入口が間違っている(その2)
最近気になること。それは
メディア、主にテレビと雑誌で「どっち派?」と問う企画が多いこと。
▶よくある「2択」
2択を迫ることは、即時公表するアンケート調査では有効ですが、それ以外では意見の対立や、思考の誘導につながる可能性が高く、不適切です。
▶すべてが「ランキング化」される
また、複数の回答を求め、ランキング形式で公表することも適当ではありません。最近の報道では、ニュース(テーマ)すらランキングし、1位までカウントダウンするというお粗末さ。
視聴者が注目していることを、「あなたは標準」「その考えはマニアック」と分類していることに違和感を憶えます。
入口が間違っている
以前にも書きましたが、質問を間違えるとミス・コミュニケーションが起こります。議論の中身が曖昧になってしまいます。
仕事柄、ライフデザイン(人生設計・価値観)やライフプラン(生活設定)に関しての質問が多いので、「質問の入口が間違っている」例をまとめました。
<住まいの議論>
あなたは「持ち家派?賃貸派?」
それぞれのメリット・デメリットを確認し、持ち家・賃貸以外に”どちらでもない”があるかどうかの確認が必要です。戸建て、マンション、どっちが得か
ありがちな質問で、”得とは何か”説明されているか確認しましょう。入口が間違っている典型ですね。
<資産運用の提案>
iDeCoとNISAは、どっちが得か
さきほどと同じ。得とは何か。いやいや、それ以前に加入要件を満たしているかの確認から始めましょう。
そして、得損ではなく、”自分がどうしたいか”を整理しておくことです。貯蓄から投資へ
”貯蓄は投資の一種”ですから、”貯蓄が悪で、投資に切り替える必要がある”という政府お墨付きの思考には、冷静に対処しましょう。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
気になることがあったときに、また続きを・・・と考えています。
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