひととおり書いた後文章を削ったり順番を入れ替えたり四苦八苦です……。

本書では以下の要点で書くことを推奨しています。

ポイント① まず重要ポイントを書き並べる
ポイント② 要点を先に、詳細は後に書く
ポイント③ 不必要な情報を書かない

業務上さまざまな文章を読んでいますが、この①〜③を守れていない人って非常に多いです。

そのため趣旨がまったく伝わらず、何度も読み返して内容を解釈して要点を整理して……。

こんなことをやっていたら非常にストレスが溜まりますし、どうしても意味がわからない場合はこちらから質問を返すという手間が発生します。

時間の無駄以外の何者でもありません。

2.ポイントから書いていく

「書きながら考える」方法が良いこともあります。

書きながら考えることは、書けないままにダラダラと時間を無駄にすることを防ぐメリットがあります

もうひとつは「書く」ことが「考える」ことを刺激してくれるということです。

この考え方は他の文章術の本でも同じことを言っていますし、経験上でも手を動かして書いていく方が効率良く進む場合が多いです。

思いつくままにポイントを箇条書きしたり、それを繋いだり入れ替えたり書き加えたりしているうちに次第にまとまっていきます。

3.分かりやすいセンテンスにする4つのポイント

文章は「かたまり」で構成されており、その「かたまり」の最小単位が(センテンス)です。

読みやすいセンテンスを書くことが「分かりやすい文章」の基本とも言えます。

センテンスは句点(。)で区切られる「かたまり」であり、センテンスも読点(、)でさらにいくつかの「かたまり」に区切られます。

読みやすいセンテンスを書くポイントは次の4つ。

ポイント① センテンスを短くする
ポイント② 事前分解しておく
ポイント③ 曖昧さをなくす
ポイント④ キーワードを作る

4.仕上げのための3つのテクニック

推敲は文章をなめらかにするための作業です。

文章の推敲には次の3つのチェックポイントがあります

チェック① 無駄はないか
チェック② 自然な語感か
チェック③ 丁重な表現か

5.自然な語感にする

推敲をしていて不自然さを感じたら語順を変えてみるのが一般的です。

他の便利な方法として、動詞を含んだ述部を主役と考え、それ以外のすべての述語を「修飾語」と考えます。

語順に関する原則は次の4つがあります。

原則1 強調したい修飾語を先頭に置く
原則2 長い修飾語ほど前に置く
原則3 概要説明の修飾語ほど前へ置く
原則4 節の修飾語は旬の修飾語より前に置く

最後に

本書を読めば「分かりやすい文章」を書くためには何をするべきか?分かるはずです。

また、巻末には「分かりやすい文章」のためのチェック項目が記載されています。

文章を書き終わったあとは項目をチェックしておけば、文章の質がきっと高まります。

最後までお読み頂き、ありがとうございました!
私のnoteでは、今までの経験で培ったノウハウを
随時公開しています。

ぜひ参考にしてくださいね。

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