鍋を突きながら細君とM-1を見る。今年もこの季節になった。あっという間の一年だ。ウエストランドが優勝という半ば狂気じみた形で、2022年が去ってゆく。 公正ジャッジが…
先日、細君と連れ立って映画「王立宇宙軍」4Kリマスター版を映画館にて鑑賞した。 ガイナックスによって製作され1987年に初公開された、言わずと知れたSFアニメ映画である…
わが国には、非常に多くの文化財が残されている。 文化財とは何か。これについて検索をかけると、文化庁のサイトが引っかかって説明してくれているが、どうも芯を食ってい…
僕たちはどうして生きているの? 僕たちは、死んだらどうなるの? 科学では答えることのできないこうした疑問に苛まれる信者に対し、宗教が設ける「神」。 「そんなこと…
ところで、神話と宗教は厳密には違うように思うんだ。 先に挙げた物語は、どちらかといえば神話に属するものだろう。「神話」はとある人間集団が長い自然との交渉を経て自…
「科学的」なるものと「宗教的」なるものの違いは、どこにあるかな?単に数式を用いいるかどうかとか、果物を供えるかどうかで判断するのはわかりにくいね。このふたつをそ…
宗教と化学、そして神話について考えるために、まずはこの物語を読んでくれないか? 例えばきみが原初の村の住民で、鬱蒼とした森にかまえた集落に暮らしているとしよう。…
最近、とある昔の恩師とオンライン会議をしました。すごい時代ですよね。それに僕、ビデオ通話けっこう嫌いじゃないです。 で、会話の中でプラトンの『弁明』が話題に上が…
僕の頭の中に、いつもぐるぐる回り続ける一つの疑問。僕たちはなぜ生きるのか、あるいは生きているのか。不思議で仕方ない。 社会で成功して認められるため?お金を稼いで…
J @美術館
2022年12月19日 22:27
鍋を突きながら細君とM-1を見る。今年もこの季節になった。あっという間の一年だ。ウエストランドが優勝という半ば狂気じみた形で、2022年が去ってゆく。公正ジャッジがすなおに嬉しいウエストランドを見ると、どうもTHE MANZAIを思い出す。M-1が休止中に代わりにショーレースをやっていたあの頃のTHE MANZAIだ。あの頃はひどかった。およそ「スベる」ということがなく、おもんなくても拍
2022年12月3日 13:43
先日、細君と連れ立って映画「王立宇宙軍」4Kリマスター版を映画館にて鑑賞した。ガイナックスによって製作され1987年に初公開された、言わずと知れたSFアニメ映画である。公開時、私はまだこの世に影も形もなかった。作品自体は過去に一度見たことがあったが、もちろん劇場での鑑賞経験はない。今回の劇場上映を、かねて楽しみにしていた。アニメは嫌いではない。人並みか、その1.5倍嗜む程度である。ただ、決し
2022年11月27日 15:33
わが国には、非常に多くの文化財が残されている。文化財とは何か。これについて検索をかけると、文化庁のサイトが引っかかって説明してくれているが、どうも芯を食っていない感じがする。というか、「そもそも文化財とは?」というところについて何ら語っていない。https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/代わりに、私の解釈を披見しよう。過去の人間活動によって生み
2020年7月22日 00:55
僕たちはどうして生きているの?僕たちは、死んだらどうなるの?科学では答えることのできないこうした疑問に苛まれる信者に対し、宗教が設ける「神」。「そんなことに悩まなくてもいいんだよ。この神様に手を合わせてごらん。君の悩みを消し去って、安楽に導いてくださるから。」神は、信者たちのぽっかり空いた疑問の、恐怖の空間に、安心を埋めていこうとする。ただ、信者にとっても、信じ続けるのは楽じゃない
2020年7月19日 16:36
ところで、神話と宗教は厳密には違うように思うんだ。先に挙げた物語は、どちらかといえば神話に属するものだろう。「神話」はとある人間集団が長い自然との交渉を経て自然に形成されるもので、ふつう、その土地の気候や生物の営みを用いてなるべく合理的な説明をしようとする。でも、死後の魂の安楽を語る神話って、僕はあまり知らないんだ。神話の性質を使って人工的に生み出されたものが宗教と言えるんじゃないかな?人
2020年7月15日 22:34
「科学的」なるものと「宗教的」なるものの違いは、どこにあるかな?単に数式を用いいるかどうかとか、果物を供えるかどうかで判断するのはわかりにくいね。このふたつをその態度で分類したとき、およそ次のように表されるんじゃないかな。○宗教を信じる人間)問いの放棄○科学を探求する人間)問いへの固執17世紀以降、科学の勢いは増すばかりなんだ。現代のこの世界は、まさに、そのまっただ中にある。宇宙や災害や
2020年7月14日 23:22
宗教と化学、そして神話について考えるために、まずはこの物語を読んでくれないか?例えばきみが原初の村の住民で、鬱蒼とした森にかまえた集落に暮らしているとしよう。幸いこの村には水源があり、湖畔には豊かな果物のなる木があるので、飲食には困らない。肉が必要なときは森に入って狩りをすることもあるけど、それでも、日暮れまでには帰ってこなければ危険だ。普段の行動はその範囲に限られる。きみはずいぶん若
2020年7月12日 14:51
最近、とある昔の恩師とオンライン会議をしました。すごい時代ですよね。それに僕、ビデオ通話けっこう嫌いじゃないです。で、会話の中でプラトンの『弁明』が話題に上がったんですよ。それで久々に手に取りました。岩波文庫『ソクラテスの弁明/クリトン』。ソクラテスは、当時最高の賢者と言われた人です。そのソクラテスは、彼を妬む人たちの陰謀によって半ば理不尽な死刑を宣告されてしまいます。でもソクラテスは、出
2020年7月11日 23:57
僕の頭の中に、いつもぐるぐる回り続ける一つの疑問。僕たちはなぜ生きるのか、あるいは生きているのか。不思議で仕方ない。社会で成功して認められるため?お金を稼いで裕福な暮らしを送るため?それとも、家族で穏やかに暮らしてくため?そうじゃない。それは「何の為に生きているか」であって、「何の故に生きているのか」の答えにはなっていない。目的や倫理じゃなく、理由なんだ。僕は、人間が、そして一切の生物