壊れゆくもの...(2)
ようやく気怠い試験期間が終わった。この程度の学力の評価に何の意味があるのだろう。およそ興味も持てないような暗記にパズルに、思考の浅い問題の群れ。こんなモノができたとて何かしらの価値や意味はあるのだろうか。物知り顔の教師にもうんざりだが、この程度の負荷に耐えられない同世代の脆さにも残念さと異物感が拭えない。加えて多様性だの教育の見直しだの世間が騒ぐ一方で、この学校では相も変わらず廊下の壁に成績順位なんぞを張り出している。何の罰ゲームなのだろう?
「〇〇さん、スゴーい!!」
そう