仁野裕美子

広島市西区三篠町のドーン歯科クリニック院長です。国際姿勢協会認定、姿勢Dr.。 歯科医…

仁野裕美子

広島市西区三篠町のドーン歯科クリニック院長です。国際姿勢協会認定、姿勢Dr.。 歯科医療従事者の腰痛予防・緩和に取り組んでいます。

記事一覧

レガシー

結婚して料理が趣味になった。 家族の評判がいい料理トップ3は、茶碗蒸し、りんごの入ったポテトサラダ、巻き寿司。 すべて亡き義母が教えてくれたものだ。 一番最初に…

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上顎骨のロック

今日は歯科の話を… 上顎骨(写真の黄色い骨)のロックと言っても、骨がロックンロールするわけではない。 頭蓋骨はひとつなぎの一個の骨ではなくて、23個の骨が縫合で繋…

仁野裕美子
1か月前
14

ジェネレーションギャップ

年寄りが生きにくい社会になってきている。 私でも週に何度か娘たちに「これどうやってやるの?」「これどういう意味?」と聞かないと生活できなくなっている。 まず親の…

仁野裕美子
1か月前
16

投機実行型人間

神奈川に住んでいる弟と実家で久しぶりに再会した。 いつもLINEで両親のことについてたくさんの会話をしているが、会うのは久しぶりだ。 弟はコンピュータのハード作りの…

仁野裕美子
2か月前
14

RAS(脳幹網様体賦活系)

4年前、仲のいい大阪の技工士さんから「ありがとうを10000回言うとしあわせになれる。25000回で涙があふれて、50000回で奇跡が起きる、騙されたと思ってやってみて。気持ち…

仁野裕美子
2か月前
14

岸辺のアルバム

両親の介護から解放される息抜きの一つが美容院に行くこと。 宮崎でヘナをやっている美容院は少ないが、たまたま実家の近くで1人でお店をされているところを5年くらい前に…

仁野裕美子
2か月前
16

敬意

実家の父が最終章を迎えている。 一緒に住んで生活してみないと「老いる」ということがどんなことなのかわからない。 いや、父と同じ90近くにならないと本当にどんなこと…

仁野裕美子
2か月前
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レガシー

結婚して料理が趣味になった。 家族の評判がいい料理トップ3は、茶碗蒸し、りんごの入ったポテトサラダ、巻き寿司。 すべて亡き義母が教えてくれたものだ。 他にもゆで…

仁野裕美子
2か月前
12

DAWN(哀悼 弥勒祐徳先生)

ドーン歯科の「ドーン」は英語で「夜明け」の意味である。 夜から朝に変わる明け方の空、色で言うと淡い紫色。 私の開業人生の始まりにふさわしいワードだったのと、お口…

仁野裕美子
3か月前
15

過信

5年前、長女と一緒に2年間グルテンフリーの生活をしたことがある。 小麦にアレルギーがあったわけではないが、食事のことを2人で追求していたらそこに行き着いた。私は当…

仁野裕美子
3か月前
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ノスタルジア 思い出の地巡り

先日、夫と2人で学会のため、車で北九州に行った。 夫も私も大学の同級生で、北九州の小倉で6年間過ごした。 「学生時代過ごした街をゆっくり巡ってみたいね」と前々から…

仁野裕美子
3か月前
16

太陽のエネルギーと大地のミネラル

私のホリスティック医療の師は「病気の原因のほとんどは食生活にある」とおっしゃる。私たちの身体は食べたものでできているからだ。 先日、沖縄に遊びに行ったスタッフか…

仁野裕美子
3か月前
17

春をいただく

山の空気、なんて美味しいんだろう!心の底から気持ちがいい。 聞こえてくるのは、たくさんの鳥の合唱。ほーほけきょ、ピッピッピ、カーカー、チキチキチキ。 呼応して、…

仁野裕美子
4か月前
13

お誕生日会のススメ

「自己肯定感を高めるために、自分の誕生日会を自分で開いて、参加者から日頃の感謝の言葉を言ってもらうといいですよ。 自分で自分を祝うと自己肯定感が高まって、自分と…

仁野裕美子
4か月前
16

小さな芸術家

先日孫2人を預かった。5歳の男の子と2歳の女の子だ。孫に会うのは嬉しいが、1人で2人の孫を預かるとなると、ものすごくエネルギーを奪われるのでこちらも作戦を練る。 一…

