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真・邪道勇者 幕間 その1

信じられないかもしれないが、非人間にあるのは「地道さ」である。

ただひたすらにやるべきと信じた「何か」を行い続ける。それが執筆作業であれば15年費やし書けるようになり、更に10年かけてシリーズを完結させる。戦いであれば殺すべき相手を殺し絶滅するまで戦い続ける。

人間とは違う。周囲の応援で成功どころか大人全てに殴られ脳はやられるし、逆に見ず知らずの人間からの非難轟々など常に日常。その中で虐げられ、指差して笑う下品な人間に邪魔されるのはいつもの事だ••••••考えてみれば、そんな嫌な奴らに読者として金を請求するのが間違いだったか?

かもしれない。とても誠意とは無縁そうだ。

幼少時代には「人間とのズレ」の認識はまだ少ない。というのも、その頃であれば「何故笑わないのか」「不気味だから笑え」などと、要するに「人間性の強要」が社会によってある頃だ。なので、別段気にはしない。
無論、強要され迫害され、私の場合は脳がやられた。
子供の頃は、神童だったのだがな••••••今更考えても仕方ない事だが、科学的な面でのアプローチを非人間、所謂サイコパスと呼ばれる人種にするなら「進化した」人間というのが正しいだろう。
実際、殴られて駄目になるまで、私の性能は高かったからな───本を読んだだけで内容を覚えられたし、走っても体力が尽きる事は一度も無い。

今では、名残すら無くなったが••••••そういう意味では「非人間の良さ」を持たぬ珍しい存在と言える。私の場合、人間ともただの非人間とも違う。あらゆる「楽」をせずに、地力だけでここまで来た。

それは「確か」だ。無論、カネにはならなかったが。

苦労より楽が全て、という事だ。大体、執念や怨念で物語なんぞ書いたところで、読者の心に響くなどとは、書いた事もない阿呆の戯言だ。

それならとうに億万長者よ!! 実情を知らない馬鹿にそれらしい事を言われる程に、忌々しい誹謗中傷など有りはしない。現実には儲かるのは演出とか美少女とか念じるだけで成功するだとかであって、中身など誰も見ていない。


何十年も、実際にやった「私」が言うんだ間違いない!! 


それより、人間が表面しか見ない阿呆なら表面だけでも捏造し、勝つまで戦い利益を掴む。出来るか出来ないかとか才能の多寡だとか根拠だとか雑魚の屁理屈は必要ない••••••••••••ただ、進むべき何かをやり続ける。

それが非人間の誇りだ。安易な道だけの人とは違う。

やれ神が味方しただの人間の英雄の話は現代においても同じ事だ。言っては何だが連中からそういう「何か」を抜き去った後に、他でもないその「当事者自身」に何が残る? 

幸運だとか、要領だとか。加護だとか、才能だとか。

当事者自身の意思がどこにも無いではないか!! 逆に言えば代わりの効く歯車であって、それを公言して憚らぬも同じ始末だ。であれば、必要なのは才能だの幸運だけであり、中身は何でも「同じ」だろう。

人間ってのは、そんな事も分からないのか?

意味不明な奴らだ。生きていて楽しいとは思えない。
非人間は騙されない。私にすればそういう信念無き人間の社会など虫と同じ、意思なき生命体のそれに過ぎない──────虫の社会なんぞ、どうでもいい!!

虫は虫だ。数が多いから、合わせるだけだ。
実際、明日からエイリアン溢れる社会になったところで、利益になるならそれでも良い。大体が連中の言うところの「良い概念」である「親」「教師」「政府」「学校」「仲間」「幼馴染」「同級生」「同期」「上司」「部下」「先輩」「後輩」他にも上げればキリが無いが、そういうあれこれがした事といえば私の脳を損傷させストレスを増やし暴行をこちらに向けて、罵詈雑言の嵐で人権を阻害し利益を盗み給料を払わず泥棒を正当化した。

