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フランスでショコラトリー販売員になる

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フランスのショコラトリーで販売員として働くまでの話や、フランス語、お菓子にまつわる話。その他フランス一周あちこちの地方の話などお届けします。
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#ヴァンドゥーズ

フランスでショコラトリー店員になる#12 夢叶う

フランスでショコラトリー店員になる#12 夢叶う

季節はハロウィン。

昔、フランスではハロウィンはお祝いしない。アメリカの文化だから。と聞いたことがあった。

時代が変わったのか、フランスでも、ハロウィンのお祝いをすることがわかった。夫の弟夫婦は、毎年派手に自宅で仮装パーティをしている。

黒いテーブルクロスに、マジパンで作った目玉がころり…手作りチョコレートケーキの上には骸骨やお化けのデコレーション…カラスの置物にカボチャのランタン…本人たち

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サロン・デュ・ショコラ パリ2007

サロン・デュ・ショコラ パリ2007



まだ日が昇っていない朝5:30…。私は、リヨンのPart-Dieu駅からTGVに乗った。

サロン・デュ・ショコラを見る為だ。偶然この日程を目にした私は、慌ててチケットをfnac(日本のTSUTAYA的存在)でゲット。そのチケットがあると、電車代が割引になるという、金欠の私も笑顔になる情報だった。どうもフランスでも人気のイベントなのか、TGVがもう既に埋まっており、早朝の5:30になってしまっ

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自己紹介

自己紹介

はじめまして。mikoです。

パティシエを目指し就職後、先ずは販売研修からと売り場に立ったその日から、訳あって販売の仕事を続けることになり、今に至ります。

当時働いていた職場のシェフに渡仏を勧められ、20歳の時、フランス語も喋れないのに大きな辞書だけを鞄に入れ、単身渡仏。(といってもこの時は一週間)

これをきっかけに、始めたフランス語。
約7年語学学校に通った後、1年間フランスへ。
その間、

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フランスでショコラトリー店員になる#11 再びゼロに

フランスでショコラトリー店員になる#11 再びゼロに

ステイ先も無事に決まり、いよいよ私は和食レストランで働くことになった。

葡萄摘みで得た収入は、とても助かった。もう、私には十分な資金がなかった。

それで、リヨンを離れる前に友人に連れてきてもらったこのレストランで、偶然にも求人を見つけ、葡萄摘みの後はここで働くことに決まっていたのだ。

休みもしっかり貰えるし、それなら地方のケーキ巡りも、お祭り巡りもできる…クリスマスには、またアルザスへ行き、

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フランス・季節の仕事~葡萄摘み⑤妖精の村へ~

フランス・季節の仕事~葡萄摘み⑤妖精の村へ~

葡萄摘みの仕事が始まってから、初めての日曜日。

どうしても訪れたかった村へ、オーナーが車で連れて行ってくれた。

5年ぶりに来たその村は、Niedermorschwihr(二―デルモルシュヴィル)。

コンフィチュールの妖精と言われている、フェルベールさんのお店がある村だ。当時、そこで働いていた日本の職場の先輩を尋ねたのだ。

初めて訪れたのは2002年。

その後、サロン・デュ・ショコラでフェ

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フランス・季節の仕事~葡萄摘み②~

フランス・季節の仕事~葡萄摘み②~

朝8時前、私達を乗せたトラックは、村を出ると広大な葡萄畑の中を走った。

ブルルン!

車が停車し、エンジンが止まった。

私達は次々にトラックの荷台から飛び降り、一斉にバケツや大きなキューブ型の樽を降ろすと、パトロン(オーナー)の周りに集まった。

パトロンが次々に従業員たちに支持を出し、私達(Les filles/ 同じ部屋のフランス人女性と私)はペアになってパトロンの指さした列に配置された。

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新たな目的地へ

新たな目的地へ

8月末―。

今となっては住み慣れたホームステイ先を後に、私は荷物が入ったダンボ―ルを抱え、こちらで知り合った日本人の知人宅へと歩き出した。車なら何ということのない距離だが、段ボールを抱えて徒歩で移動するとなると話は別だ。