仁野裕美子
4か月前
16

お花見

今年米寿を迎える父はサクラのお花見が大好き。 若い頃忙しい仕事の合間に、趣味で風景画を描いていたくらい絵心のある人なので、きれいな風景を見るのが好きなのだ。 最…

仁野裕美子
4か月前
16

レガシー

結婚して料理が趣味になった。

家族の評判がいい料理トップ3は、茶碗蒸し、りんごの入ったポテトサラダ、巻き寿司。

すべて亡き義母が教えてくれたものだ。

一番最初に教えてもらった料理が、ナスとピーマンとベーコンの味噌炒めだった。

結婚して間もない6月の初めだったと思う。大きな黒い鉄製の中華鍋で作ったその料理の美味しかったこと!
料理を作りながら、どんな会話をしたかまではっきりと覚えている。

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上顎骨のロック

上顎骨のロック

今日は歯科の話を…

上顎骨(写真の黄色い骨)のロックと言っても、骨がロックンロールするわけではない。

頭蓋骨はひとつなぎの一個の骨ではなくて、23個の骨が縫合で繋がってできている。

それぞれの骨は呼吸に合わせて、リズミカルに膨らんだり縮んだりしている。
(厳密には1次呼吸という脳脊髄液の循環に合わせて行われる。頭に指を置いてわずかに感じられるくらいの動き)

ところが、呼吸に合わせて骨が動か

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ジェネレーションギャップ

ジェネレーションギャップ

年寄りが生きにくい社会になってきている。
私でも週に何度か娘たちに「これどうやってやるの?」「これどういう意味?」と聞かないと生活できなくなっている。

まず親の世代の話

実家に帰省したときに82歳のおばがカーナビのついた車に乗っているのにナビを使っていなかった。

父のショートステイ先の道順を教えるのに、「せっかくナビがついてるんだし、使い方教えてあげるからナビを使って行ってみようや」というこ

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投機実行型人間

投機実行型人間

神奈川に住んでいる弟と実家で久しぶりに再会した。

いつもLINEで両親のことについてたくさんの会話をしているが、会うのは久しぶりだ。

弟はコンピュータのハード作りの仕事をしている。ハード面でウイルス対策を強化する開発をしているらしい。

「お姉ちゃんの行動を見てたら、コンピュータでいうと、投機実行型の性格してるってつくづく思ったわ、効率のいい生き方をしてる。」と言われた。

「俺はin ord

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RAS(脳幹網様体賦活系)

RAS(脳幹網様体賦活系)

4年前、仲のいい大阪の技工士さんから「ありがとうを10000回言うとしあわせになれる。25000回で涙があふれて、50000回で奇跡が起きる、騙されたと思ってやってみて。気持ちとか込めなくていいから」と言われた。

徳山に勉強会に行った帰りの新幹線の中でやってみた。

最初は何回数えたかばかり気になっていたが、そのうち何も考えずに指折りしながらただただ数えていたら、1万回に近づいた時に、急性白血病

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岸辺のアルバム

岸辺のアルバム

両親の介護から解放される息抜きの一つが美容院に行くこと。

宮崎でヘナをやっている美容院は少ないが、たまたま実家の近くで1人でお店をされているところを5年くらい前に見つけた。

サロンに入ると、全身が心地よいアロマの香りに包まれ、海の音が聞こえてきそうなBGM

カラーの待ち時間にiPadでAmazonプライム、U-NEXT、ティーバーのドラマや映画が見れるのだ。
広島でもこんな美容院はなかなかな

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敬意

敬意

実家の父が最終章を迎えている。

一緒に住んで生活してみないと「老いる」ということがどんなことなのかわからない。
いや、父と同じ90近くにならないと本当にどんなことなのかは実感できないだろう。

寝たきり寸前のフレイルMAX。

腰と右膝の痛みがひどくて、自力で立つこと、移動することができない。
座っていても常に体勢を変えないと腰と膝が痛くてじっと座っていられない。
歩行器にもたれかかってリビング

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レガシー

レガシー

結婚して料理が趣味になった。

家族の評判がいい料理トップ3は、茶碗蒸し、りんごの入ったポテトサラダ、巻き寿司。

すべて亡き義母が教えてくれたものだ。

他にもゆで卵がゴロゴロ入ったサンドイッチ、ローストビーフ、ミートソース、鯛めし、イカ飯、いなり寿司…結婚するまで、こんなものが家で作れるとは思っていなかった。これらの料理を作るときは義母のことを必ず思い出す。 

一番最初に教えてもらった料理が

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DAWN(哀悼 弥勒祐徳先生)