およそ、どこを喜んでいいのか分からない始末だ。

なので、知らん••••••現実に利害関係以外が存在しない以上、「結果」という名の過程が積み重なる現在において、必要なのは「利益」と「力」だ。
過程を尊ぶなど阿呆の話だ。過程とは、過ぎ去っていった結果だ。綺麗事の妄言を好くのは人間の悪癖であって、生憎非人間の私にそういう逃避行動の趣味は無い。

何を置いても、カネ、カネ、金だ。

その為なら適当な女を雇ってでも、それが必要ならやるだけだ••••••実際に試してわかった事だが、読者にしろ何にしろ「真剣に向き合う」行動を取れば取るほど、連中は何も払わず利益を盗み、何一つとして払わない。


存在を賭けて、向き合ってきた。


だが、どうやらその価値は無いらしい。連中自身が、それを証明した。し続けた、と言い換えて構わない。言えるのは、連中が金を払うのは考えなしの賭博であって若い美男美女へと貢ぐだけだ。

演出だけが肝要であり、有名人の賭博でも見せれば、ただそれだけで金を払う。

向き合うだけ無駄だ。それに、向き合った「結果」は既に残した。向き合う奴なぞいるのか知らんが、それならそれで見るだろう。少なくとも願うだけで波動が出るなどと阿呆みたいな台詞をほざく連中に、見せるべき何かなど存在しない。

まだだ、まだだと進み続ける。

気合で凌駕し根性で耐え抜き、精神論を以て無限と成す───馬鹿みたいな話ではあるが、才能だの運気だの良く分からない神仏なんぞに愛される要素が皆無な以上••••••私に出来るのは、それぐらいだ。

ロクな道ではないのは確かだ。意味不明な幸運に愛されているクソみたいな人間と違い、私は成功者でも勝利者でも何でもない。非人間として社会に溶け込み、地道極まる労力の数々で「出来る何か」を重ねただけだ。
分かり易いのが思考能力だろう。想像力とは筋肉みたいなもので、鍛え上げ学んでいけば、理論上誰であれ同じ技能が可能になる。
文章力など、最たる例だ。というのも、絵を描くには指先の能力がいるが、文字を書くのに能力は要らん。実際、絵には個人差が出てくるものの、こと文章に関して言うなら何であれ模倣可能だ。

極論、同じ文体の同じ方針で書けば、それで良いだけだからな───なので、文に才能は必要ない。まあだから何だって話だ。現実には何を書くかより「利益化」をする能力こそ大事であって、極めたところでこの通り。
一銭にもならんぞ!! 役に立たん技能だ!!!
執念で書けば人の心を打つ? 馬鹿め!! 読者は2秒後の事など忘れている!!

覚えているのは、一瞬の自己満足のみ。
そんなものだ。そもそれが本当なら私の今までは存在しない。他でもない私自身がその反証を証明している。実際に突きつけてやれないのが実に残念だが、まあ現物の作家など求める奴の方が稀だと言えよう。

読者にしろそうでないにせよ、求めるものは「理想像」だ。

実態がどうであるかは関係ない。それを言い出したら私の場合、実態は殺人鬼だ。現代社会において最も異端な作家と言えるだろう••••••技術でもなく才覚でもなくただ「怨念」とでも言えばいいのか? いや、この場合「人外の悪意」というのが正しいだろう。

何せ、人間の感覚を持たないのだ。

笑い方が分からない。だから笑い方を「覚えた」だけだ。今ではずっと笑いっぱなしだが、それもただ「表面上を動かすだけ」で、読者への対応と変わらない。
適当に「女流作家」を用意するのと同じだ。無論、これも嘘かもしれない。

実際には、それこそ恵まれた育ちのボンボンかもしれないではないか••••••記憶にある限り大人には殴られた記憶しかないが、それも嘘かもしれない。実体験が無ければ抉るような文体は書けないなどとほざく連中も多いが、私に言わせれば何十年もやっていれば嫌でも書けるようになるし、経験が無くとも捏造出来る。

