Chihiro Yoshii

愛と美食の国イタリアから、楽しい?Ph.D.ライフを発信します。構造・コンクリート工学…

Chihiro Yoshii

愛と美食の国イタリアから、楽しい?Ph.D.ライフを発信します。構造・コンクリート工学が専門。 (Linkedin) https://www.linkedin.com/in/chihiro-yoshii-6948621b4/

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  • ミラノ工科大学Ph.Dの記録

    ミラノ工科大学のPh.D.課程在学中に経験した、研究関連のイベントをまとめています。

  • ミラノでの生活

    ミラノでの生活をまとめました。百に一つほど役に立つ情報があるかも知れません。

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    趣味や社会に関するつぶやきです。

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留学中の目標

ミラノ工科大学(Politecnico di Milano)の土木・環境工学部で、2022年11月から約3年のPh.D.コースを始めるにあたり、以下の目標を設定しました。 卒業までに達成できれば、そこそこの研究者になっているはず、、! 日本の未来を明るくするために頑張る所存です。 学業に関する目標 ・毎年、国際学会で発表する。 2023 International Association of Life-Cycle Civil Engineering (IALCCE)

    • イタリアPh.Dの記録:13-15ヶ月目「健康第一、故に寝坊は仕方ない」

      Ciao! 学生を長く続けちゃ駄目だったな、と思わせる一番の理由は、未だに朝同じ時間に起きられないことです。 修士を出ても、博士になっても、得られる知識と失う常識は常に五分五分。 いったい俺はどの面下げて社会に出ていく気なんだ! さて筆者の近況をお送りします。 10月の進級審査以降、研究は順調に進んでいて4月の学会で発表することが決まりました。発表の舞台は相変わらず、主戦場のミラノです。 修士の時も常に日本開催の国際学会を選ばされてきたのですが、指導教官は学生が自

      • イタリアPh.Dの記録:11-12ヶ月目「イタリアでのPhDはこんな感じ」

        イタリアのミラノ工科大学でPh.Dを始めて、遂に一年が経ちました。 ここ二ヶ月の頑張りで、なんだかんだ単位取得も研究も軌道に乗ってきました。無事進級もできました! 最近は少し気持ちが緩んではいますが、来年の進級審査がもっと厳しいはずなので、重い体を毎日なんとか大学に運んでいます。家にいてもやる事ないんですけどね。 研究内容が具体的になってきたので、暫く研究内容については書かないことにしました。学会発表や論文投稿で研究成果を公開してから、研究の取り組みを発信しようと思います

        • イタリアPh.Dの記録:10ヶ月目「研究テーマは決まっていなかった…!」

          どうも、来月ある進級審査に怯えている筆者です。 理由はタイトルの通りです。 PhDを始めて10ヶ月、遂に夏休みがやってきました。 8月中旬の二週間は大学への立ち入りが禁止されているので、気兼ねなく研究と距離を置きリラックス出来る!! 、と8月の始めまで思っていました。 日本への一時帰国を前にして、教授との面談でずばり言われました。 "君(=筆者)は他の学生より遅れている。10月の進級審査までにしっかり論文を読んで研究計画を具体的に立てよう :)" 筆者も内心思ってい

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          今年の9月に、Ph.Dの同じ学科に2人目の日本人がやってくることが決まりました!!来年以降の出願に興味ある方、連絡お待ちしてます^^

          今年の9月に、Ph.Dの同じ学科に2人目の日本人がやってくることが決まりました!!来年以降の出願に興味ある方、連絡お待ちしてます^^

          イタリアPh.Dの記録:6-9ヶ月目「この前立てた誓いは何処へ…」

          お久しぶりです。 時間が過ぎるのはあっという間で、夏休みを利用した日本への一時帰国も2週間後に迫っています。日本で何を食べるか考える度に、にやけてしまう今日この頃です^^ 勉強と研究、週末のお出掛けなど、やりたい事が溜まっていたのでnoteの投稿はご無沙汰してました。夏休み前にPh.D. studentとしての現状を確認すべく2023年4-7月の振り返りをします。 (学業の振り返り) 博論の研究に関する文献調査:30本(4+7月) 「有限要素解析のプログラミング」に関

          イタリアPh.Dの記録:6-9ヶ月目「この前立てた誓いは何処へ…」

          イタリアPh.Dの記録:5ヶ月目「卒業に向けた意識改革」

          こんにちは。 博士後期課程を始めてから早くも半年が経とうとしています。 早速、2023年3月を振り返りたいと思います。 (学業) ・文献調査:44本 ・講義の受講:「構造工学における実験(博士)」「構造解析(修士)」 ・構造解析のプログラミングの実践 先月までと比べて一気に論文を読む量が増えました。研究テーマが決まり、自分の研究では今後何をすべきか明確にするため、以前より集中して取り組めたと思います。 講義について、「構造解析」の授業は演習を通したアウトプットがあるので

          イタリアPh.Dの記録:5ヶ月目「卒業に向けた意識改革」

          イタリアPh.Dの記録:4ヶ月目「研究テーマが決まった!」

          おつかれさまです。 研究への関心が高まるにつれて、身近な芸術への感性が失われていく今日この頃です。 2022年11月にイタリアのミラノ工科大学でPh.D.(構造・コンクリート工学が専門)を始めて早4ヶ月が経ちました。以下が活動のまとめになります。 研究テーマの大枠の決定 学会論文の修正・最終版の投稿 梁要素(Beam element)を用いた構造解析の勉強。 文献調査(今月の記録:24本) 日本から来た友達とナポリ旅行 まず研究テーマについて、2月中旬に教授とミ

