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 南米のシャーマンのもとで、あるセレモニー(儀式)に参加していた時のことです。
 セレモニーの終盤、シャーマンが私を見て言いました。
 あなたのまわりに色が視える、と。
 「虹の色だ」
 彼女は、私のまわりの微細なエネルギーを視て、嬉しそうにそう言ったのでした。
 彼女は、日本人である私の素性については何も知りません。
 当然、私の語る「流れる虹のマインドフルネス」についても何も知りません。
 しかし、彼女は、そのようなエネルギーを視てとったようなのでした…

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ごあいさつ

 はじめまして、こんにちは。マツイ ユウ と申します
 私は30年近くに渡り、さまざまな体験的心理療法(ゲシュタルト療法)や、各種のシャーマニズム、野生の気づきの技法、プロセスワーク、瞑想、気功、NLP、コーチング等を学び、各種現場で実践してきました。
 同時に、若年の頃から、さまざまな不可思議な変性意識状態超越的な体験トランスパーソナルな(超個的)な体験を経験し、心身の変容を得てきました。

 また、長年従事した企業勤務においては、各種の実務―営業活動から人事・教育研修担当、新規事業開発やインターネット事業、オンデマンド出版事業、店舗運営事業等―さまざまな幅広い分野の事業に携わってきました。
 この現場と実務能力の重視は、真に〈超越的〉なものは、現実生活の中で受肉され、根づき、統合されないと、本当に生きた創造性にはならないという直観からでした。グルジェフ的な観点です。

 そして、そのような取り組みの中で、現代日本社会の中核的な問題として、就労環境や文化環境、人生の中で抑圧されている人々のマインド面(感情/メンタルヘルス/人間関係/動機づけ/自己実現)での課題や、能力開発/創造性開発手法の決定的な不在について、より痛感するようになっていきました。
 日本社会における人生の質(QOL)の貧しさや幸福度指数の低さ、ビジネス・産業面・アート面での展望のなさが、凡庸を強要する文化的抑圧、マインド面の抑圧(心の問題)に大きく根差していることがより明らかになったからです。

 創造力や才能が解放されない一番の要因は、心理的抑圧です。それも、文化に根差した抑圧構造です。そして、それらを真に解決し打開できる実効的な方法論(体験的心理療法、変容技法、現代的シャーマニズム、コミュニケーション理論等)について構想を練ることとなったのです。

 そのような経緯で、変性意識状態(ASC)や、他と違う深化/進化型のゲシュタルト療法、マインドフルネスやシャーマニズム的な方法論等を、有機的に構成させて使うフリー・ゲシュタルト・ワークスを起こすことになりました。
 そして現在、深化/進化型ゲシュタルト療法変性意識状態(ASC)を使い、一次元深い心身変容や、超越的意識の開発、自己実現/超越をサポートする活動を行なっているのです。

なぜ今、noteをはじめるか
 そのようなわけで、行き詰っている日本社会において、人間の基盤的能力(生きる力/変性意識/超越的意識)を根本から回復する、真にシャーマニズム的な、体験的心理療法の方法論を、もっと身近な形で、お伝えしたいと考えたからです。
 それらは、別のHPや著書でも書いていますが、体系的に表現されているため、個々の、身近で細かなトピックについては、なかなかとりあげにくくなっていました。

 ここでは、細かなテーマや、分類しにくいテーマについても、ざっくばらんに、そのさまざまな事柄を、いろいろと皆さんへお伝えしていきたいと思っています。
 また、今現在、日本で流布されているもの(方法論)が、あまりにもいい加減なものばかりであるという実情もあります。そして、それが昔よりもさらに劣化しているという状況があります。ただでさえ、稀少であった「本物の技」が廃れてしまったという面もありますが、インターネットが普及して、安易に、詐欺的な売り込みが可能になったせいで、悪貨が良貨を駆逐するという現象が生じたのです。今流布している方法論によって、本当に、その人の人格変容が生じたり、超越的な真理に触れたり、「意識‐存在」が変容するものなどほとんど皆無だからです。

 そのせいもあってか、残念なことに、日本のメンタル不調の人々はちっとも治らずに、毎年約10万人ずつ増え続けているという事態にもなっているのです(厚生労働省調べ)。これに、広義に「調子が悪い」という普通の人を加えたら、その人口は爆発的に増えるでしょう。
 実際、私が、企業勤務していた時分も、間近で、同僚、上司、先輩、後輩が失調していきました。今現在も、日本社会は、充分に詰んでしまっていますが、「秘密」を知っている者として、もう少し「本質的なもの/核心的なもの(福音)」を伝えていく必要があると感じたためです。