DAWN(哀悼 弥勒祐徳先生)

ドーン歯科の「ドーン」は英語で「夜明け」の意味である。
夜から朝に変わる明け方の空、色で言うと淡い紫色。

私の開業人生の始まりにふさわしいワードだったのと、お口の困りごとで悩んでいらっしゃる患者様に夜明けが訪れますようにとのメッセージも込めている。

実家にモネの「印象・日の出」のレプリカがあったので、「ドーン」の名前の意味に引っ掛けて、診療室に飾っていた。紫色からオレンジ色に変わっていく空の色

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過信

過信

5年前、長女と一緒に2年間グルテンフリーの生活をしたことがある。

小麦にアレルギーがあったわけではないが、食事のことを2人で追求していたらそこに行き着いた。私は当時、腰痛と膝痛があったので、より健康になれればいいなという気持ちもあって。

書物には、グルテンは体に微細な炎症を引き起こす、腸内環境を乱す、小麦粉自体が血糖値を急上昇させやすく、中毒性があり食欲が増加して肥満…悪いことがたくさん書いて

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ノスタルジア 思い出の地巡り

ノスタルジア 思い出の地巡り

先日、夫と2人で学会のため、車で北九州に行った。

夫も私も大学の同級生で、北九州の小倉で6年間過ごした。
「学生時代過ごした街をゆっくり巡ってみたいね」と前々から言っていた。

親元を離れてお互い一人暮らしで、学校生活、私生活でも随分助け合って、遊んできた仲であった。

行きの車のBGMはもちろん大学時代に流行っていた曲のオンパレード。

夫の好きだった早見優の「夏色のナンシー」を皮切りに、寺尾

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太陽のエネルギーと大地のミネラル

太陽のエネルギーと大地のミネラル

私のホリスティック医療の師は「病気の原因のほとんどは食生活にある」とおっしゃる。私たちの身体は食べたものでできているからだ。

先日、沖縄に遊びに行ったスタッフから美ら海のフレーバーソルトをいただいた。沖縄のきれいな海のミネラルが溶け込んだまろやかで甘味のある塩。ちょっと舐めただけでも身体が浄化される気分になる。自然塩のパワーだと感動した。

最近、スーパーで売られている野菜を買っても野菜特有の匂

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春をいただく

春をいただく

山の空気、なんて美味しいんだろう!心の底から気持ちがいい。

聞こえてくるのは、たくさんの鳥の合唱。ほーほけきょ、ピッピッピ、カーカー、チキチキチキ。
呼応して、くわくわくわ、ケロケロケロとカエルがアルトの音を、耕運機が打楽器音を入れてくる。
下手な音楽を聴くより、アルファ波が出ている気がする。

文明のおかげで、人間は便利な暮らしができてるけど、自然の中でこんなに心地よいのは、やっぱり人間の原点

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お誕生日会のススメ

お誕生日会のススメ

「自己肯定感を高めるために、自分の誕生日会を自分で開いて、参加者から日頃の感謝の言葉を言ってもらうといいですよ。
自分で自分を祝うと自己肯定感が高まって、自分と接している人たちの自己肯定感も上がっていくから、みんながハッピーになります。」
「そんなに自己肯定感低くないのにやって意味あります?」
「自己肯定感が低くないという思い込みが外れるの。それは自分が高いと思っている線の高さなので、もっと上に行

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小さな芸術家

小さな芸術家

先日孫2人を預かった。5歳の男の子と2歳の女の子だ。孫に会うのは嬉しいが、1人で2人の孫を預かるとなると、ものすごくエネルギーを奪われるのでこちらも作戦を練る。

一緒にお団子を作ることにした。

ボールを二つ、団子の粉も二つ、団子を湯がく鍋二つ。これで喧嘩はしない。

団子の粉の袋を自分でハサミで切って、ボールに粉を入れるところから始める。
少しずつ粉の中に水を入れて生地を練っていく。
お団子を

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お花見

お花見

今年米寿を迎える父はサクラのお花見が大好き。

若い頃忙しい仕事の合間に、趣味で風景画を描いていたくらい絵心のある人なので、きれいな風景を見るのが好きなのだ。
最近は歳をとって絵筆は持てないが、きれいな風景を見ると、スマホのキャンバスに風景を切り取って収めている。

私は毎年この時期に帰省し、レンタカーを借りて、宮崎のサクラの名所 西都原に両親を連れていくのが恒例行事。ここは両親が青春時代を一緒に

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