春をいただく
山の空気、なんて美味しいんだろう!心の底から気持ちがいい。
聞こえてくるのは、たくさんの鳥の合唱。ほーほけきょ、ピッピッピ、カーカー、チキチキチキ。
呼応して、くわくわくわ、ケロケロケロとカエルがアルトの音を、耕運機が打楽器音を入れてくる。
下手な音楽を聴くより、アルファ波が出ている気がする。
文明のおかげで、人間は便利な暮らしができてるけど、自然の中でこんなに心地よいのは、やっぱり人間の原点ってここにあるんだよな〜
たけのこ掘り、山菜採りに西条のKさんを訪ねて行った。
最初にたけのこが食料になることを発見した人はすごい。
煮てもえぐみが取れないから、誰かが糠や唐辛子を入れてゆがくことを思いついたんだろう。
薪を割って大きなドラム缶の中で火を起こして、大窯の中に糠を入れて、たけのこをゆがく。
Kさんの奥さんがアク抜きしたたけのこを天ぷらにして、ついでにそこいらに生えているこごみとよもぎも天ぷらにして、たけのこご飯も作ってくださった。
自然に生えている食材の力はすごい。旬のものだから、パワーが半端ない。
舌を少し刺すアクも、今の身体が必要としているから、美味しく感じる。
Kさんご夫婦は自宅周りに田んぼも畑も持っていて、米も野菜も自給自足(農家さんだから売ってます)している。ポリシーもきちんと持っていらっしゃる。以下
①身土不二(しんどふじ)
自分の住んでいる場所に育つ食べ物はその土地に住む人にあった食べ物なので、三里四方(12キロ以内)で採れた旬のものを食べることで、その土地や風土に馴染んだ身体になり、病気をしない。
だから外国から輸入した食べ物は自分の身体には合ってないんだよ、その土地でできない食べ物はその人には必要ない。
②春野菜の苦味、アクは冬に溜まった身体の毒を出してくれる。旬の野菜を摂ることは意味があるんだよ
なんと、同行した5歳2歳1歳の孫たちも、たけのこ、こごみ、よもぎの天ぷらを生まれて初めてなのに、美味しい美味しいと食べている。
この世に生まれてまだ数年なのに、採れたての旬のもののおいしさ、パワーをしっかり感じて食べている。
人間の自然の姿、まだ忘れてないんだね。
奥さんが自宅の裏の雑草の中に生えているこごみ、フキ、よもぎを採りに行こうと連れてってくれた。
用水路の脇でオオイヌノフグリやたんぽぽの合間に紛れてたくさん生えている。
いゃ〜たくさんちぎりました。
Kさん、貴重なお土産をたくさんありがとうございました!
これで今年一年健康にやっていけそうです。
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