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あまねく紡ぐ次代の民藝=「萬画(ミリオンアート)」の世界

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2019年3月の記事一覧

マンガと異業種のコラボに需要はあるのか=ドイツから考える

マンガと異業種のコラボに需要はあるのか=ドイツから考える

ドイツ、フランクフルト近郊のリンゴ酒メーカーが先日、マンガ風のデザインを採用した新商品を発表しました。イラストを担当したのは日本の大学院でもマンガ制作を学んだドイツのプロ漫画家クリスティーナ・プラカさん。このシードルとレモネードをミックスしたアルコール飲料は、ドイツの大型スーパーチェーンでの販売を予定しているそうで、つまり全国規模での展開だと思われます。ドイツのクオリティペーパー『フランクフルター

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ブルボン小林【ザ・マンガホニャララ 21世紀の漫画論】

週刊文春で連載されていた漫画評集の、シリーズ三冊目。着眼点がいい意味でズレているのは健在で、作品の、大袈裟に言えば世界の見方を180度回転させられる気分になる。それをぴたりと言語化する筆力もすごい。「(作者に煙たがられこともしばしばある)にも関わらず、この世に評の言葉がなくては、と思う」「そして、その評はなるたけ、ふざけていないといけない」あとがきにあるこの言葉の通り、遊びのある評が繰り広げられて

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私たちが少女漫画に求めるもの

私たちが少女漫画に求めるもの

毎晩寝る前が私の読書タイムなのだけど、たまに脳みそが働かない夜もある。

ベッドに散乱している読みかけの本たちを掘り起こすけれど、どれも今の気分じゃない。

でも、何か読まないと気が済まない。落ち着いて眠れない。

そんなときに私が最終兵器として手に取るのが少女漫画だ。

ビジネス書から小説、エッセイ、絵本などあらゆる『読む』コンテンツを消費してきた中で、一番脳に負荷が少ないのは少女漫画である、と

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で、結局どうやったら漫画家になれるんスか?

どうすればいいんでしょうね?
2019年現在。

ある大学から、「そんなテーマで授業をして欲しい」と依頼を受けました。
学生の前で僕に何が話せるのだろうか考えました。

結論から言うと、その問いの答えを他人に求める人は漫画家に向いていません。
漫画家になるための方法は志望者の数だけあります。
答えは自分で見つけてください。

漫画家の定義とはなんでしょうか?

「漫画を描いて公に発表する人」を漫画

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