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イタリアPh.Dの記録:11-12ヶ月目「イタリアでのPhDはこんな感じ」

イタリアのミラノ工科大学でPh.Dを始めて、遂に一年が経ちました。
ここ二ヶ月の頑張りで、なんだかんだ単位取得も研究も軌道に乗ってきました。無事進級もできました!


最近は少し気持ちが緩んではいますが、来年の進級審査がもっと厳しいはずなので、重い体を毎日なんとか大学に運んでいます。家にいてもやる事ないんですけどね。


研究内容が具体的になってきたので、暫く研究内容については書かないことにしました。学会発表や論文投稿で研究成果を公開してから、研究の取り組みを発信しようと思います。


さて、イタリアでのPhD一年目を様子を箇条書きでまとめました。
海外でのPhD取得に興味がある方は、参考にしてもらえると嬉しいです^^


1. 研究環境

  • 時間のリソースの95%位を、自分の勉学と研究に割く事ができて充実している。(内部進学の学生はTAをお願いされるなどして、研究時間が少なくなっている。)

  • 授業の課題に提出期限が設定されていないなど、研究に限らず単位取得も学生のマネジメントに一任されている。

  • 指導教官の関わっているプロジェクトに参加させてもらえる。自分の場合は、実寸橋梁部材の載荷試験と、腐食を考慮したコンクリート構造物の設計指針を決める国際的な委員会に参加。これらの活動は、博論の一部に組み込むことができる上、外部の研究者と関わる事の出来る貴重な機会。

  • 21時には学科の建物が閉まり強制的に追い出されるので、健康的な生活を送れる。


2. 他の学生(PhD)の様子

  • イタリア人が多く真面目でよく働く。友達曰く、イタリアには珍しい競争的な雰囲気がミラノ工科大学にはあるらしい。

  • 研究の進捗が芳しくなく、卒業が1年以上遅れている学生も一定数いる。

  • イタリア人の同僚はお喋りが好き。自分のオフィスでは1時間ごとに10分くらいの談笑があって、談笑に参加しない自分にとっては少し迷惑。(たまに気晴らしで参加するので、一概に非難は出来ない)

  • お昼休憩が長くて、コーヒーを飲む時は1時間を優に超える。(自分は集団行動が苦手で一人で昼食を取ることが多い。誘われる事は無くなったが、行ったら受け入れてもらえる。みんな優しくてありがたい)

  • 学生同士でプライベートで遊ぶ雰囲気はあまりない。

オフィスの様子


3. 週末や平日の夜の過ごし方

  • 平日の夜は、アニメを見ながら一人で夕食を食べる事が多かったです。女性2人とのシェアだったため、距離感が難しかったです。二年目から大学の寮に住み始め、新しい友達が一気に増えて最近はいい感じです。

  • 週末は、交換留学時代の元ルームメイトや授業で仲良くなった友達と夕飯を食べたり、一人でちょっと遠くに出掛けてました。ミラノの近くに綺麗な湖があるので、気分転換のためによく行っていました。

  • あとは今年1月の宣言通りミラノの美術館を沢山訪問しました。お気に入りは、Galleria d'Italiaと Galleria d'Arte Modernaです。

  • 今年の春先から、大学の近くのトランポリンジムに通い始めました。およそ4年ぶりに器械体操の練習を定期的にするようになり、生活に張りが出ています。

Porto Ceresioから見たコモ湖。ミラノからの半日のお出掛けにオススメです。


最初の一年は一人でぼんやり過ごす時間が多かったので、二年目からはより行動的になって研究も私生活も楽しもうと思います。

ではまたごきげんよう (^^)/

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