Chihiro Yoshii

愛と美食の国イタリアから、楽しい?Ph.D.ライフを発信します。構造・コンクリート工学…

Chihiro Yoshii

愛と美食の国イタリアから、楽しい?Ph.D.ライフを発信します。構造・コンクリート工学が専門。 (Linkedin) https://www.linkedin.com/in/chihiro-yoshii-6948621b4/

マガジン

  • ミラノ工科大学Ph.Dの記録

    ミラノ工科大学のPh.D.課程在学中に経験した、研究関連のイベントをまとめています。

  • ミラノでの生活

    ミラノでの生活をまとめました。百に一つほど役に立つ情報があるかも知れません。

  • つぶやき

    趣味や社会に関するつぶやきです。

記事一覧

イタリアPh.Dの記録: 16-21ヶ月目「時間が経つのあっという間すぎん?」

ご無沙汰しています。最後の更新から気付いたら半年も経っていました。 この半年は、元気だったり元気じゃなかったりしつつも、研究と私生活共にとても充実していました。…

Chihiro Yoshii
1か月前
7

イタリアPh.Dの記録:13-15ヶ月目「健康第一、故に寝坊は仕方ない」

Ciao! 学生を長く続けちゃ駄目だったな、と思わせる一番の理由は、未だに朝同じ時間に起きられないことです。 修士を出ても、博士になっても、得られる知識と失う常識は…

Chihiro Yoshii
7か月前
3

イタリアPh.Dの記録:11-12ヶ月目「イタリアでのPhDはこんな感じ」

イタリアのミラノ工科大学でPh.Dを始めて、遂に一年が経ちました。 ここ二ヶ月の頑張りで、なんだかんだ単位取得も研究も軌道に乗ってきました。無事進級もできました! 最…

Chihiro Yoshii
10か月前
16

イタリアPh.Dの記録:10ヶ月目「研究テーマは決まっていなかった…!」

どうも、来月ある進級審査に怯えている筆者です。 理由はタイトルの通りです。 PhDを始めて10ヶ月、遂に夏休みがやってきました。 8月中旬の二週間は大学への立ち入りが禁…

1

今年の9月に、Ph.Dの同じ学科に2人目の日本人がやってくることが決まりました!!来年以降の出願に興味ある方、連絡お待ちしてます^^

イタリアPh.Dの記録:6-9ヶ月目「この前立てた誓いは何処へ…」

お久しぶりです。 時間が過ぎるのはあっという間で、夏休みを利用した日本への一時帰国も2週間後に迫っています。日本で何を食べるか考える度に、にやけてしまう今日この…

5

イタリアPh.Dの記録:5ヶ月目「卒業に向けた意識改革」

こんにちは。 博士後期課程を始めてから早くも半年が経とうとしています。 早速、2023年3月を振り返りたいと思います。 (学業) ・文献調査:44本 ・講義の受講:「構造…

7

イタリアPh.Dの記録:4ヶ月目「研究テーマが決まった!」

おつかれさまです。 研究への関心が高まるにつれて、身近な芸術への感性が失われていく今日この頃です。 2022年11月にイタリアのミラノ工科大学でPh.D.(構造・コンクリー…

1

イタリアPh.Dの記録:3ヶ月目「新年、出だしは好調」

こんにちは、Ph.D.初心者です。 イタリアPh.D.の3ヶ月目(2023年1月)の様子をまとめました。 まず年明けに、Malgnoという町にある友達の実家にお邪魔しました。 Val Camo…

イタリアの納税者番号(Codice fiscale)はメールで取得可能らしい。

今朝、ミラノにあるAgienza entrateという役所で納税者番号(Codice fiscale)の記載された書類を入手しました。 納税者番号は、イタリアで家の契約や労働をするのに必要…

1

イタリアPh.Dの記録:2ヶ月目「今年の抱負は芸術を楽しみ心豊かに。」

明けましておめでとうございます。 ミラノでは新年から曇り空が続き、いまいち気分が盛り上がりません。 筆者の新年の目標は、ずばりミラノの芸術を楽しむことです。 年末…

1

授業は勉強のきっかけを得る場所

筆者は勉強が好きですが、授業を聴くのが苦手です。 頭の理解が追いつかない難しい話を長い時間聞き続けるのがしんどいです。 かといって、授業の予習をしていくと、内容…

1

イタリアPh.Dの記録:1ヶ月目「読書の秋」

12月のミラノでは、早くも最低気温が0度を下回る日が出てきました。 鍋が恋しい季節です。 早くもPh.D.が始まって1ヶ月が経ったので振り返り。 (研究) ・修論の延長で…

1

ミラノ工科大学Ph.Dの出願書類で気をつけたこと

ミラノ工科大学のPh.D.出願時に自分が提出した書類は以下の通りです。 CV(語学能力、成績含む) 研究計画書 志望動機書 採点対象は上記書類のみであり、各45, 40, 15 …

4

実寸橋桁の載荷試験 in トリノ

ご無沙汰してます。 ミラノでPh.D.を始めて約3週間。最近は、文献調査や学会論文執筆の作業が主で、変化のない落ち着いた日々を過ごしています。 一方で、同学科の博士学…