          イタリアPh.Dの記録:4ヶ月目「研究テーマが決まった!」

          イタリアPh.Dの記録:3ヶ月目「新年、出だしは好調」

          こんにちは、Ph.D.初心者です。 イタリアPh.D.の3ヶ月目(2023年1月)の様子をまとめました。 まず年明けに、Malgnoという町にある友達の実家にお邪魔しました。 Val Camonicaと呼ばれる、遥か昔に氷河に削られてできた谷に位置する小さな町です。街の近くにある、Lago d'Iseoという湖は山間部に位置しながら、水深が最大で250mもあるそうです。 滞在中は、友達も自分も1月に試験があるため、午前中は家でゆるく勉強、午後は友達に車で街周辺を案内しても

          イタリアPh.Dの記録:3ヶ月目「新年、出だしは好調」

          イタリアの納税者番号(Codice fiscale)はメールで取得可能らしい。

          こんにちは。 イタリアのミラノ工科大学でPh.D.をしている者です。 今朝、ミラノにあるAgienza entrateという役所で納税者番号(Codice fiscale)の記載された書類を入手しました。 納税者番号は、イタリアで家の契約や労働をするのに必要な書類です。 筆者は、家の契約を書類なしで乗り切ったのですが、先日のトリノにおける載荷試験見学の出張費用を、大学から経費で落としてもらうために急遽必要になりました。 家の近くのAgienza entrateの予約を最

          イタリアの納税者番号(Codice fiscale)はメールで取得可能らしい。

          イタリアPh.Dの記録:2ヶ月目「今年の抱負は芸術を楽しみ心豊かに。」

          明けましておめでとうございます。 ミラノでは新年から曇り空が続き、いまいち気分が盛り上がりません。 筆者の新年の目標は、ずばりミラノの芸術を楽しむことです。 年末にミラノで出来るお金のかからない趣味を調べていたら、無料の美術館や、毎週第一日曜日に公立美術館の入場が無料になる制度を発見しました。美術鑑賞を趣味にして、家でアニメやYouTubeを観たり、カフェで勉強するだけの週末とおさらばします! ちなみに新年の裏目標はYouTubeを絶つ事です。 今までありがとう、東海オン

          イタリアPh.Dの記録:2ヶ月目「今年の抱負は芸術を楽しみ心豊かに。」

          授業は勉強のきっかけを得る場所

          筆者は勉強が好きですが、授業を聴くのが苦手です。 頭の理解が追いつかない難しい話を長い時間聞き続けるのがしんどいです。 かといって、授業の予習をしていくと、内容が退屈でこれまた話を聞く集中力がもたないジレンマ。 なので、ある時期を境に授業をちゃんと聞くのを諦めました。 すべて聞かないのではなく、興味のない話や、理解の追いつかない話を聞くのを止めました。 代わりに、興味を持ったけど、授業中に理解出来なかった内容については、教科書を読んだり、自分で調べて勉強をするようにな

          授業は勉強のきっかけを得る場所

          イタリアPh.Dの記録:1ヶ月目「読書の秋」

          12月のミラノでは、早くも最低気温が0度を下回る日が出てきました。 鍋が恋しい季節です。 早くもPh.D.が始まって1ヶ月が経ったので振り返り。 (研究) ・修論の延長で学会論文を執筆(+解析) ・「構造物の信頼性」に関する論文閲読(4本) ・"Bridge|50"に関する論文閲読(12本)+載荷試験の見学 (勉強) ・「土木・建築のための確率・統計」(著: Ang, Tang)を半分読んだ ・「非線形有限要素解析」の集中講義の受講 ・上述の内容の教科書(著: Kim

          イタリアPh.Dの記録:1ヶ月目「読書の秋」

          ミラノ工科大学Ph.Dの出願書類で気をつけたこと

          ミラノ工科大学のPh.D.出願時に自分が提出した書類は以下の通りです。 CV(語学能力、成績含む) 研究計画書 志望動機書 採点対象は上記書類のみであり、各45, 40, 15 (/100) の配点でした。 筆者の戦略は、上記書類でアピール点を以下のように差別化する事でした。 1→ 研究とコミュニケーション能力 2→ 計画の新規性と実現性 3→  イタリアにこだわる理由+情熱 0. 採用したい学生像とは?筆者は書類の作成にあたり、まず大学がどんなPh.D.学生を採

          ミラノ工科大学Ph.Dの出願書類で気をつけたこと

          実寸橋桁の載荷試験 in トリノ

          ご無沙汰してます。 ミラノでPh.D.を始めて約3週間。最近は、文献調査や学会論文執筆の作業が主で、変化のない落ち着いた日々を過ごしています。 一方で、同学科の博士学生の友達が徐々に増えてきて、大学生活が楽しくなってきています。友達大事。 さて先日、トリノに日帰りで載荷試験の見学をして来ました。 筆者が参加したのは、建設後50年以上の供用期間を終えたPC橋の残存性能を調査する研究プロジェクトの一部です。(以下参照) 載荷試験だけでなく種々の非破壊検査等も行われており、

          実寸橋桁の載荷試験 in トリノ

          朝のお散歩 @ Monte Stella

          ミラノに着いて早くも1週間が経ちました。 楽しくてあっという間の毎日です! 昨日、ようやく学生証をもらって研究室のデスクも用意されて、ミラノで博士をやる実感が湧きワクワクしています。 ところで、イタリアに来てから時差を上手いこと利用して、朝型の生活スタイルにスイッチしました。 これに合わせて、散歩を生活習慣に取り入れました! 散歩ルートは固定で、家から"Monte Stella(星の山)"という公園内の丘の頂上への往復です。片道約20分。 以下が、公園内の頂上までの

          朝のお散歩 @ Monte Stella