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マスメディアの功罪

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なぜ視聴者は、報道番組に流されてしまうのか。偏向報道とは何か。多様性とはどういう状態か。今、メディアに求められること、そして報道番組を観てはいけない理由を考えます。
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だから報道・情報番組を見てはいけない(7)情報の偏り

だから報道・情報番組を見てはいけない(7)情報の偏り

 テレビという、メディア(媒体)の劣化は視聴者(受け取り側)の質の低下と言われることがあります。モンスターと言うべきか、クレーマーと言うべきなのか。放送・報道内容の重箱の隅をつつくような意見を発するひとが一定数います。
 ひょっとしたら、私もその一人なのかも知れません。否、ワタシ自身はそう思っていませんが。(汗)

 今年2024年になってから、気になったことを綴ることにしました。結論・・・報道っ

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だから報道・情報番組を見てはいけない(6)それは・・・

だから報道・情報番組を見てはいけない(6)それは・・・

 2024年もややこしい話が出てきました。タレントのスキャンダルや、自民党を中心とした政治とカネの話が報じられています。

 昨年2023年は、性加害問題やパワハラ、大学アメフト部の薬物問題、中古車販売の不正保険金請求など、多方面でのトラブル事案がありました。
 そういった話題を"水を得た魚"のごとく報じるメディアも滑稽でした。

 改めて、昨年末から今年明けは、政治とカネの話で持ちきりです。

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女性を区別すると大騒ぎ、オジサンをバカにしても良い...日本って。

女性を区別すると大騒ぎ、オジサンをバカにしても良い...日本って。

 オバサンやオバハンって言ったら絶対に許されない表現が、オジサンには許される。なんだか、オジサンって生きづらくなったなぁ~と思うのです。
 日本におけるジェンダー格差.…云々よく言われますが、オジサンこそ蔑(さげす)まれているのではないかと思うのです。

女性に人気って? 飲食店の人気メニューを紹介するときによく「女性に人気」って表現が使われます。
 男性には人気ではないということでしょうか。ある

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だから報道・情報番組は観てはいけない(6)メディアの罪

だから報道・情報番組は観てはいけない(6)メディアの罪

 テレビ離れと言われますが、メディ自身がつまらなくしています。また、報道が間違っていたり、手を抜いていることに視聴者は気づいています。
 そのことにいよいよ気づき、変革が必要です。

 視聴者・利き手が求めていることと、制作者・話し手が提供していることとの違いが大きくなる一方です。

相変わらずの東京一極集中 全国ネット枠とローカル枠の区別をしないと、有益な情報は全く得られません。

上野のパンダ

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国会が機能していないと思う瞬間(2)

国会が機能していないと思う瞬間(2)

 あまりにお粗末な国会運営にうんざりする日々。政治に期待していないというアンケート結果が50%を超えたとの報道もあります。選挙の投票率も50%を下回ったり、国民の政治意識があまりに低いことがあまりに嘆かわしい。その理由は何なのでしょうか。

質と仕組み 国会のしくみ、国会議員の質が、そのまま投票率や期待度に反映されているのではないでしょうか。たとえば、

予算委員会での罵り合い
与党はお膳立て、野

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だから報道・情報番組は観てはいけない(5)そして

だから報道・情報番組は観てはいけない(5)そして

 視聴率だとか、テレビ番組のあり方だとか、いろいろ言われていますが、もはやテレビという媒体の存在意義や価値を評価すること自体、どうでも良いことのように思います。
 もしテレビを視聴している人があるならば、その不毛さを改めて確認しておきたいと思います。

偏向 藤井壮太棋士の活躍ぶりは言うまでもありません。
 しかし、勝っても負けても、藤井氏が主語になる(藤井棋士が勝ちました、藤井棋士が惜敗しました

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N分N乗方式の課税について思うこと

N分N乗方式の課税について思うこと

 橋下徹氏の主張する、所得税のN分N乗方式について、俄かに話題となり、その効用について話題とする番組が散見されました。子どもが多いほど所得税が軽減される仕組みです。