現に、人間の「愛」や「恋」に関しては、既に解析を終えているしな••••••己より誰かを優先するからこその愛であり、理想を押し付け敗れ去るのが恋と呼ばれる。


まあ、観測する分にはただのホルモン反応だが。


焼く方ではない。要は、動物としての繁殖能力を御せないだけで、だからこそ子を作っておきながら捨てたり「こんな筈では」とほざくのだ。人間の悪癖として特に酷いのが「人は特別」と思う部分だ。

現実には、牛や豚と、さして変わらん。

なので、非人間として真摯に向き合い過ぎるアプローチそのものが間違っていた。
現に、人間に真剣に物事を語って得した事は何もない。むしろ、適当な現実逃避を無責任に語る輩の方が儲けている。

あの世では云々だとか、ああいう屁理屈に意味があるのか?

仮にそんなものがあったところで、偉そうに「まあまあよくやったな」とさしたる苦労も知らない天界のボンボンの台詞なぞどうでもいい!! それよりカネだ。
そして力だ。何をやるにしても、結果だけが「全て」だからな。

世界がどうあるか、ではない───他ならぬ私が、そうであると定めただけだ。

なので、やる。それだけだ••••••表面上の工作というのは慣れないが、人間読者に真剣に向き合うのが「悪手」と言うならやるだけだ。嫌な話だがやるしかない。

無念だらけだが後悔はない。逆に、人間は無念は無くとも後悔だらけで、年月経てから後を嘆く••••••そんな暇があるなら、やるべき何かをやればいい。

貴様らに、やるべき「何か」は存在するか?

あるなら、やるべきだ。私は作品の売り上げという一大事業に取り組んだが、読者が不甲斐ないせいで酷いオチだ。人生を指導してやるのだから何かは返せ!!

少なくとも、失敗や敗北が貴様らより多いのは確かだ。物心ついてすぐの記憶が、指差されながらの魔女裁判の奴が読者にいるか? デンプシーロールで殴られ脳を壊して神経系を壊した奴は? 幼馴染に2秒で売られて感じる暇もなく友情の儚さを知った奴は?

いるなら、名乗り出るがいい••••••酔って吐く背中を見て育ち、物心ついてすぐに賭博の遊戯台を強要され、奴隷作業を強要されて犯罪に手を染めたというならな。



無論、全て嘘かもしれないぞ──────書こうと思えば、書ける筈だ。

少なくとも、私みたいな非人間でさえやっているのだ。貴様ら人間が言い訳出来る余地など存在しない。
才覚など、環境など、全てゴミでもここまで来た!!

まあ、現状辿り着いても金にはなってないが••••••そういう意味でも、無料で全てを見せるより、私個人の利益を優先する。詳しい「足掻き方」が知りたければ金を払え!! 

何が悲しくて足掻きの全てを、タダで見せねばならんのだ?

一つ、確実に言える事は「他に類を見ない」という事だ。私みたいな奴が他にいるとでも思うのか!!? そう思う奴がいるなら、脳を洗浄した方がいい。

いない。それだけは確かだ──────未来過去現在、天上天下の全てにおいて並ぶもの無しであるのは「保証」しよう。





ああ、諦めんぞ。諦めずに自分「だけ」を信じて進み続けていれば、いつか必ず夢は叶う───人間もそう言うではないか。

自分だけを信じるのが悪い、と言うのは持つ側からの発想だ。

誰一人味方がおらずとも、神仏全てが弾圧しようと。

勝つまで戦う。そして勝つ。
でなければ、今までの己を裏切る事になる。

人間にしろ神仏にしろ、見る目がないならブチ込むまでだ。洗脳してでも読者には広め、邪魔者を消してでも業界を発展させ未来へ進む。

真剣に、真摯に向き合っても無駄だった。

ならば、刻み込んででもやるだけだ。

私は作家••••••それも、邪道作家なのだから

グーグル栞機能付
続刊固定記事参照

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邪道作家
例の記事通り「悪運」だけは天下一だ!! サポートした分、非人間の強さが手に入ると思っておけ!! 差別も迫害も孤立も生死も、全て瑣末な「些事」と知れ!!!