1人で引っ越しをするには、少々荷物が多すぎた。

1年間いて良いというステイ先のムッシュの言葉を真に受け、日本から沢山のものを送ってもらい過ぎていた。

息を切らしながらベル

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フランスでショコラトリー店員になる#10 全てを失った日

フランスでショコラトリー店員になる#10 全てを失った日

秋から始まるヴァンダンジュ(葡萄摘み)…その後始まるショコラトリーでの仕事に、私は意欲を燃やしていた。

ヴァンダンジュから戻ったら、すぐに仕事が始まるから、今のうちに商品知識を身に着けておかないと…

そう思い、予め準備をしたい旨を、ショコラトリーにメールした。

小さな、街のショコラトリー。

プライス等をメモしに行きたいところではあるが、狭い店内にいつまでもいると、他のお客様の迷惑になってし

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フランスでショコラトリー店員になる#9 契約

フランスでショコラトリー店員になる#9 契約

私は、部屋探しに明け暮れていた。

Perrache駅の近くのシェアハウスは予算オーバーで断念。それから、リヨンの端にあるGrange-Blanche駅のアパルトマンも内覧した。

埃まみれのがらんどうの部屋を見て、改めて気付いた。

そうだ、家具なしに住んだら、一から揃えないといけないんだ…。

途方に暮れ、ガードレールに寄りかかり、道路を行き交う車を暫く眺めていた。

1年以上住むなら家具なし

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フランスでショコラトリー店員になる#6突然の嵐

フランスでショコラトリー店員になる#6突然の嵐

こうして、地方のパティスリーでの販売の仕事が白紙になった私は、残りの内定先、つまり、ムッシュが紹介してくれた近所のショコラトリーでの仕事を考え始めていた。

葡萄摘みの仕事から帰って来たら、すぐに仕事が始まるだろう。だったらそれまでに、ある程度の商品を少しずつ味見して覚えておいた方が良い。

そう思って、時間を見つけてはちょくちょくと通い、食べていないケーキを少しずつ購入して、ノートに書き留めてい

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フランスでショコラトリー店員になる#5 白紙に戻る

フランスでショコラトリー店員になる#5 白紙に戻る

フランスに到着して、間もなく―。

朝、起きてマダムと話していると、

「そうそう、ちょっと来てくれる?」

とシャワールームへ連れていかれた。

「上を見て」

こちらのシャワールームは、バスタブもあり綺麗だったが、窓がない。それなのに、備え付けの換気扇がとても小さかった。マダムが言うには、この換気扇に水滴が付いて壊れてしまっても、業者はすぐには来てくれない上に、費用が高いという。

つまり、何

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フランスでショコラトリー店員になる#4 リヨン到着

フランスでショコラトリー店員になる#4 リヨン到着

パリからTGVに乗り、約2時間―。

遂に、リヨンに辿り着いた。

駅まで迎えに来てくれたステイ先のムッシュは、南仏育ちの元気の良いおじいちゃんだった。日本を発つ直前に決定した、例の新しいステイ先だ。私達は駅から真っすぐに伸びる通りを、ゆっくりと歩き始めた。商店街のような通りだった。右にも左にも小さな商店が並び、賑わっていた。小さなパティスリーを通りかかると、入口付近に小さな赤いテントがあり、その

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フランスでショコラトリー店員になる#3 絶望

フランスでショコラトリー店員になる#3 絶望

2007年6月――私はパリに来ていた。

大きな荷物を持ち、向かったのは今回の渡仏手続きを一緒に手伝ってくれたフランス語の先生の生徒さんのお宅だった。

プライベートレッスンだった為、クラスメイト程の関わりはなかったが、レッスンの時間帯が前後していた関係で、交流が始まった。

私より一足先にフランス留学でパリに来ていた彼女のお宅に、到着後泊めてもらうことになっていたのだ。

そこで聞かされたのが、

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フランスでショコラトリー店員になる#2

フランスでショコラトリー店員になる#2

ところで、渡仏前に決めた語学学校(Alliance Française de Lyon)。

日本にいるうちに、学校のホームページにアクセスし、仮登録(Préinscription)をした。内金を支払い、現地に着いてからテストを受け、クラス分けをするシステムだった。

学校選びのポイントは以前にも書いたが、学費や斡旋してくれるステイ先の費用等が高すぎないことと、授業数、入学時期も考慮した。大学も検

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