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トロフィーなど評価頂いた記事

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#春の旬食材レシピ

実山椒と梅雨

実山椒と梅雨

いよいよ梅雨の足音がひたひた、ピチャピチャ、と聞こえてきました。

ジメジメと鬱陶しいイメージの、梅雨。

けれどこの時季、実は嫌いではありません。

梅にらっきょう、赤紫蘇などに加え、
氷砂糖や保存瓶の類いが店頭にずらりと並ぶとともに、嬉しい季節仕事がいっぺんに目白押しでやってくる、あの勢い。
むしろ好きでたまらないのです。

ほんの束の間しか手に取ることができない
過ぎ去る季節の幸。
それがひ

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アンチョビーのおまけ

アンチョビーのおまけ

今年もきました、しこいわしの季節。
旬はこれから。
盛夏まで楽しめます。
横須賀、猿島沿岸の朝獲れです。

ぴちぴちと音がしそうに新鮮なしこいわし。
春に美味しい小さな生しらすが、初夏にはここまで育ちます。
そして冬には、子孫繁栄を祈ってお節の田作りに。
昔から、日々の暮らしやこうしたお祝い事に欠かせない魚として、我々日本人とともにある魚なのだと改めて気づきました。

目も口も大きく、口の形に特徴

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パセリは美味しい名脇役。

パセリは美味しい名脇役。

日毎に勢いを増す陽射しに、たびたびの恵みの雨を得て、新しい芽がぐんぐん育ち伸びる頃。

隔週宅配の野菜の箱にも大根の抜き菜がこんもり届き、
そして先日、パセリ農家さんが、間引き菜を段ボール二箱分ぎっしり詰めて送ってくださいました。
友人の依頼でパセリの利用法をざっくりご紹介させて頂いただけなので、恐縮しきりです。

若々しく柔らかい葉は、そのままで香り高く美味しく、間引きなんてもったいないほど。

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こごみで、春の寿司

こごみで、春の寿司

あくも優しい旬のこごみ。

青、赤取り混ぜてたくさん手に入ったので、
鯛やさよりなどの魚たちに
小ぶりの筍、そら豆など、
家じゅうの旬をかき集めて、
ちらし寿司に仕立ててみました。

その時の旬菜であれば、具は何でも。
野菜や刺身が数種それぞれ少しずつしかない時、
お寿司にしてみると、不思議と心細くありません。

こごみは、巻いた部分を特に念入りに洗ったら塩ゆでするだけ。
筍は下ゆでののち、薄味で

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筍と木の芽の塩釜焼き

筍と木の芽の塩釜焼き

今年の桜の饗宴も、春の雨とともに締めくくりを迎え、
すこし寂しくなりました。

けれど、気づけばずいぶんと日も長くなり、
ひと雨ごとにあたりは暖かくなって、
散歩にはうってつけの心地の良さ。

なかなかゆっくり歩く余裕がないけれど
このやわらかな季節、
大きく手を振ってからだごと楽しみたくなってきました。

4月に入ってからずっと
上ばかりを向いて春を探していた気がしますが、
見れば足元にも。

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豆と桜のコンポート

豆と桜のコンポート

昨日は4月1日でした。
「この日だけは嘘をついても許される」
エイプリルフールとして知られていますが、
そんな意気地もユーモアセンスもないのでしょう、毎度つきそびれている気がします。

四月一日という苗字は、わたぬきさんと読むと、着物を着るようになってから知りました。
昔は一着の着物を大切に着回し、
夏になれば裏地を取り、秋になればまた裏地をつけ、冬には間に綿を入れ、
そして春にその綿を抜いて、と

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つくしづくし。

つくしづくし。

数日間の旅から戻り、翌朝庭に出たら
枝だけだった庭の山椒や楓の木の、どこにこんな力が、と思うほどにみなぎる新芽たち🌱
あまりの勢いに、目を見張りました。

満開、真っ盛りの桜のほかにも、
気づけば周りはもう、春そのもの。
溢れかえる芽吹きの力が、見上げても見下ろしてもそこここに見つかります。
近くの土手にもつくしがたくさん顔を出していました。
桜同様、年々早まっているようで
うっかりしているとす

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