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齋藤芳生の日記とか雑談とか。

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齋藤芳生の日々のあれこれ。ときどき周子先生。不定期更新。
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記事一覧

私のおばあちゃんたちの話②

私のおばあちゃんたちの話②

昨日の続きです。

芳子さんの話。

 アメリカに渡った両親を追って一人移民船に乗った、9歳の少女。それが私の曾祖母だ。名前は「ヨシ」だと聞いている。しかし、「ヨシ」の写真だというこの一枚には、裏に「芳子」と書いてある。

 だからここでは「芳子さん」と呼ぼう。
 ちなみに私のペンネームは「芳生(よしき)」だが、決めたときに彼女のことはまったく意識していなかった。漢字が同じなのも偶然である。
(が

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私のおばあちゃんたちの話①

私のおばあちゃんたちの話①

 1年前の今日、こんな記事を書いた。

 今年は、私自身の”おばあちゃんたち”の話を書いてみようと思う。
 ”私のおばあちゃんたち”とは、私の母方の祖母、曾祖母(祖母の母)、そして高祖母(曾祖母の母)、の3人の女性のことである。
 はじめに断っておくと、これは私が子どもの頃から、特に夏休みに母の実家に帰省した際、私の祖母やその妹、弟たちから聞いた話をつなぎ合わせたもので、詳しい事実関係の確認はでき

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秋のうた「平行世界の花野」

秋のうた「平行世界の花野」

こんにちは!noteではご無沙汰しております。齋藤です。
今回はめずらしく?歌を。
ちょうど一年前、某短歌総合紙に出したものです。

平行世界の花野       齋藤芳生

もう10月が終わりますね。
みなさま、どうぞよい秋を。

私たちのおばあちゃんの話

私たちのおばあちゃんの話

8月15日、ということで、
書き残しておきたいと思う「おばあちゃんの話」。

福島に帰郷してからしばらくの間、
ご縁があって私は伊達市の小さな短歌会に参加していた。
これは、その短歌会に来ていたおばあちゃんから聞いた話だ。
ここではHさん、と呼ぶ。
歌の縁というのは本当にふしぎなもので、
Hさんは私が高校時代に仲がよかった友人のおばあちゃんのお姉さん、だった。
(ちなみにその友人は中学時代、私の母

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2021年の12ヶ月を振り返ってみる③ 7月〜9月

2021年の12ヶ月を振り返ってみる③ 7月〜9月

あっという間に2021年も後半。

7月。
子どもたちと一緒に勉強勉強勉強。
今年初めから J-SHINE の 小学校英語指導者認定資格を取得しようと勉強中(?)。
で、この7月はオンラインでのセミナーを第1回目を受講。

職場と家と駅前での買い物、という3点移動ばかりの生活をどうにかしたい!と前年から英会話スクールに10年以上ぶりに通い始めていた。
そこで、前々から「とれるならとりたいな」と思っ

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2021年の12ヶ月を振り返ってみる② 4月〜6月

2021年の12ヶ月を振り返ってみる② 4月〜6月

4月。
4日、一羽のボタンインコが我が家にやってきた。
名前をいろいろ考えていたのだが、母の「簡単なのがいい」という一言で「ぴい」に決定。
Twitter上では敬意を込めて「ぴいさん」と呼んでいるが、
実際の呼び方はその時その時で
「ぴい」「ぴいちゃん」「ぴいこちゃん」「ぴいのすけ」などなど変わりながら現在に至る。12月で1歳。
知識としては知っていたけれど「ラブバード」と呼ばれるだけあって本当に

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2021年の12ヶ月を振り返ってみる① 1月~3月

2021年の12ヶ月を振り返ってみる① 1月~3月

こんばんは、齋藤です。
大晦日です。
今年は(も?)このnoteの更新もすっかり滞ってしまいましたが、
久しぶりに再開したことですし、齋藤の2021年12ヶ月を、ここでざっと振り返ってみたいと思います。
ここ4年ほど手帳を1日1ページにしていまして、
毎日の仕事の忘備の他に、
面白かったこととか読んだ本とか感動した映画とかドラマとか、
スタバでコーヒー豆買ってキャラメルマキアート飲んだらお会計が2

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第7回佐藤佐太郎短歌賞を受賞しました。

第7回佐藤佐太郎短歌賞を受賞しました。

昨年(2019年)11月に刊行した私の第3歌集となる『花の渦』が、
この度 

第7回佐藤佐太郎短歌賞 
http://gendaitanka.jp/award/

を受賞いたしました。
 私が歌を始めて以来、ここまで応援してくださったみなさま、そして歌集『花の渦』を読んでくださったみなさまに、心より御礼を申し上げます。ありがとうございました。
 この歌集を通して、そして今回の受賞を通して、また思

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同志として、ライバルとして

同志として、ライバルとして

 「歌会(「うたかい」あるいは「かかい」と読む)に行ってきました」と話すと、短歌に馴染みのない人には大抵、ちょっとびっくりされる。どうしても、難しそうとか、堅苦しいのでは、と思われがちだ。
 けれど、実際に私たち歌人が集まって行う「歌会」は難しくも堅苦しくもない。短歌が好きな人間が集まって、互いの歌を読み、褒めたり「ダメ出し」をしたりする、それだけだ。年齢や職業、あるいはどちらが先に短歌を始めたか

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信夫山文庫で歌会を

信夫山文庫で歌会を



 もう卒業(卒塾)してしまったが、とにかく本が好きな中学生だった。
 勤務先の学習塾の教え子が、「絶対に先生も気に入ります!」と言ってお店のカードをくれた、それが「信夫山文庫」であった。
 信夫山というのは、福島市街地のちょうど中央にぽっかりと浮かぶようにある小さい山である。

 その中腹(と、言っても山の入口から徒歩数分だ)にあるから、「信夫山文庫」。築百年を超えるという古民家を改修してつく

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オンライン授業についての雑感。

オンライン授業についての雑感。

 みなさまお元気ですか。齋藤です。

 今回は「周子先生」の近況とこれまでの雑感などを。

 新型コロナウイルス感染防止のための対応、私の勤務先でも続いています。いやもう、ほんとに大変……。ですが、今週から私も含めスタッフは本格的に時短勤務になり、オンラインでの授業はそれぞれのスタッフの自宅でやりましょう、と切り替わりました。

 オンラインでの授業はこれまで試行錯誤しながら教室で実施してきており

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「どういうきっかけで短歌をつくろうと思ったんですか?」

「どういうきっかけで短歌をつくろうと思ったんですか?」

ほったらかしにされてうれしい日なたみず三月の花をうかべていたり
                             『花の渦』

「齋藤さんはどういうきっかけで短歌をつくろうと思ったんですか?」

という質問を時折受ける。正直に言ってしまうと、自分でもよくわからない。
「ちょっとやってみようかな」と軽い気持ちで短歌らしきものを書き始めたのが、二十歳ごろのことである。小学校の教師を目指していた

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お久しぶりです、はじめまして。

お久しぶりです、はじめまして。

齋藤芳生です。

1年半ほど前にやめたTwitterを再開するのと一緒に、今回noteも始めることにしました。

3月からここまで、みなさんと同じように、私の勤務先である学習塾もてんやわんやでした。福島市でももうソメイヨシノが満開ですが、私もまだ、今年の桜をじっくり見る時間はとれていません。

こんな春が、そう、9年前にもありましたね。

いろいろなことが煩わしくなって、「ええい、もうSNSなんて

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