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人と組織をつくる哲学 ―マネジメントと教育の「共通解」―

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マネジメント=管理とは「兵站(生産・物流・調達部門)を通じて限りある資源(ヒト・モノ・カネ・トキ)を把握・分配し、適時適切に適所で活かす」ことである。古来より兵站を軽んじ、人材や…
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2021年7月の記事一覧

『会社内での自分の存在価値を可能な限り低く保っていたい』という若手

『会社内での自分の存在価値を可能な限り低く保っていたい』という若手

「えぇーッ!?」である。

先日とある機会があって、お仕事現場の20代の若手社員さんとお話する機会があったのだが、何かの折に、このnoteのタイトルにある発言が出てきた。

「ホント、可能な限り僕らは社内での存在価値?みたいのを低くしておきたいんですよ」

思わず真顔で聞いてしまった。
「な、なんで…??」

存在価値を低くしておきたい理由ここで誤解しておいてほしくないのは、
僕は基本的に仕事に望

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【読書記録】人が成長するとは、どういうことか 発達志向型能力開発のためのインテグラル・アプローチ

【読書記録】人が成長するとは、どういうことか 発達志向型能力開発のためのインテグラル・アプローチ

今回の読書記録は、一般社団法人Integral Vision & Practice代表理事である、鈴木規夫さんの最新刊『人が成長するとは、どういうことか 発達志向型能力開発のためのインテグラル・アプローチ』です。

私が本書の扱う『人・組織・社会の意識と構造』というテーマに出会ったきっかけは、『ティール組織(Reinventing Organizations)』という新しい組織運営・経営のコンセプ

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「マンガの世界」で学んだ時間管理術を「現実の世界」で実践する

「マンガの世界」で学んだ時間管理術を「現実の世界」で実践する

2020年9月からnoteで連載をしていた『時間クエスト』がようやく完結し、このたび電子書籍で発売することができました。

本書では225ページのマンガに加え、電子書籍版限定の巻末付録として、26ページの特典PDF『「記録の書」のはじめかた』をご用意しました。

今回はそんな特典PDFについて紹介します。

『時間クエスト』の特典PDFとは今回『時間クエスト』の付録としてつけた特典PDFとはなんな

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Martin Fowlerが語るレガシー追放パターン

Martin Fowlerといえば「リファクタリング」などの著書で有名だが、レガシーをdisplace(追放)するというタイトルのブログを書いていた。ちょうど仕事でレガシーと格闘しているので、ざっくり読んでみる。

At some point during each programme they hit a crisis point where changing business needs wo

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真の目標を明確化しない組織は弱い

真の目標を明確化しない組織は弱い

「目標を確実に達成するのがいいチームだ」

目標が利益なら、利益さえ達成すればいいチームですか?
目標が受注なら、受注さえ達成すればいいチームですか?

はたしてそうでしょうか。

リーダー、マネージャー、上司、経営者が語る言葉の多くは、実は疑問に満ち溢れています。多くの人が抱いているチームに対して、多くの人が持っている誤解を1つ解いておきたいと思います。

ここで1つ実験をしてみましょう。
質問

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すごい!面白い!こういうマネジメントもある。

すごい!面白い!こういうマネジメントもある。

 アイリスオーヤマさんという会社が仙台にある。
この会社さんのすごさは色々なところで紹介されているのでそれをぜひ読んでほしい。僕が好きなJリーグ「ベガルタ仙台」のユニフォームスポンサーでもある。

 僕がこのアイリスオーヤマさんを知ったのは、以前、プラス株式会社にいて、流通事業を担当していた時のこと。商品企画とかマーケティングを行う際に、様々な会社を研究している時。

 「週イチ社長プレゼン会議」

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【アート思考とマネジメント⑵アート思考のカリスマ経営は現実的なのか?】

【アート思考とマネジメント⑵アート思考のカリスマ経営は現実的なのか?】

1、カリスマアート思考組織
ビジネスにおけるアート思考のイノベーターといえば誰を思い浮かべますか?わかりやすい例で言えば、スティーブ・ジョブズ、イーロン・マスク、ジェフ・ベゾス、、あたりでしょうか。私もジョブズの言葉をセミナーでよく引用します。ちなみに、これは山口周さんがよくセミナーで使っているGAFAとこの数字ですが、何を意味するかわかりますか?

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