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文学作品

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高校生の頃に作ったものを手直ししています。あとは最近の作品です。
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2023年2月の記事一覧

若い女が好きなのね

若い女が好きなのね

僕の視線が 見つかった
向こうの女子と 目が合った
記念日ディナーは 大惨事
若い女が 好きなのね? 

僕は君だけ 愛してるんだ
ともに過ごした 時は宝石
記憶の中じゃ 君も若いよ
時が過ぎれば 人も過ぎるさ

今の君こそ 一番素敵さ
本気で今そう 思ってる
年を重ねた 良い女
ステキな笑顔を 見せてよ、僕に

スープが冷めても 愛は覚めない
浮つく僕が 並べた言葉
横顔で聞く 彼女の微笑み 

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中学生、淡い初恋の思い出

中学生、淡い初恋の思い出

初恋の思い出。僕の初恋は普通じゃないって良く言われる。

近所の戸建てで暮らしていた、奔放自由に振る舞うネコ、彼女が僕の淡い思い出。
おいおい、ってたかがネコという勿れ。その澄んだ目、碧い瞳、気分でコロコロ変わる丸い目に、僕はもうすっかり釘付けだった。
しかも毛並みと言ったら、銀色がかった灰色で、艶やかに陽の光に映えるのだ。華奢な胸元からくびれた腰へのラインは、若き日の盛りを語っていた。ゆったりと

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情熱の花

情熱の花

心に眠る 情熱の花
静かに待つは 春の喜び

ざわつく胸が 呼び起こす
われ先目指す 恍惚の先 

枯れない花を 咲かそうか
覚めない夢は 現を抜かす

老若男女 遠慮も無用
真夜中募る 燃え盛る

一度っきりの 人生さ
行き先知らぬ 心は躍る

行き着く先は 夢の果て
枯れて咲き誇る 情熱の花

先生の記憶 【エゴイスト公開記念】

先生の記憶 【エゴイスト公開記念】

その建物は丘の上にあった。
窓からの景色は開けていて、遠くには海が見えた。海の青は色を変え、徐々に空と溶けていくようだった。僕はこの部屋で何度もこの海が空に溶けていく風景を眺めていた。日によって空はその深さを増し、時によってその色合いを変えた。

片田舎の辺鄙な場所、言ってしまえばその通りだ。でもこの小さな建物は凛として強く、その丘に建っていた。随分前に立てられたようだが、並んだ丸太逹がしっかりと

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幼き日の遠い記憶

幼き日の遠い記憶

幼い子どもの頃、隣のさやちゃんとよく遊んだ。
さやちゃんは同い年だけど大きなお姉ちゃんがいたせいか、ませて僕のことをいつも子ども扱いしていた。だから遊びはいつもおままごとで、僕は子どもの役ばかりだった。本当は嫌だった。けど当時の僕は幼い子どもで、さやちゃんに嫌だって言えなかった。だからさやちゃんがお母さんになって、ご飯を食べたり、一緒に横になって寝たりして遊んでいた。

その日も相変わらずのままご

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はじめての彼女は天然で天真爛漫な人だった

はじめての彼女は天然で天真爛漫な人だった

これは僕の初めての彼女の思い出。
彼女は時々突拍子もないことを言い出して、僕を困らせた。天然で天真爛漫。そんな言葉がピッタリだ。例えを言えばキリがない、毎日がそんな感じだ。でも僕には初めての彼女だった。だから女子ってこんなもんかな、くらいにしか思わなかった。

彼女に出会った日のことは忘れられない。
その日は朝からの雨で、学校帰りの道はしっとりと濡れていた。曇り空から細やかな雨粒が落ちてくるのを、

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恋をかなえる魔法のクスリ

恋をかなえる魔法のクスリ

効能効果は お楽しみ
用法用量 おまかせで
味は全部で 3種類
甘いの苦いの 切ないの

ココロがほんわか 温まる
スパイス入りの このクスリ
愛情いっぱい 詰めこんで
じっくり煮込んで できあがり

お代なんかは 良いからさ
ものは相談 なんだけど
通りの向こうの あの娘にひとつ
お気に入りだろ 知ってるよ

浮かない顔して ため息ついて
元気になって 欲しいだろ?
行って話して 聞かせてあげな

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もしも彼女にするのなら、どんな女性がお好みですか?

もしも彼女にするのなら、どんな女性がお好みですか?

もしも彼女に するのなら
どんな女性が お好みですか?
悪戯っぽく 微笑んだ 
その仕草にもう 一撃だった

恋愛経験 ないからね
自称草食 焦った僕は
何でも良いです 0点回答
ひどいと口を 尖らせた

午後のスタバで テーブル挟む
抹茶のラテは 味がしない
映画の感想 聞かれても
横顔見つめて ろくに見てない

もしも彼氏に するのなら
どんな男性が お好みですか?
聞いてもみたいし 期待もし

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ねえ初恋って、どんな味?

ねえ初恋って、どんな味?

ねえ初恋って どんな味?
いきなり息子が 聞いてきた
思わずふたり 見合わせる
目ってホントに 丸くなる

何か、甘酸っぱい、のかな?
ぎこちない答え 言ってみた
動揺隠して 平静装う
そういやしばらく 忘れてた

あれはお互い 初めての恋
中学2年の 帰り道
友達引き連れ 呼び出された
脅迫みたいな 告白だった 

一緒に帰って 一緒にでかけて
たくさん話して 恋をした
高校、大学 色々あった 

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熱帯夜

熱帯夜

激しい金切り声に目を覚ますと、辺りは一面の熱帯夜だった。

ひどく蒸し暑い夜だ。身体中が汗ばんでいた。襲ってきた重い頭痛に舌打ちして辺りを見わたすと、錆びた扇風機が唸りを上げて熱波を運んでいた。殺風景な天井をぼんやり見つめたが、頭では何も考えられない。現実世界がうまく認識できない。テーブルのタバコに手を伸ばすと、ガラスの小瓶が転がった。何かのクスリの瓶だ。見覚えはないが、そんな気がした。

手にと

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