ブンイチ(文一総合出版)

自然と生きものの魅力と観察や撮影の楽しさを、本を通して伝えるブンイチ(文一総合出版)。…

ブンイチ(文一総合出版)

自然と生きものの魅力と観察や撮影の楽しさを、本を通して伝えるブンイチ(文一総合出版)。生きものについてのさまざまな話題はもちろん、取材・編集・印刷など本づくりにまつわるエピソードも発信します。毎週ほぼ月曜更新。新刊情報はこちら→https://www.bun-ichi.co.jp

マガジン

  • ブンイチ 新刊案内

    図鑑や読み物、児童書など、ブンイチから発売した新刊案内をまとめました。

  • 掛川花鳥園スタッフのゆるゆる自由研究

    鳥と花とのふれあいを楽しむテーマパーク、掛川花鳥園の鳥たちについて、飼育スタッフが愛情たっぷりにディープな実験をしてみたり、楽しい自由研究をした記録のまとめです。ハシビロコウやへビクイワシ、ペンギンや細くなることで有名なコノハズクなど、人気者大集合!

  • 今月のBIRDER

    バードウォッチング専門誌「BIRDER」の最新号の見どころをpick up!

  • ブンイチTopics

    ブンイチが協力、協賛している書店のフェアや博物館のイベント、著者イベント、オリジナルグッズなどを紹介します。

  • ブンイチの図鑑

    季節ごとにおすすめの図鑑をピックアップ。制作時のこだわりや編集裏話を紹介します。編集スタッフが、実際にフィールドで“使ってみた”記事も公開!

記事一覧

森で果実を見つめ続ける日々

Author:北村俊平(理学博士) 私が「タネまく動物」の沼にハマったきっかけは、1996年7月にボルネオ島の熱帯雨林で生じた一斉開花後に実った多種多様な果実を目にしたこ…

掛川花鳥園スタッフのゆるゆる自由研究 【鳥のごはん】

花と鳥とのふれあいが楽しめるテーマパーク、掛川花鳥園のスタッフによる、園内の鳥たちのディープな情報や楽しい実験をスタッフブログから集めたよりぬき連載。今回は「鳥…

秋の渡りに間に合いました!「タカの渡り観察マニュアル」おすすめのポイント

 9月に入っても「熱中症に注意」という報道が出るほどに暑い今年の日本。それでも季節は着実に秋へと進んでいるようです。バードウォッチャーには季節ごとにそれぞれ楽し…

「種子散布」の研究は、25年でこんなに変わった!

Author:小池伸介(農学博士) 私が「動物による種子散布」(以下、動物散布)研究の世界に飛び込んだ25年前は、通称“赤本・緑本”と呼ばれる『種子散布 助け合いの進化…

BIRDER10月号の見どころ

特集【羽と翼】魅惑の羽根の世界 皆さんは“羽根”と聞いてどのようなものを想像しますか?おそらく、布団やダウンジャケットからときどき出てくる小さな羽根や、羽根ペン…

9月開催のブンイチ関連イベントまとめ

日本鳥学会2024年度大会 公開シンポジウム「野生鳥類と高病原性鳥インフルエンザ:大規模感染に立ち向かう」(9/16)日時 2024年9月16日(月・祝) 9:45~12:30 場所 中央…

紅葉狩りはもっともっと楽しめる

Author:髙野丈(編集部) 9月に入っても猛暑酷暑が続きますね。こう暑いとなかなかイメージしにくいのですが、いよいよ今年の紅葉シーズンが始まります。北海道の大雪山旭…

食べられ、貯められ、くっついて……。動物に託されたタネの行く末とは?

Author:小池伸介(農学博士) 9月16日に発売開始となる『タネまく動物〜体長150センチメートルのクマから1センチメートルのワラジムシまで』の見どころとは? 編著者の…

水の中で見つめるサケの瞳

Author:平井佑之介(いきもの写真家) サケとの出会い                             僕がはじめて川を泳ぐサケを見たのは2014年の秋、岩手…

東日本大震災からよみがえった川で繰り広げられる世代をつなぐ命のドラマ!

「秋のサケ」と聞けば、北海道の川を埋め尽くすように遡上するシーンを思い浮かべる人が大多数だと思いますが、じつは東北の川にも海から戻ってくるサケがいるのです。 そ…

掛川花鳥園スタッフのゆるゆる自由研究 【酷暑を水浴びで吹き飛ばせ!】

花と鳥とのふれあいが楽しめるテーマパーク、掛川花鳥園のスタッフによる、園内の鳥たちのディープな情報や楽しい実験をスタッフブログから集めたよりぬき連載。今回は「水…

BIRDER9月号の見どころ

その前に! ただいまBIRDERでは、「お食事中のカラ類」、「ご当地のカラ類混群メンバー」のお写真を大募集中です!木の実やイモムシなど定番のもののほかにも、珍しいもの…