1

朝のお散歩 @ Monte Stella

ミラノに着いて早くも1週間が経ちました。 楽しくてあっという間の毎日です! 昨日、ようやく学生証をもらって研究室のデスクも用意されて、ミラノで博士をやる実感が湧き…

イタリアPh.Dの記録: 16-21ヶ月目「時間が経つのあっという間すぎん?」

イタリアPh.Dの記録: 16-21ヶ月目「時間が経つのあっという間すぎん?」

ご無沙汰しています。最後の更新から気付いたら半年も経っていました。

この半年は、元気だったり元気じゃなかったりしつつも、研究と私生活共にとても充実していました。

2月-7月の半年を振り返るとざっくりこんな感じです。

(2月)博論のために考えていた構造解析モデルの理論的欠陥に気づく。4月の学会発表を諦める。日本人の学生コミュニティーの飲み会に参加して、日本人の友達が増える。ナポリのWinter

もっとみる
イタリアPh.Dの記録:13-15ヶ月目「健康第一、故に寝坊は仕方ない」

イタリアPh.Dの記録:13-15ヶ月目「健康第一、故に寝坊は仕方ない」

Ciao!

学生を長く続けちゃ駄目だったな、と思わせる一番の理由は、未だに朝同じ時間に起きられないことです。

修士を出ても、博士になっても、得られる知識と失う常識は常に五分五分。

いったい俺はどの面下げて社会に出ていく気なんだ!

さて筆者の近況をお送りします。

10月の進級審査以降、研究は順調に進んでいて4月の学会で発表することが決まりました。発表の舞台は相変わらず、主戦場のミラノです。

もっとみる
イタリアPh.Dの記録:11-12ヶ月目「イタリアでのPhDはこんな感じ」

イタリアPh.Dの記録:11-12ヶ月目「イタリアでのPhDはこんな感じ」

イタリアのミラノ工科大学でPh.Dを始めて、遂に一年が経ちました。
ここ二ヶ月の頑張りで、なんだかんだ単位取得も研究も軌道に乗ってきました。無事進級もできました!

最近は少し気持ちが緩んではいますが、来年の進級審査がもっと厳しいはずなので、重い体を毎日なんとか大学に運んでいます。家にいてもやる事ないんですけどね。

研究内容が具体的になってきたので、暫く研究内容については書かないことにしました。

もっとみる
イタリアPh.Dの記録:10ヶ月目「研究テーマは決まっていなかった…!」

イタリアPh.Dの記録:10ヶ月目「研究テーマは決まっていなかった…!」

どうも、来月ある進級審査に怯えている筆者です。
理由はタイトルの通りです。

PhDを始めて10ヶ月、遂に夏休みがやってきました。
8月中旬の二週間は大学への立ち入りが禁止されているので、気兼ねなく研究と距離を置きリラックス出来る!!

、と8月の始めまで思っていました。

日本への一時帰国を前にして、教授との面談でずばり言われました。

"君(=筆者)は他の学生より遅れている。10月の進級審査ま

もっとみる

今年の9月に、Ph.Dの同じ学科に2人目の日本人がやってくることが決まりました!!来年以降の出願に興味ある方、連絡お待ちしてます^^

イタリアPh.Dの記録:6-9ヶ月目「この前立てた誓いは何処へ…」

イタリアPh.Dの記録:6-9ヶ月目「この前立てた誓いは何処へ…」

お久しぶりです。
時間が過ぎるのはあっという間で、夏休みを利用した日本への一時帰国も2週間後に迫っています。日本で何を食べるか考える度に、にやけてしまう今日この頃です^^

勉強と研究、週末のお出掛けなど、やりたい事が溜まっていたのでnoteの投稿はご無沙汰してました。夏休み前にPh.D. studentとしての現状を確認すべく2023年4-7月の振り返りをします。

(学業の振り返り)

博論の

もっとみる
イタリアPh.Dの記録:5ヶ月目「卒業に向けた意識改革」

イタリアPh.Dの記録:5ヶ月目「卒業に向けた意識改革」

こんにちは。
博士後期課程を始めてから早くも半年が経とうとしています。
早速、2023年3月を振り返りたいと思います。

(学業)
・文献調査:44本
・講義の受講:「構造工学における実験(博士)」「構造解析(修士)」
・構造解析のプログラミングの実践

先月までと比べて一気に論文を読む量が増えました。研究テーマが決まり、自分の研究では今後何をすべきか明確にするため、以前より集中して取り組めたと思

もっとみる
イタリアPh.Dの記録:4ヶ月目「研究テーマが決まった!」

イタリアPh.Dの記録:4ヶ月目「研究テーマが決まった!」

おつかれさまです。
研究への関心が高まるにつれて、身近な芸術への感性が失われていく今日この頃です。

2022年11月にイタリアのミラノ工科大学でPh.D.(構造・コンクリート工学が専門)を始めて早4ヶ月が経ちました。以下が活動のまとめになります。

研究テーマの大枠の決定

学会論文の修正・最終版の投稿

梁要素(Beam element)を用いた構造解析の勉強。

文献調査(今月の記録:24本

もっとみる
イタリアPh.Dの記録:3ヶ月目「新年、出だしは好調」

イタリアPh.Dの記録:3ヶ月目「新年、出だしは好調」

こんにちは、Ph.D.初心者です。
イタリアPh.D.の3ヶ月目(2023年1月)の様子をまとめました。

まず年明けに、Malgnoという町にある友達の実家にお邪魔しました。
Val Camonicaと呼ばれる、遥か昔に氷河に削られてできた谷に位置する小さな町です。街の近くにある、Lago d'Iseoという湖は山間部に位置しながら、水深が最大で250mもあるそうです。

