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仕事以外の話

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くだらなくおもしろいプライベートの話
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うまいものを不味く食べる

うまいものを不味く食べる

日曜日のお昼時、妻はいない。
娘と息子と3人でお昼ごはんはどこに行こうかと悩んでいた。

「マックがいい!」(息子)
「わたしラーメン食べたい!」(娘)
(割れた。これはマズイ)

「マックこないだ食べたばっかりやん!」(娘)
「ぜんぜん食べてへんわ!」(息子)
(いや、今月3回目である・・)

「ラーメンぜんぜん食べてないし!」(娘)
(いや、そっちは今月2回目・・・)

「あんただってラーメン

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壊れたヘッドホン 〜ちょっとせつない話〜

壊れたヘッドホン 〜ちょっとせつない話〜

息子が大事にしていたヘッドホンが壊れてしまった。
床に置いてあるのを気づかずに踏んでしまい、耳当て部分が根元から折れてしまったのだ。

メルカリで調べてみると、同じ品で状態のいい中古が安く売っている。
「これでもいい?」と尋ねたところ、こんな返事が返ってきた。

「これサンタさんからのプレゼントやねん。だからこれを修理して欲しい」

この言葉に私は胸が熱くなった。
なんでもコスパで考える自分はなん

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お金が降ってくる交差点

お金が降ってくる交差点

毎日、千本通りを北から南に向かってバイクで走っている。
その時によく見かけるのが、千本中立売の交差点角にあるマクドナルドの前あたりで車やバイクが警官に切符を切られている姿だ。

「よく見かけるなぁ。何でこんなところで捕まるのだろうか?信号の変わり目に渡って、信号無視として捕まるのかな?」

その程度にしか考えずに通りすぎていたのだが、先日まんまと私も捕まったのである。

事の経緯はこうだ。

用事

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恥ずかしい卒業式の想い出

恥ずかしい卒業式の想い出

「私の小学校時代とは随分変わったなぁ・・・」
袴姿で卒業式にでる娘をみて、時代の変化を感じてしまう。

私が小学校を卒業するときは袴姿の子など一人もいなかった。
それどころか、保護者でさえ着物を着てくる人は1、2人くらいだったと記憶している。

それが京都という土地柄のせいか、女の子の半数ぐらいは袴を着ている。
最初は袴で出席するというのを聞いて、「えっ、小学生で必要ある?」と思ったのだが・・・。

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ギョウザの平等

ギョウザの平等

本日の夕食はギョウザである。
我が家はみんなギョウザが大好きだ。

水ギョウザは中国に譲るとして、焼きギョウザは日本のソウルフードに認定してもいいのではないかと思っているくらいだ。

食卓の中央にある大皿には、24個のギョウザが無造作に盛られている。
昔から我が家には、おかずをキレイに盛り付けるという概念が存在しない。

さっそく食べ始めると、いつものギョウザより野菜が多いのかヘルシーな感じがする

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扉を開けてタイムスリップしてきた話

扉を開けてタイムスリップしてきた話

この扉を開けるのは勇気がいる。
私は、未知の扉を開けようとしていた。

2月の日曜日に母と娘と一緒に神戸の須磨寺へ父の墓まいりに行ってきた。
しばらく行けていなかったのでモヤモヤしていたが、これでちょっとスッキリである。

スッキリしたところで、いい具合にお腹が空いてきた。
時刻は13時を回ったところだ。

どこか店に入ってお昼にしようと思ったが、駅からお寺に続く参道は典型的なシャッター通り商店街

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クリスマスプレゼントをあげて得るもの

クリスマスプレゼントをあげて得るもの

12月25日の朝である。
時刻は6時20分。朝食を終え、悩んでいた。

「子供たちのクリスマスプレゼントをどこへ置こうか?」

我が家には小学校6年生の姉と、2年生の弟の二人がいる。
通常なら、そっと枕元に置いておくのだろうが、人一倍繊細な我が家の子供達は、目を覚ましてしまう危険性が高い。

そこで近年はプレゼントを隠しておき、それぞれの食卓の上にヒントを書いたサンタからのメッセージを置いて、探し

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ゴジラの本当の恐ろしさ

ゴジラの本当の恐ろしさ

先日、小学2年生の子供と一緒に「ゴジラ−1.0(マイナスワン)」を観にいってきた。

ふれ込みでは、「大人も子供も楽しめる」「最初から見所があるので、子供があきない」「日本映画として大人が楽しめる内容」と聞いていたので、大いに期待して。

映画開始10分で見所があり、ゴジラが大暴れしている。
「まさにふれ込み通り!」と思っていると、隣の席で子供が「もう、帰る」と一言。
見ると、あまりの迫力にブルブ

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