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2021年の12ヶ月を振り返ってみる① 1月~3月

こんばんは、齋藤です。
大晦日です。
今年は(も?)このnoteの更新もすっかり滞ってしまいましたが、
久しぶりに再開したことですし、齋藤の2021年12ヶ月を、ここでざっと振り返ってみたいと思います。
ここ4年ほど手帳を1日1ページにしていまして、
毎日の仕事の忘備の他に、
面白かったこととか読んだ本とか感動した映画とかドラマとか、
スタバでコーヒー豆買ってキャラメルマキアート飲んだらお会計が2,222円だったとか、
いろいろメモしています。
この手帳をつらつら見返してみる。
(あまり歌の話はナイ。)

1月。
お正月休み。
あちこちで話題になっていた田村由美『ミステリと言う勿れ』を読む。
田村由美は高校生の頃『BASARA』とか「ボクが~理由』シリーズを友だちと一緒によく読んでいた。懐かしい。
ああそうだ、この人の描く絵や物語ってこんなだった、
と思い出しつつ、うん、やっぱり面白いな、と思っていたらこの大分後に菅田将暉主演でドラマ化のニュースが流れた。
そのほか、
インド映画『きっと、またあえる』
Netflixオリジナルドラマ『クイーンズ・ギャンビット』『スイート・マグノリアス』など。

ちなみにこのお正月休みには、散歩中に「幻日」を見ている。

2月。
2月13日(土)11:07p.m. に震度6弱の地震。
もともと土曜日は毎週朝9時から12~13時間勤務、という状態だったのだが、
この日は新年度に向けてのいろいろもあって疲れがたまっていたせいか、
いつもの頭痛と嘔吐が出たため午後の授業を代わってもらって早退し、
自室で寝ていた。
大きな揺れで叩き起こされた感じ。
え?え?と思っているうちに、
本棚が私の布団の隣に倒れた。
そして物書き机からデスクトップPCが吹っ飛んだ。
液晶画面に容赦なくヒビが入る。
部屋を出たところにあるグッピーの水槽は倒れなかったものの水が半分魚ごとこぼれてしまう。
ごめんよグッピー・・・・・・・。
やはり廊下にある本棚から崩れた大量の本にその水が・・・・・・あとは読者のご想像にお任せする。
「本の部屋」と呼んでいる歌集歌書を整理して書庫にしている納戸は、
中で本棚が動いて引き戸に引っかかってしまったため開かなくなった。
後日父がどうにかこうにか開けてくれたのだった。

この地震のあれこれは、「短歌研究」2021年5月号や読売新聞での題詠「春灯」でいくつか歌にしている。

「寝てたからわかんなかった。」子の頭撫でてますます地震が嫌い
  「短歌研究」2021年5月号「空を飛ぶ車」

それにしても、だ。10年前だって本棚倒れたんだから、
ちゃんと倒れないように対策しときなよ、自分。
そう思っていたら職場の同僚(本好き)も同じことを言っていて、
「人間って・・・・・・」
「ですよね人間って・・・・・・」
と頷き合ったのだった。
いや「人間」じゃない、あたしたちがダメなんだ。

3月。
ミュージック・フロム・ジャパンの三浦尚之先生に委嘱されて作詞を担当した
Sopranoとオーケストラのための組曲「走れ、春」、
福島市のふくしん夢の音楽堂大ホールにて初演。
東日本大震災から10年目を迎える「これからのふくしま」をテーマに、
福島に縁のある詩人、歌人の作品にやはり縁のある作曲家・演奏家が曲をつけ、演奏するというコンサート。

朝がくる、春がくる、子どもたちがくる大いなるかなふくしまの空
走れ水、走れ馬、走れまっすぐに子どもたち 草は朝(あした)に芽吹く
阿武隈川(あぶくま)のみずきらきら笑いだすあなたの手のひらをこぼれつつ
はらはらと降る花の道落ちていた小さなあの子の黄色い帽子
せんせいと雷(らい)さまどっちがこわいかな吾妻の峰のむこうにぴかり
ぼうたんの花の真白(ましろ)のなかにいてこぼれたる涙のひとしずく
声に声またひとつ声重なりてやがて消ゆ さようなら、さようなら春の日
Sopranoとオーケストラのための組曲「走れ、春」 作曲 嶋津武仁 作詞 齋藤芳生 

作曲は嶋津武仁先生。現代音楽のことは全然分からないのだけれど、
自分のつくった7首の歌がこんなふうに生まれ変わるんだ、
とただただ感動。
このコンサート会場となった「音楽堂」は、子どもの頃から習っていたピアノの発表会や合唱のコンクールなどで自分も度々演奏していた場所だ。
ねえ、舞台でガチガチに緊張していた小学生の私。見てた?
素晴らしいソプラノで歌い上げてくださった根本真澄さんとは、
これをきっかけにその後もTwitterで相互フォローさせていただいている。

そう、震災から10年。
長かったな。



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