8月のブンイチ関連書店フェアまとめ(8/22更新)

喜久屋書店橿原店|昆虫フェア場所 喜久屋書店橿原店  奈良県橿原市曲川町7-20-1 イオンモール橿原 期間 開催中~終了日未定 時間 10:00~21:00 特別展「昆虫 MANIAC…

8月開催のブンイチ関連イベントまとめ(8/15更新)

川口 敏 個展「鳥の祖先は肉食恐竜」(〜8/6)月刊BIRDERの人気連載「鳥の形態学ノート」でもおなじみの、川口 敏さん初の個展。恐竜と鳥のイラスト原画展示販売、羽毛恐…

数多のムシにまつわる蘊蓄本と、『虫ってやっぱり面白い! 虫たちの生き方事典』は、どこが違うのか?

Author:小松 貴(昆虫学者) 我々の身の回りに住む、数多のムシ(昆虫、クモなどを含む)達。彼らは生きるため、自らの子孫を残すために、種により特有かつ様々なふるまい…

掛川花鳥園スタッフのゆるゆる自由研究 【ペンギンのレアな姿】

花と鳥とのふれあいが楽しめるテーマパーク、掛川花鳥園のスタッフによる、園内の鳥たちのディープな情報や楽しい実験をスタッフブログから集めたよりぬき連載。今回は「ペ…

森で果実を見つめ続ける日々

森で果実を見つめ続ける日々

Author:北村俊平(理学博士)

私が「タネまく動物」の沼にハマったきっかけは、1996年7月にボルネオ島の熱帯雨林で生じた一斉開花後に実った多種多様な果実を目にしたことです。あんな果実を食べる動物たちの姿を見たいと思った私は、大学院での研究テーマとして「熱帯の森でタネまく動物」を選びました。その際、繰り返し読んだのは、『生物科学44巻2号 特集:鳥と木の実の共進化(岩波書店 1992年)』と

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掛川花鳥園スタッフのゆるゆる自由研究 【鳥のごはん】

掛川花鳥園スタッフのゆるゆる自由研究 【鳥のごはん】

花と鳥とのふれあいが楽しめるテーマパーク、掛川花鳥園のスタッフによる、園内の鳥たちのディープな情報や楽しい実験をスタッフブログから集めたよりぬき連載。今回は「鳥にあげているごはん」に注目!

鳥のごはん

鳥のごはんを想像してくださいといわれて何を思い浮かべますか?
猛禽類ならお肉とか、インコなら種子や果物をイメージする人が多いと思いますが、当園ではペレットも与えています。

鳥用ペレット

いき

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秋の渡りに間に合いました!「タカの渡り観察マニュアル」おすすめのポイント

秋の渡りに間に合いました!「タカの渡り観察マニュアル」おすすめのポイント

 9月に入っても「熱中症に注意」という報道が出るほどに暑い今年の日本。それでも季節は着実に秋へと進んでいるようです。バードウォッチャーには季節ごとにそれぞれ楽しみにしている鳥観察イベントがあるのですが,9〜10月の秋の楽しみといえば「タカの渡り観察」。その観察のノウハウをまとめた最新書「BIRDER SPECIALタカの渡り観察マニュアル」が発売となりました。

そもそもタカって渡るの?

 多く

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「種子散布」の研究は、25年でこんなに変わった!

「種子散布」の研究は、25年でこんなに変わった!

Author:小池伸介(農学博士)

私が「動物による種子散布」(以下、動物散布)研究の世界に飛び込んだ25年前は、通称“赤本・緑本”と呼ばれる『種子散布 助け合いの進化論①②』(上田恵介編著、築地書館、 1999年)など、動物散布を学ぶことができる本がいくつも存在し、研究を始めたばかりの学生は、とても重宝したものです。
これらの本が出版されて25年以上がたち、その間に日本の動物散布研究は飛躍的に

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BIRDER10月号の見どころ

BIRDER10月号の見どころ

特集【羽と翼】魅惑の羽根の世界

皆さんは“羽根”と聞いてどのようなものを想像しますか?おそらく、布団やダウンジャケットからときどき出てくる小さな羽根や、羽根ペンで使われるような長めで大きな「ザ・羽根」の形をしたものを想像する人が大半だと思います。ですが、実は世界の鳥たちを見てみると、「こんな色や形の羽根もあったんだ!」と思わずびっくりしてしまうような羽根をもつ種がいるのです。例えば左のページで紹

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9月開催のブンイチ関連イベントまとめ

9月開催のブンイチ関連イベントまとめ

日本鳥学会2024年度大会 公開シンポジウム「野生鳥類と高病原性鳥インフルエンザ:大規模感染に立ち向かう」(9/16)日時 2024年9月16日(月・祝) 9:45~12:30
場所 中央大学後楽園キャンパス 5号館5534教室
   東京都文京区春日1丁目13-27
料金 参加費無料
後援 農林水産省
詳細 日本鳥学会2024年度大会

