恵美

書道講師の仮面をかぶった、書き順フェチの硯コレクターです。 コラム的なものを好き放題書きます。

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    最近の記事

    学ぶことは分けること。〜コロナ禍で今わたしができること〜

    コロナウィルスが日本に来てから、もう一年半になります。 長いですね。みなさん無事に生きていますか? 楽しいことはありますか? 第一回目の緊急事態宣言が発令されたころ、私は「一日一ポイント字を練習することを推奨してみる」と題し、字の上達のための六ヶ月カリキュラムを、毎日一ポイントずつTwitterにアップしていきました。 最初はほんの数人が見てくださっている程度でしたが、開始から約一年がすぎ、togetter編集部さんにも取り上げていただき、今ではたくさ

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      • 薬味が好きである。

        薬味が好きである。 蕎麦は、薬味のネギを食べるために存在すると思っている。 厚揚げよりも冷や奴がいい。しゃぶしゃぶは豚肉よりも牛肉がいい。ステーキはミディアムレアがちょうどいい……ありとあらゆるわがままを振りかざして人は食を選択している。しかし薬味はどこの食事でも同じように存在し、シャキシャキとした歯ごたえと、スッキリした香りだけを残して去っていく。まるでお口の中の正義の味方、スーパーマンの所業である。 自己主張は一切せず、この強烈な存在感。きっと薬味はただ者ではないの

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        • ポストが好きである。

          ポストが好きである。 信号を確認するのと同じくらいの心持ちで、ポストの位置を確認して町を歩いている。 黒や茶色、ピンク色のポストもあるが、私はとにかく赤いポストが好きである。町の中で、こんなにも豪快で潔い赤を他に見ない。紛うことない赤色が、ポストの存在価値のほとんどを締めていると思っている。そして素晴らしいことに、使い古されたポストであっても日々の雨風に負けることなく、その赤を持ち続けている。意志のある赤だと思う。 赤とは、不思議な色である。 書道作品の中にも赤がある

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          • 一日一ポイント、字を練習することを推奨してみる。

            一日一ポイント、字を練習することを推奨してみる。このモットーのもと、Twitterで字のポイントを毎日一ポイントずつアップし、早2ヶ月が経とうとしています。 (なんぞやそれはって方は「一日一ポイント」で検索してみてください) 毎日しんどくないか? とたまに訊かれます。正直、とてもしんどいです。そりゃあもう大変です。 字がもっと上手ければこんなに時間はかからず、しんどいこともないのでしょうが、私はそこまで字が上手い人間ではありません。公開するレベルのものを仕上げるのに

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            • 読書なんてするもんじゃない

              読書なんてするもんじゃない、と思う。 読書が崇高な趣味になり過ぎている。読書とはもう少し気軽なものでいいのだと思う 読書離れが深刻化しているとよく聞く。私は他人が本を読もうが読むまいが結構どうでもいいのだが、私一人で作家さんたちを養うことはできないので、作家さんがそれを生業にするために、読書好きがある程度いてくれると助かるとは思う。いわば年金のようなものである。作家と言う高齢者を支えるために、読者と言う若者が必要なのである。 でも、不思議に思うことがある。なぜこんなに読

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              • 消えかけている白線が好きである。

                消えかけている白線が好きである。 この世の美しいものには全て名前があると言う 。消えかけている白線にも名前があるのだろうか。それがわからなくてもどかしい。 道を歩いていると白線を目で追ってしまう癖がある。 小さい頃、「白い線の内側を歩きなさい」と言われていた。私は白線から出ないように、いつも注意深く足元を見ていた。消えかけている白線を見つけると、そこから自分がとろとろと外へ流れ出てしまう気がして、ぎゅっと自分のどこかを握ることでこの境界線を乗り切ろうと思っていた。 消

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                • アク取りが好きである。

                  アク取りが好きである。 料理をするのなら、焼くよりも煮ることが好きで、煮るよりもお鍋やスープ、たっぷりの水の中に食材をどんと入れて火にかけることが好きである。 料理とは、ほぼアク取りのことだと思っている。 沸騰した水に食材を入れる。蓋を閉じる。束の間の読書を楽しんだ後、蓋を開けると目にしみるような湯気の中に食材が震えていて、その振動の間から生まれては消えていく泡がある。生まれたと思ったら消える。また泡が上がってきた、と思ったら消える。 その泡の一生を見ていると、なかな

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                  • 読書が好きである。

                    読書が好きである。 月に10冊から15冊ほど本を読む。1年間で約150冊。それを数十年続けると(年齢は教えない)私の頭の中の本棚には数千を超える本が入っていてることになる。 本で心踊らないことはない。嫌いな本はない。読まない本はあるけれど。 でも最近の本の全体的に見られる傾向として、物語というよりもただの名言の羅列のように思える本が実に多い。びっくりする。読んでいてたまに、私は物語を読んでいるのかそれとも名言集を読んでいるのかわからなくなるような有様である。 そんな時

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