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#読書感想文
ハンス・ロスリング他(2018)=上杉周作・関美和訳(2019)『ファクトフルネス:10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』日経BP社
一般的な教養層から絶大な評価を得ている本書。要約するならば、世界の実態は多くの人々(特に先進国教養層)が考えている以上に日々改善しており、我々は本能的な思い込みを乗り越え、現代人としてデータを基に行動すべきだというもの。
少し分厚いものの、本書全体を通して主張は上記の要約から逸することはない。立ち止まり考えること、前提を疑うこと、謙虚に世界と自分自身に向き合うこと。一見すると当たり前の教訓を
若林恵編(2019)『次世代ガバメント:小さくて大きい政府の作り方』黒鳥社
行政府のデジタルトランスフォーメーションを説く一冊。配給制からオーダーメイド制への変革を求める。ほかに印象深いのは、計画の実現にはゴールとなる理想像をはっきりと示すことで国民の理解を得る必要があるとするところ。
本書を読んでも未だぼんやりしているのは、グローバル化の結果によって多様性がもたらされ市民の行政需要も多様化しているという前提について、分かるんだけどまだ誰も証明していない気がしてしま