 この仕組みにより、子どもが急増することには期待薄ですが、こういった制度が導入されることで、子どもを授かることに抵抗感が薄れることには期待したいです。

 そして、国会、メディア、マスコミで話題になるのは、所得税です。

所得税より

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国会が機能していないと思う瞬間

国会が機能していないと思う瞬間

衆議院で、議題が”それなり”にまとまり、参議院で、その真意を議論するかと思えば・・・。

【TBS】本題と逸れること 総務省による”行政文書の真偽”云々がありました。これについて、メディアがいつも言う「報道の自由」よりも、突如として「政治報道の公平性」を優先したことに違和感を憶えます。
 本筋がズレていることについて何にも触れない、とくにTBS。
 さんざん自社の偏った主張を最善としているのにもか

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卵を”物価の優等生”にしたのはメディア

卵を”物価の優等生”にしたのはメディア

 私たちが口にする食べものの中で、「鶏肉」と「卵」は別の市場で取り扱われます。それが荷受市場です。卸売市場が”セリ”により価格を決定するのに対し、荷受市場では集荷担当会社が、日本全国から取りよせ、生産者と消費者との間での取引に相応しい価格を決定する仕組みが採られます。言ってみれば「仕入れ担当」会社が価格を決定するわけです。

本当の価格 日経新聞では、毎日、マーケット商品面で価格動向を知ることがで

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景気・経済が停滞するのは「少子化対策」が”なおざり”だから。

景気・経済が停滞するのは「少子化対策」が”なおざり”だから。

 20年来、30年来、我が国日本の景気・経済が停滞していることは周知の通りです。

 原因が、稼ぎ力(法人・個人とも)やら、国全体の魅力だとか、さまざま分析されてきます。

 国力とは、その通り、稼ぐ力・魅力です。

短期目線 短期的に考えれば、単純に稼ぐ力・魅力と言えるでしょう。
・圧倒的なシェアを確保できる商品を開発した企業
・他に類を見ないほど、集客力のある観光スポット

 永続的に魅力を発

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メディアに踊らされないために

メディアに踊らされないために

 日銀の黒田東彦総裁が6月の参院財政金融委員会で、「家計の値上げ許容度が高まっている」と発言して波紋が広がりました。

正しい知識をもって 黒田総裁のいう「家計」って、国民・庶民の暮らしを知る月々の「家計(簿)」と同一なのでしょうか。テレビ報道を中心とするメディアは、こぞって黒田総裁が「金銭感覚が庶民とズレている」指摘を続けました。

 黒田総裁が財政金融委員会で家計(簿)に言及するとは、私には到

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地方分権・地方創生が進まない理由

地方分権・地方創生が進まない理由

 地方創生担当大臣って何してるんかな。
 ただの肩書・看板か?
 なぜ必要なのか?

 大そうな活字が並びますが、何をしているんだろうか。いや、どうしようとしているのか。
 気になることをまとめてみました。

地方交付税・国庫支出金 地方公共団体は地域住民の日常生活に密接に結びついている公的サービスを行うため、地方税を集めていますが、地域の経済状況などによって、財政力に違いがあります。
 そこで、

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二項対立が生まれる理由

二項対立が生まれる理由

 あまりに多い〇✖判定・・・どうにもこうにも、日本人は二項対立が好きです。「賛成・反対」「好き・嫌い」「YES・NO」「0か100か」など。

 議論を深めて、互いの主張を理解し、その上で最適解を探るのなら効果的ですが、互いを貶めて自分が優位に立とうとするのは、あまりに愚かです。

たとえば国葬

反対
他人へ弔意にケチをつけ、尊厳を貶(おとし)め反対を叫ぶ

賛成
反対へ怪訝そうに眉をひそめる

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入口が間違っている(その2)

入口が間違っている(その2)

最近気になること。それは
メディア、主にテレビと雑誌で「どっち派?」と問う企画が多いこと。

▶よくある「2択」

2択を迫ることは、即時公表するアンケート調査では有効ですが、それ以外では意見の対立や、思考の誘導につながる可能性が高く、不適切です。

▶すべてが「ランキング化」される

また、複数の回答を求め、ランキング形式で公表することも適当ではありません。最近の報道では、ニュース(テーマ)すら

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