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歴史あれこれ

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歴史ウラ話集。表の歴史に隠れたような歴史のこぼれ話が大好物です。 妄想や独自の見解話などの収集帳。
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2022年4月の記事一覧

謎が解けました

謎が解けました

以前、慶長遣欧使節についての記事を書きました。

伊達家臣の支倉六右衛門常長が、はるばる海を越えてローマ法王に謁見し、洗礼を受けて帰って来るというお話です。
出国後にキリスト教に対する弾圧が始まり、当初の目的であったスペインとの交易や宣教師の派遣と奥州での布教などは、達成する事ができませんでした。

この記事を書いている時に、気になった事があったのですが、外国語はわからないので流していた部分があり

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見仏上人シリーズ 松島寺

見仏上人シリーズ 松島寺

地元に残る言い伝えから始まって、シリーズ化する事に決めて3回目の話になります。

1回目と2回目のお話はこちらから。

宮千代伝説に、松島寺というお寺が出てきます。
本やネットには、瑞巌寺の古い呼び名とか、瑞巌寺の前身というような事が書いてあり、僕も宮千代の話でそう書きました。

ところが調べてみると、松島寺はどこにあったかがわからないのです。
瑞巌寺の前身というぐらいなので、近くか同じ場所にあり

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木曽義仲は「義」の漢だった

木曽義仲は「義」の漢だった

トップ画像出典:Wikipedia

「義」の漢昨日の「鎌倉殿の13人」、前回の上総広常の粛清に続いて、今回は木曽義仲が討死してしまいました。

ところで義仲ってこんなにカッコ良かったっけ??

今まで、「平家物語」で描かれた、礼儀知らずの山猿のようなイメージが強く、こんなにも礼節を重んじ「義」に篤い武将とは思っていなかったのです。

それにしても後白河法皇や源頼朝・義経の「悪」ぶりがさらに際立つ

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■【より道‐64】戦乱の世に至るまでの日本史_足利一族の内輪もめ

■【より道‐64】戦乱の世に至るまでの日本史_足利一族の内輪もめ

鎌倉幕府末期には、モンゴル帝国が日本に2度攻めてきて、防衛戦に勝利することができましたが、恩賞である領地を与えることができませんでした。

さらには、北条平氏一族に権力が集中してきらびやかな生活をしているのに、民たちは貧しく乱れる世を正すために、大覚寺統の後醍醐天皇を旗頭に源氏の武士たちが立ち上がりました。

そして、倒幕を果たした建武新政権では、「朝廷」が人の上にたつ公家一統の体制を後醍醐天皇が

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映画「天外者」で登場した天外者たち

映画「天外者」で登場した天外者たち

録画していた「チャンネルNECO」放映の三浦春馬主演「天外者」を観ました。

映画全体の感想はというと・・・

良かった点

三浦春馬の演技に迫力があり、あらためて惜しいと思わずにはいられませんでした。
年を重ねていたら、さらに素晴らしい俳優に成長していたでしょう。

ラストシーンに感動しました。
五代の葬儀には約5千人の一般人が参列したと記録にありますが、この映画のラストも、お通夜に訪れた参列者

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日本海海戦(7/11)

日本海海戦(7/11)

-前回までのあらすじ-

牙を研ぐ

旅順艦隊とウラジオストク艦隊を撃滅した日本艦隊は、交代でドック入りを行い整備に努め、日夜を惜しんで訓練を行いました。
バルチック艦隊何するものぞと士気も高く、バルチック艦隊の到来を待ち構えていました。

いよいよ戦機は熟しました。

日本とロシアの戦力は以下の通りです。

戦艦    日本4 ロシア8
装甲巡洋艦 日本8 ロシア3
巡洋艦   日本16 ロシア

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国士無双『韓信』から学ぶ②▶️韓信の股くぐり

国士無双『韓信』から学ぶ②▶️韓信の股くぐり

こんにちは。
ケイジ4世のターンです。

先日に引き続き『国士無双 韓信(かんしん)』に関するお話です。

▼前回の記事がこちら

今日は『韓信の股くぐり』というお話。を、しようかと思ったんですけど、説明用にググったら全てが書いてありましたので、そちらをどうぞ。

▼全てが書いてありました。

『韓信の股くぐり』ということわざ知ってました?

私はこんなことわざ(?)があることを知りませんでした。

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雑賀という名字

雑賀という名字

 

和歌山城を訪ねた時、2階の展示場の隅っこに「雑賀鉢」を見つけました。

その鉢をひっくり返したような形から、雑賀衆の兜の事を総称して「雑賀鉢」というのです。

それは名だたる戦国武将にような華美な装飾は一切なく、家紋を主張するわけでもなく、ごくシンプルな実用的な兜でした。

正直、ちょっと物足りなぐらい、武骨で愛想の欠片もないデザインに、いかにも雑賀衆らしさを感じてしまいました。

和歌山城

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波乱万丈すぎる六道人生

波乱万丈すぎる六道人生

トップ画像出典:春夏秋冬アニメ

先ほど、録画しておいたアニメ「平家物語」最終話を観ました。
何度知っても、この平家一門の転落ぶりには悲哀があり過ぎる。

興奮の冷めないうちに、感想を記しておきたいと思います。

後白河法皇は作り過ぎまず、ラストシーンに違和感を感じました。
「平家物語」通りかもしれないですが、史実を丁寧に追うと、後白河法皇が建礼門院を見て涙ぐんだり、「寂光院」のご本尊「六万体地蔵

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