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【life / エッセイ①】丁寧な生き方、暮らし方
1年、1ヶ月、1日、1分、1秒。理想を言うのであれば、どの日も全力でそして丁寧な暮らしをしたい。それが、わたしが目指す憧れの境地。
朝は、珈琲豆を挽いて、その香りが漂う空間で焼きたてのホットサンドを食べて、優しいクラシック音楽を流しながら軽く読書をする。
そのあとは、クローゼットの中から、その日に着たい洋服を取り、少し大きめのイヤリングとお気に入りのネックレスを身につけて、お化粧をして仕事のスイッチを切り替える。
健康的なお弁当を手作りし、水筒にはハーブティーを注ぐ。ほんの10分だけでも、ヨガをしながら自分と向き合う無の時間を作る。そして、「いってらっしゃい自分。」と、季節ごとのお花が飾られたお部屋を眺めながら幸せを噛み締めて仕事に向かう。
(自分語録)
そう、この小説の冒頭のような生活を、理想として
思い続けている。
穏やかな、ゆったりとした生き方。
小さいことに、幸せをたくさん感じられる暮らし方。
しかし現実は、満員電車に走って乗り込み、残業の毎日。
自分時間はどこに消えてしまったのだろうという、絶望を感じる日々だった。
そんな忙しない生活で、心の余裕がなかったとき、ふと立ち寄った本屋さんで見つけた1冊の本。この出会いが、わたしが求めていた生き方に気づかせてくれた。
「静かに過ごす時間が、必要です。」
このひとことに、当時のわたしは心が奪われた。
人生、いつだって、自分を変えることはできる。
自分の中の「憧れ」を持ち続け、その夢を諦めない限り。
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