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そら
2023年2月16日 16:41
僕の視線が 見つかった向こうの女子と 目が合った記念日ディナーは 大惨事若い女が 好きなのね? 僕は君だけ 愛してるんだともに過ごした 時は宝石記憶の中じゃ 君も若いよ時が過ぎれば 人も過ぎるさ今の君こそ 一番素敵さ本気で今そう 思ってる年を重ねた 良い女ステキな笑顔を 見せてよ、僕にスープが冷めても 愛は覚めない浮つく僕が 並べた言葉横顔で聞く 彼女の微笑み
2023年2月26日 06:30
初恋の思い出。僕の初恋は普通じゃないって良く言われる。近所の戸建てで暮らしていた、奔放自由に振る舞うネコ、彼女が僕の淡い思い出。おいおい、ってたかがネコという勿れ。その澄んだ目、碧い瞳、気分でコロコロ変わる丸い目に、僕はもうすっかり釘付けだった。しかも毛並みと言ったら、銀色がかった灰色で、艶やかに陽の光に映えるのだ。華奢な胸元からくびれた腰へのラインは、若き日の盛りを語っていた。ゆったりと
2023年2月17日 06:01
心に眠る 情熱の花静かに待つは 春の喜びざわつく胸が 呼び起こすわれ先目指す 恍惚の先 枯れない花を 咲かそうか 覚めない夢は 現を抜かす老若男女 遠慮も無用真夜中募る 燃え盛る一度っきりの 人生さ行き先知らぬ 心は躍る行き着く先は 夢の果て枯れて咲き誇る 情熱の花
2023年2月17日 15:45
その建物は丘の上にあった。窓からの景色は開けていて、遠くには海が見えた。海の青は色を変え、徐々に空と溶けていくようだった。僕はこの部屋で何度もこの海が空に溶けていく風景を眺めていた。日によって空はその深さを増し、時によってその色合いを変えた。片田舎の辺鄙な場所、言ってしまえばその通りだ。でもこの小さな建物は凛として強く、その丘に建っていた。随分前に立てられたようだが、並んだ丸太逹がしっかりと
2023年2月12日 07:52
幼い子どもの頃、隣のさやちゃんとよく遊んだ。さやちゃんは同い年だけど大きなお姉ちゃんがいたせいか、ませて僕のことをいつも子ども扱いしていた。だから遊びはいつもおままごとで、僕は子どもの役ばかりだった。本当は嫌だった。けど当時の僕は幼い子どもで、さやちゃんに嫌だって言えなかった。だからさやちゃんがお母さんになって、ご飯を食べたり、一緒に横になって寝たりして遊んでいた。その日も相変わらずのままご
2023年2月11日 10:27
これは僕の初めての彼女の思い出。彼女は時々突拍子もないことを言い出して、僕を困らせた。天然で天真爛漫。そんな言葉がピッタリだ。例えを言えばキリがない、毎日がそんな感じだ。でも僕には初めての彼女だった。だから女子ってこんなもんかな、くらいにしか思わなかった。彼女に出会った日のことは忘れられない。その日は朝からの雨で、学校帰りの道はしっとりと濡れていた。曇り空から細やかな雨粒が落ちてくるのを、
2023年2月5日 06:40
効能効果は お楽しみ用法用量 おまかせで味は全部で 3種類甘いの苦いの 切ないのココロがほんわか 温まるスパイス入りの このクスリ愛情いっぱい 詰めこんでじっくり煮込んで できあがりお代なんかは 良いからさものは相談 なんだけど通りの向こうの あの娘にひとつお気に入りだろ 知ってるよ浮かない顔して ため息ついて元気になって 欲しいだろ?行って話して 聞かせてあげな
2023年2月7日 07:58
もしも彼女に するのならどんな女性が お好みですか?悪戯っぽく 微笑んだ その仕草にもう 一撃だった恋愛経験 ないからね自称草食 焦った僕は何でも良いです 0点回答ひどいと口を 尖らせた午後のスタバで テーブル挟む抹茶のラテは 味がしない映画の感想 聞かれても横顔見つめて ろくに見てないもしも彼氏に するのならどんな男性が お好みですか?聞いてもみたいし 期待もし
2023年2月7日 08:13
ねえ初恋って どんな味?いきなり息子が 聞いてきた思わずふたり 見合わせる目ってホントに 丸くなる何か、甘酸っぱい、のかな?ぎこちない答え 言ってみた動揺隠して 平静装うそういやしばらく 忘れてたあれはお互い 初めての恋中学2年の 帰り道友達引き連れ 呼び出された脅迫みたいな 告白だった 一緒に帰って 一緒にでかけてたくさん話して 恋をした高校、大学 色々あった
2023年2月9日 06:39
激しい金切り声に目を覚ますと、辺りは一面の熱帯夜だった。ひどく蒸し暑い夜だ。身体中が汗ばんでいた。襲ってきた重い頭痛に舌打ちして辺りを見わたすと、錆びた扇風機が唸りを上げて熱波を運んでいた。殺風景な天井をぼんやり見つめたが、頭では何も考えられない。現実世界がうまく認識できない。テーブルのタバコに手を伸ばすと、ガラスの小瓶が転がった。何かのクスリの瓶だ。見覚えはないが、そんな気がした。手にと