滞在中は、友達も自分も

もっとみる
イタリアの納税者番号(Codice fiscale)はメールで取得可能らしい。

イタリアの納税者番号(Codice fiscale)はメールで取得可能らしい。

今朝、ミラノにあるAgienza entrateという役所で納税者番号(Codice fiscale)の記載された書類を入手しました。

納税者番号は、イタリアで家の契約や労働をするのに必要な書類です。
筆者は、家の契約を書類なしで乗り切ったのですが、先日のトリノにおける載荷試験見学の出張費用を、大学から経費で落としてもらうために急遽必要になりました。

家の近くのAgienza entrateの

もっとみる
イタリアPh.Dの記録:2ヶ月目「今年の抱負は芸術を楽しみ心豊かに。」

イタリアPh.Dの記録:2ヶ月目「今年の抱負は芸術を楽しみ心豊かに。」

明けましておめでとうございます。
ミラノでは新年から曇り空が続き、いまいち気分が盛り上がりません。

筆者の新年の目標は、ずばりミラノの芸術を楽しむことです。
年末にミラノで出来るお金のかからない趣味を調べていたら、無料の美術館や、毎週第一日曜日に公立美術館の入場が無料になる制度を発見しました。美術鑑賞を趣味にして、家でアニメやYouTubeを観たり、カフェで勉強するだけの週末とおさらばします!

もっとみる
授業は勉強のきっかけを得る場所

授業は勉強のきっかけを得る場所

筆者は勉強が好きですが、授業を聴くのが苦手です。

頭の理解が追いつかない難しい話を長い時間聞き続けるのがしんどいです。

かといって、授業の予習をしていくと、内容が退屈でこれまた話を聞く集中力がもたないジレンマ。

なので、ある時期を境に授業をちゃんと聞くのを諦めました。
すべて聞かないのではなく、興味のない話や、理解の追いつかない話を聞くのを止めました。

代わりに、興味を持ったけど、授業中に

もっとみる
イタリアPh.Dの記録:1ヶ月目「読書の秋」

イタリアPh.Dの記録:1ヶ月目「読書の秋」

12月のミラノでは、早くも最低気温が0度を下回る日が出てきました。
鍋が恋しい季節です。

早くもPh.D.が始まって1ヶ月が経ったので振り返り。

(研究)
・修論の延長で学会論文を執筆(+解析)
・「構造物の信頼性」に関する論文閲読(4本)
・"Bridge|50"に関する論文閲読(12本)+載荷試験の見学

(勉強)
・「土木・建築のための確率・統計」(著: Ang, Tang)を半分読んだ

もっとみる
ミラノ工科大学Ph.Dの出願書類で気をつけたこと

ミラノ工科大学Ph.Dの出願書類で気をつけたこと

ミラノ工科大学のPh.D.出願時に自分が提出した書類は以下の通りです。

CV(語学能力、成績含む)

研究計画書

志望動機書

採点対象は上記書類のみであり、各45, 40, 15 (/100) の配点でした。
筆者の戦略は、上記書類でアピール点を以下のように差別化する事でした。

1→ 研究とコミュニケーション能力
2→ 計画の新規性と実現性
3→  イタリアにこだわる理由+情熱

0. 採

もっとみる
実寸橋桁の載荷試験 in トリノ

実寸橋桁の載荷試験 in トリノ

ご無沙汰してます。
ミラノでPh.D.を始めて約3週間。最近は、文献調査や学会論文執筆の作業が主で、変化のない落ち着いた日々を過ごしています。

一方で、同学科の博士学生の友達が徐々に増えてきて、大学生活が楽しくなってきています。友達大事。

さて先日、トリノに日帰りで載荷試験の見学をして来ました。

筆者が参加したのは、建設後50年以上の供用期間を終えたPC橋の残存性能を調査する研究プロジェクト

もっとみる
朝のお散歩 @ Monte Stella

朝のお散歩 @ Monte Stella

ミラノに着いて早くも1週間が経ちました。

楽しくてあっという間の毎日です!
昨日、ようやく学生証をもらって研究室のデスクも用意されて、ミラノで博士をやる実感が湧きワクワクしています。

ところで、イタリアに来てから時差を上手いこと利用して、朝型の生活スタイルにスイッチしました。

これに合わせて、散歩を生活習慣に取り入れました!

散歩ルートは固定で、家から"Monte Stella(星の山)"

もっとみる