記事一覧
人生ではじめて買った本
私は小さい頃から図書館派で、というのも家から歩いて3分ぐらいのところに図書館があり、物心付く前から、いやむしろお腹にいるときから通っていた。
子供の頃から絵本も紙芝居も図書館で借りていたのでいわゆる”自分の本”というものを持ったことがなかった。本は読むものであって所有するものでなく、楽しい本がいくらでも借りられる図書館さえあれば、”持っている”必要性は全く感じたことがなかった。
そんな私
東京都民から千葉県民になって変わったこと
千葉県民になった。一昨年の秋のことである。
私は生まれも育ちも東京で、知っている限り祖父の代から東京なので、完全に東京文化の中で生きてきた。東京と言っても山の手ではなく下町の方で、江戸っ子と人情と祭り好きの熱っ苦しい人に囲まれて生きてきた。学友もほとんどが祖父の代からの東京都民で、出身校の校歌を3代で歌える家も少なくなかった。我が家も中学の校歌を兄と私に教えてくれたのは父だった。物忘れの多い
6本353円の筆を買った
私の書いた字を見た人に言われて若干イラッとすることがある。
「上手いですね。さぞかし高くて良い筆を使っているのでしょうね」
こいつ何言ってんだよ。
口は悪いがそう思う。じゃああなたが高くて良い筆を買って、書いてみろよ、上手く。
当たり前だが、高くて良い筆を使っているから字が上手いなんてことはあり得ない。しかしそれを理解できていない人のあまりに多いことか。
どんなに高いパソコンを
2023年 マニアを超えて生きていく
年末に風邪を引いた。それはそれはもう、なんでこれがコロナでもなければインフルエンザでもないのか、許しがたいほどの風邪であった。二週間たった今も鼻炎が続いていて、鼻を拭き過ぎで鼻周辺の皮膚がむけ、肌が荒れ、こんなに毛穴ケアに気を使っているのに無惨にも乾燥毛穴が開くばかりである。
思い返せば10月ごろにも風邪をひいた。そのときは朦朧とする中、筆をとり、暦を書いた私であるが(過去記事参照)さすがに
今年もこの季節が来てしまった!!!【令和六年甲辰略暦】PART2
⇨⇨⇨前回からの続き
猛烈な風邪で意識朦朧とする中、暦を作るために机に向かった私。
ここですぐに筆を持ち始めると想像されるかもしれないが、いやいや甘いぜ! 暦の中で一番時間がかかり大変なのは「構図」、そして「割付」である。つまりは「何をどこにどう書くか?」という設計図のようなものである。
オーソドックスなカレンダーであれば「何を記載するか」がほぼ決まっているため、そこまで大変な思いをす
今年もこの季節が来てしまった!【令和六年甲辰略暦】
今年も残すところあと2ヶ月を切った。
私はというと、9月ごろからずっとソワソワしていた。実態のないなにかに追われている気がしてならなかった。
夏の終わりの寂しさ。あっけなさ。猛暑に耐え抜いた達成感。そして秋の訪れの高揚感。買い物に出たときにふと薫る枯れ葉の匂いに、ノスタルジックを求めてついCLASSの「夏の日の1993」を聞き返してしまう。そして思い出すのだ。私にはやらなければならないこ
今日このあとビルらない?
去年末くらいのことであるが、職場のお偉い上司が小松川高校出身と知って驚いた。
小松川高校とは平井駅南口から徒歩約20分という、とんでもなく通学しにくい位置にある進学校である。このあたりの高校では珍しくセーラー服の制服で、私が物心ついた頃から一度も変わっていない。上司に訊いてみたら、上司の時代から変わっていないという。うっかり制服の話を持ち出してしまったものだから、そのあと小松川高校の制服に関
送料込み82円の筆を使った
(前回の記事がまだな人はそちらから読んでね!)
送料込み82円の筆を買った、そして届いた。
日本で封筒を郵便で送る場合の切手料金は84円である。私は84円切手を貼って通信講座を郵送している。紙っぺら1枚で84円である。それが細長い固形の物体、筆を封入して82円。もうこの時点で赤字は明らかである。
一体全体どういう神経をしていたらこんな商売をしようと思いつくのか。それを知るためには実際
送料込み82円の筆を買った
ネットで買い物をするのが好きである。
特別高いものを買うことはない。オークションやらで珍しいものを求めることもない。コスメを買ったり洋服を買ったり。家の中で買い物をして家まで届けてくれるという「ぐうたらどんとこい!」なシステムが根っからの出不精の私にシンデレラフィットするのだ。
ネットで買い物をするのが好きなもう一つの理由は、「嘘だろう?」というほど安い品物に出会えることである。
い