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yudai
2024年7月25日 21:23
朝の輝きに暴かれそうな原罪めいた後ろ暗さは何だろうすれ違う人達の顔つき明るい訳でもない行くべき場所のある人の顔つき日中の薄気味悪い落ち着きの中淡々と作業をこなす地球が回っているだなんてどうでも良かったことなのに夕暮れ時は物語然とした大袈裟な歩き方の連中ばかりどうせ沈むのに勿体ぶって何かに期待をしている夜の闇は浮き彫りにする煌めく生活の理性と浮浪者の美しい酩酊を
2024年2月8日 18:03
窓を叩く答えがうるさくて眠れない削れた言葉が歪に意味を散らす眩しい夜イメージを抱かせた筈の言葉がいつの間にか別の意味を孕んでいるあの人の笑顔がちらつけばもんどりをうつよどうか幸せでいて夜の裂け目を探すように真夜中の風を喰らう燃やし続けたハートは殼になって焦げ付いた感性で失せた感覚を思う心底震えているよ波打つ胸中で沈殿していた思いや記憶が翻る
2023年7月30日 19:00
昼下がりの多幸感団地の階段を駆け下りて行く帽子を被り直して飛行機が低く飛んでいるもう何も聞こえなくなりそうなあの夏の日(胸に湛えた全てで世界に痕を残していく、あの頃はそうだった)焼け付くようなアスファルトにバケツをひっくり返すように生きたあの、夏の日
2023年5月26日 20:15
"美しいもの程、脆く儚いんだね"どこかで聞いた気障な科白をふと思い出していたんだあの人の笑顔が夕焼けみたいだったから赤く燃え上がりながら闇にじゅっ、と抱かれていく端から正常な 人生なんてなかったんだ夕焼け 沈んだあの人は笑っていた あの人は笑っていたんだ
2023年5月17日 16:48
人間、属することからは逃れられない死んでも数えられてしまう数えられてしまうんだ何かが完全に間違っていた夜立ち並ぶ街路樹を横目に帰路に着く綺麗に植えられて整えられていつからそこに居たんだ?"明るく振る舞えば気付かれないさ"何かが完全に間違っているそれが俺とは思わなかったいつまで繰り返すつもりだ?雑巾のように絞られる胸から滴る感受性の泉。もう二度と出会うことはない。人
2023年5月17日 18:23
行き交う人波に溺れることもなくなった昨日に取り残された人が居たとしても明日にはいない人が居たとしても毎日綺麗に泳いでいける街を突き抜ける電車にいくつもの生活が溢れ返る端っこで知らない顔をしていても見逃してはくれない絶対に責任を負うんだふやけてしまったハートをいくら擦っても発火せずに黒ずんでいくだけ繊細な感性ほど自分の鈍感さに気付いているもの押し殺した感情の返り血がこび
2023年5月11日 11:40
この世を疑っている信じられないようなことばかりでも自分を疑うこと程悲しいことはないから唇を噛みながらこの世界を疑っているんだ明日も今日の繰り返し、二度と無いこの日々を画面や音声に飛び込んで何もかもを知らない振り運良く「何か」を書けそうになっても詩なんて書けない憧憬した詩人の作品の頁を捲る度溜息交じりに思う未開の地を記した地図を広げるような高揚感 活字が織り成す示唆に導かれ
2022年9月26日 03:56
あの日の創がいま希望を萌すなんて当て嵌めていたタイプ気付けば壊れていた生きている意味なんて計り知れないからいつも分からないよ始まりのときは切り捨てた思いも何処かで根を伸ばしている見えないだけでずっと繋がっているんだ諦めなくてもいい忘れなくてもいいよ当て嵌めていたタイプ気付けば壊れているんだ
2022年8月19日 18:41
昼下がりの多幸感階段を駆け下りていく帽子を被り直して飛行機が低く飛んでいてもう何も聞こえなくなりそうな遠い夏の日―胸に湛えた全てで世界に痕を残していく―あの頃はそうだった焼け付くようなアスファルトにバケツをひっくり返すように生きていたあの夏の日
2022年4月25日 18:57
世界は歪んでたとアジテーターは叫んでるどう見えるかなんて自分で決めるよ踏みにじられたものを掲げてデモの群れは進んでく威勢の良い足音を立てながら騙されてたんだと間抜けは掴んだ真実をその手で垢まみれにする不条理じゃないかとロックンロールが叫んでいる条理の下でのうのうと 「そうさ俺達アナーキー」こんな間抜けなフレーズ知らないよ
2022年4月25日 20:15
嵌ってしまった落とし穴何の変哲もない道の上に人じゃない誰かが仕掛けた深い暗い落とし穴なんとか抜け出そうとして手足を岩肌にかけるけどいつも滑って底に打ち付けられるそのときの痛みがこの思いの重さ