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《動揺と葛藤》課題本『お父さん、気づいたね! 声を失くしたダウン症の息子から教わったこと』読書会開催レポート(グループ編)



はじめに

この本を、今は読みたくなかった。
なぜなら、ボクの体験を思い出すから
この課題本を使った「幸せを感じる力」に気づく読書会」は
2023年9月24日早朝の5時30分からはじまる。
著者の田中伸一さんも参加される。

その前日、告知文もあまり読まないまま、
読書会で使用するスライドをみた。
そこには、いつもと違う進行内容が書かれていた。
テーマは「幸せを感じるのに大切なことは何だと思いますか?」
第1章予期せぬ現実ー命を向き合う

この部分を読んで
1,感じたこと
2,問いを作る
3,問いの意図
をグループ内で発表し、
今日2個、共通のポイントを著者に質問するというものだ。
7分間、目次の中から読みたいところを選んで読むという。


いつもと流れが違う

いつもであれば
1,問いをつくる
2,本から答えを探す
3,気付き得る

今回は、はじめに「感じたこと」の発表がある。
であれば、すこし読んでいないと巧いことファシリができない。
そう思って読むことにした。

読み始めて、最後まで読んでみようと思ったが
2章までで、読むことができなくなった。
娘との交換日記というところで、あたまが一杯になった。
自身の体験と照らし合わせすぎたのかもしれない。
照らそうと思ったわけではない。
こころがそうさせたのだ。

読書会の流れに身を任せてみると

「感じたこと」は
自身の経験があたまをよぎった。
重症児の孫娘8才と娘夫婦のこと、お兄ちゃん10才のこと。
立場が違うから、ボクの想いと違うだろうが

養護学校に通うこどもの親の離婚率の高さを知っているだけに
「問い」を考えると ふと思った・・。
「夫婦間の会話はどんなんだったんだろう?」と。

転職の速さも理解できるし、
夫婦間の会話がないのも想像できる。
その後の葛藤も想像がついた。
たぶん。

「問いの意図」は
いつも一緒に生活していて
気持ちは、どのように揺れるのだろうか?
そんなことを聞いて
自分自身を安心させたかった。
そんな感覚だ。

とりあえず、
これだけの準備をして、早朝5時半からの読書会に望んだ。

「幸せを感じる力」に気づく読書会

参加者は18名。
テーマは「幸せを感じるのに大切なことは何だと思いますか?」
第1章予期せぬ現実ー命を向き合う

5グループに分かれて「感じたこと」「問い」「問いの意図」を話し合いをした。
そして内容をオンラインボードのMiroに記入する。

うごめく感情のなかで書記が巧くできない。

参加者にも書いてもらった。
最初に読書会のゴールを考えてもらった

・感謝する習慣を身につけたい
・幸せを感じる時間にしたい
・感動で涙したい

グループ対話のはじまりとしては、スゴくイイ感じだ
ひととおり参加者にシェアをしていただいた

あっという間に、著者への質問ふたつを
まとめてもらった。3つになった。

・家族との対話は?
・仕事と生活のバランスは?
・強さとは何か?

まとめてみるとこんな感じです。


フリートークの時間

フリートークの時間
・困難は人を強くするチャンス
・困難に遭ったとき人は強くなるのか?弱くなるのか?
・とまどいながらも向き合うからこそ変容がある
・女性高齢者の強さ
・強い弱いではない。フィジカルとメンタルのバランス
・意識がなくても生きる欲望は本能的なもの
・名前が人生を決める
・色んなものを乗り越えられたからこそ生きる望みがある
★専門用語の内容に感動
・アドバンスプランニング(意志決定を支援する)
 将来の変化に備え、将来の医療及びケアについて、患者さんを主体に、そのご家族や近しい人、医療・ケアチームが、繰り返し話し合いを行い、患者さんの意思決定を支援するプロセスのことです。 患者さんの人生観や価値観、希望に沿った、将来の医療及びケアを具体化することを目標にしています。(日本医師会)

・グリーフケア(遺族に寄り添う)
死別の悲しみを抱える遺族をサポートすること。 身近な人が亡くなったとき、悲嘆に暮れたり喪失感に苦しんだりしている遺族に寄り添い、悲しみから立ち直れるようにケアを行います。

困難にあったとき人は強くなるのか?弱くなるのか?

についての話の折、ボクはおもった。
希望を持ったとき強くなる。希望の火が消えたとき弱くなり現実逃避(あきらめ)するのではないかと!
そんなとき、生きる欲望は本能的なもの
意識がなくても・・・。

最後に共通の問いをたてて、著者に質問をする。
ボクのグループではSさんが代表質問をしてくれました。

Q困難から考えの変容に至るまで、家族とどのような話し合いをしたか?
A(第1章のときは)特にしていない、子どものことがあると向き合えた

Q仕事と家庭のバランスをどう考えていたか?
A(第1章のときは)悪かった

Qどんな人でも強くなれるか?、何が強さか?
A弱さを受け入れる(息子の生き方そのもの)、仕方がないと受け入れる、受け入れられるから試練がある

振り返りで、ボクは思った。

今はまだ、読みたくなかった本も、
この読書会をとおして読むことになり、
いろんな感情が渦巻いた。

継続しているからこそ
続けることに意味がある
続けることで心境が変る

心境の変化は?

A1,、幸せを感じるのに大切なことは?
Q1、何があっても「今」を大切に感じること
A2、小さな一歩
Q2,、この読書会の内容を家族に話す。
   まずは、かあやんに!

「編集後記」

なんで、ボクが読書会の内容をかあやん(家内)に話すのか?
それは、重症児者デイサービスの施設を家族で創ろうとしているからだ。
一番、話のしたかったのは、
この本の内容(息子から教わったこと)とグループワークの内容だ。
・困難は人を強くするチャンス。
・生きる欲望は本能的なもの
この2つを伝えたかった。
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ボクは、この読書会が決まるちょっと前に、障害者施設では働き出した。
就業支援B型事業所にて、生活支援者として利用者(知的障害、精神障害)とかかわるようになった。
当初、未知の利用者だった。どのように接していいかもわからない。どのように声をかけていいのかもわからない。
利用者の思いとボクの関わり方。気づくと健常者と同じように接しているボクがいる。利用者のペースも考えなくてはいけない。
利用者のかかわりに一の壁、二の壁がでてくる。
でも、この3ヶ月間に、少しづつ利用者の思いに寄り添えるようになってきたなと実感するようになった。
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最後までこの文章を読んでくれてありがとうございます。
そして、モーニング読書会のみなさん
特に、この課題本を選んでくれた、かずさん、
この読書会を開催してくれて感謝します。
ありがとうございました。

次回は、10月29日(日)早朝5時半よりオンライン読書会
:第二章 受容と変容 ─ 人生の転期

ご参加をお待ちしています。

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