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僧侶として目指す仏事とは
私が僧侶になって間もない頃、先輩の僧侶に同行して葬儀にいった時の話です。
その葬儀は、若くしてお子様を亡くしたご家族でした。
当時、私が同行していた法事・葬儀の中でも特に家族の悲しみが深く、いつも以上に緊張感を持って式場に向かいました。
1日目の通夜が終わり、式場で手を合わせて帰ろうとした時に、参列していた20歳くらいの男の子が私の元へ来て話しかけました。
男の子は故人様の親戚で、いまは大阪
親と子の関係と阿弥陀仏と私たち
私の今月の心に残った仏事は葬儀会場でとても大きな写真が真ん中に飾られていたことです。居酒屋の中でご家族でそろって写っておりました。
ご葬家の方によりますと、幼いころに父と一緒にその店で食べていたとのこと。
しかし、その後三十年間その店に通うことはありませんでした。そして、あるとき旅行に行ったときにまたその居酒屋に入りました。
今度はお酒が飲める歳になって。
その時にとても喜んでくれたとおっ
経験した心に残る葬儀 ~生後七日で死亡した赤ちゃんの葬儀~
私は今まで執行しました葬儀の中で、特に忘れられない葬儀となりましたのは、17年程昔に出遇った赤ちゃんの葬儀でしたね。
赤ちゃんは男の子で、心臓病のために生後一週間で亡くなりました。
そしてご家族のご依頼で、通夜と葬儀をご自宅で行うことになりました。
お宅に到着しますと祭壇のあるお部屋に案内されました。私は祭壇の前で赤ちゃんを抱いているお母さんと、幼稚園の園児ぐらいのお兄ちゃんらしき幼児が、母
母が教えてくれたこと
仏事普及協会のご法事では、故人さまを仏さまと拝むなかであらためて出遇い直すことを大切にしています。
仏事普及協会では、ご法事とは故人さまのために私たちがしてあげるものではなく、私たちが故人さまからのプレゼントを受け取る機会だと考えています。「私のための法事」では私たちは故人さまのことを想い出すために、仏事支援員がご法事の参加者から故人さまのことをお聞きするところから始まります。
最近、私が参加
お内仏に手を合わせる生活
浄土真宗は、お仏壇を「お内仏」と呼びます。お内仏はご自宅でご本尊を安置し、私たちが日常の中で手を合わせる大切な場所です。
2年ほど前のことですが、お寺と大変ご縁の深い方のご自宅に伺ってご法事を勤めさせていただきました。この方は、もともと浄土真宗の信仰が盛んな愛知県のご出身で伝統を重んじるご家族さんです。玄関でご挨拶をして、仏間へと案内されると大きなお内仏が荘厳されており、私は圧倒されたのを今