 ところで、私は、ゲシュタルト療法をはじめ、さまざまな方法論を、ファシリテーター(カウンセラー、コーチ)の方にお教えしているのですが、その際に、一番重要(核心的)なこととして、よく、お伝えしていることがあります。
 それは、「ファシリテーターは、『自分が経験した変容』以上のものを、クライアントの方に提供できない」ということです。
 もし、クライアントの方に、価値ある変容を提供したいのであれば、まずは、自分自身が変容できていなければならないということです。
 これは、「不都合な真実」なので、あまり大っぴらには語られませんが、常識的に考えても、自分が行ったこともない地点に、人を導くことはできないということは、容易に想像つくことかと思います。

 どんなに勉強をしても、資格をとっても、ファシリテーター自身の変容レベルがなければ、それだけの効果しか出せないのです。むしろ、場合によっては、その歪んだ中途半端さゆえに、害をもたらすことさえあるのです。
 ファシリテーター自身が、変容経験の結果として得られた、常人とは違う、「解放された自由な心身感覚」「しなやかで流麗な感情」「拡張し透徹した意識のひろがり」「速度化された感覚や精神」「存在の核」を持っていることで、はじめて、クライアントの方に、自由自在に関わり、その深層意識に、良い影響をもたらすことができるのです。クライアントの方の中の「真我」を目覚まし、解放していくことができるのです。 

 というのも、セラピーやコーチングで、クライアントの方に一番影響し、伝わるものとは、その人の「存在 Being 」それ自身だからです。実は、すべての技芸において、これは当てはまることですが、このジャンルにおいては、直接、心の領域があつかわれるため、とりわけ、その要素が強くなっているのです。
 だから、昔の日本社会では、このように技芸を磨くものに対して、「修行」や「道」のような「存在や人格まるごと」「心技体」をあつかうフォームというものを用意していたのです。
 現代社会は、お金に換金するすることを、第一優先しているので、その点をごまかす(隠蔽する)ようになったのです。

 それは、「存在 Being 」とは、ごまかしようがないものだからです。口では、いくらエラソーなことを言っていても、その人が、どのような存在であるか、どのような変容を得ている人かは、一目瞭然だからです。その方法論の結果は、ファシリテーター自身の姿に、そのまま体現されてしまっているからです。クライアントの方は、それを直観的に見抜いてしまうのです。

 そのため、クライアントの方に、本当に価値ある変容を提供したいのであれば、「小手先のテクニック」や「理論」ではなく、まずもって、自分自身 Being が、大きな変容を得てなければならないということなのです。
 そうすると、その変容の大きさに準じて、その変容過程で得たさまざまな技術的な事柄も、血肉に化した事柄として、結果として、クライアントの方に提供できるものとなるのです。
 自己変容、自己の意識変容経験を増やし、練っていくことが、実際的にも、まずは重要なのです。
 そして、そのような本質的で、核心な事柄というものは、体系的なことでも、理論的なことでもないので、教科書的には、なかなか学びにくくなっているのです。

 ここでは、そのようなさまざまな人生の機微、精妙で、秘儀的・超越的な事柄についても、色々と触れていきたいと思います。

予定しているシリーズ
ビギナー向け 人生を変える心理学
ビギナー向け なぜ、人は変われないのか
プロ向け セッションの核心―極点からの考察
一般向け 変性意識の習得・活用法(シリーズ)
一般向け 夢見の技法(シリーズ)
一般向け シャーマニズムを活かす(シリーズ)
一般向け 幻視的アートを活かす(シリーズ)

Profile
松井 雄 (まつい ゆう)
変性意識活用トレーナー。ゲシュタルト療法家/ファシリテーター。心理学的シャーマニズムトレーナー。作家。
変性意識状態(ASC)深化/進化型のゲシュタルト療法、マインドフルネスやシャーマニズム的な方法論等を、有機的に構成させて使うフリー・ゲシュタルト・ワークスを主宰。
深化/進化型ゲシュタルト療法変性意識状態(ASC)を使い、ひとつ次元の深い心身変容や、超越的意識の開発、自己実現をサポートする活動を行なっています。

経歴
日本ゲシュタルト療法学会会員。
2003年 東京サイコセラピー・アカデミー(旧東京ゲシュタルト研究所)トレーニングコース終了。(通称「虎の穴」)
2005年 NLPマスタープラクティショナー(英国NLP学院)
2013年 ゲシュタルト・ネットワーク・ジャパン ファシリテーター養成コース終了。

著書

『流れる虹のマインドフルネス―変性意識と進化するアウェアネス』

『砂絵Ⅰ:現代的エクスタシィの技法 心理学的手法による意識変容(改訂版)』

『ゲシュタルト療法ガイドブック:自由と創造のための変容技法』

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