コーディネーター
森口紗千子(日本獣医生命科学大学)、牛根

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紅葉狩りはもっともっと楽しめる

紅葉狩りはもっともっと楽しめる

Author:髙野丈(編集部)
9月に入っても猛暑酷暑が続きますね。こう暑いとなかなかイメージしにくいのですが、いよいよ今年の紅葉シーズンが始まります。北海道の大雪山旭岳では、そろそろ紅葉が見ごろを迎えると予想されています。本州でも標高の高い山では今月下旬ごろから、全国の行楽地では10月から11月にかけて、紅葉が楽しめるようになります。

色とりどりの紅葉を眺めながら散策するだけでも楽しいものです

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食べられ、貯められ、くっついて……。動物に託されたタネの行く末とは?

食べられ、貯められ、くっついて……。動物に託されたタネの行く末とは?

Author:小池伸介(農学博士)

9月16日に発売開始となる『タネまく動物〜体長150センチメートルのクマから1センチメートルのワラジムシまで』の見どころとは? 編著者の一人、東京農工大学の小池伸介さんによる「まえがき」全文を公開!

いろいろな動物たちが、植物のタネをまいている

「しゅしさんぷ」と聞いても、多くの人にとっては何のことかわからないのではないでしょうか。ただし、「種子散布」と文

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水の中で見つめるサケの瞳

水の中で見つめるサケの瞳

Author:平井佑之介(いきもの写真家)

サケとの出会い                            

僕がはじめて川を泳ぐサケを見たのは2014年の秋、岩手県沿岸でのこと。
「サケと一緒に泳げる!」
そのことが水中カメラを持ち始めて3年目の僕にとっては、夢のようなワンフレーズでした。そのころは、写真絵本の構想などはなく、とにかく水の中でサケに会いたい!という気持ちが強かったのです

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東日本大震災からよみがえった川で繰り広げられる世代をつなぐ命のドラマ!

東日本大震災からよみがえった川で繰り広げられる世代をつなぐ命のドラマ!

「秋のサケ」と聞けば、北海道の川を埋め尽くすように遡上するシーンを思い浮かべる人が大多数だと思いますが、じつは東北の川にも海から戻ってくるサケがいるのです。
そんな東北のサケの生きざまを追い続ける写真家・平井佑之介さんの写真絵本『ふるさとの川をめざすサケの旅』が出版されます。
発売前に、その内容と貴重な生態写真を少しだけ紹介します。

東日本大震災の影響を受けた岩手県内の川で生まれ、海へと旅立つサ

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掛川花鳥園スタッフのゆるゆる自由研究 【酷暑を水浴びで吹き飛ばせ!】

掛川花鳥園スタッフのゆるゆる自由研究 【酷暑を水浴びで吹き飛ばせ!】

花と鳥とのふれあいが楽しめるテーマパーク、掛川花鳥園のスタッフによる、園内の鳥たちのディープな情報や楽しい実験をスタッフブログから集めたよりぬき連載。今回は「水浴び」に注目!

どうして水浴びするの?

野鳥も飼い鳥も共通して行うのが「水浴び」。まずはもふもふのフクロウたちの水浴びビフォーアフターを見てみましょう。

ユーラシアワシミミズクのひまりの水浴びビフォーアフター

オオコノハズクの水浴び

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BIRDER9月号の見どころ

BIRDER9月号の見どころ

その前に!

ただいまBIRDERでは、「お食事中のカラ類」、「ご当地のカラ類混群メンバー」のお写真を大募集中です!木の実やイモムシなど定番のもののほかにも、珍しいものを食べているカラ類の写真や、北は北海道から南は沖縄まで、日本全国のカラ類の混群メンバーの写真を大募集しています。珍しいものを食べていなくても、珍しいメンバーの混群でなくても差し支えございません。「お食事中のカラ類」の写真募集では、掲

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8月のブンイチ関連書店フェアまとめ(8/22更新)

8月のブンイチ関連書店フェアまとめ(8/22更新)


喜久屋書店橿原店|昆虫フェア場所 喜久屋書店橿原店
 奈良県橿原市曲川町7-20-1 イオンモール橿原
期間 開催中~終了日未定
時間 10:00~21:00

特別展「昆虫 MANIAC」×自然の会ブックフェア(〜9/30)文一総合出版も参加する「自然の会」主催、国立科学博物館特別展「昆虫 MANIAC」に関連する書籍やマニアックな昆虫に関するを集めたブックフェア。

丸善お茶の水店|真夏の昆

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8月開催のブンイチ関連イベントまとめ(8/15更新)

8月開催のブンイチ関連イベントまとめ(8/15更新)


川口 敏 個展「鳥の祖先は肉食恐竜」(〜8/6)月刊BIRDERの人気連載「鳥の形態学ノート」でもおなじみの、川口 敏さん初の個展。恐竜と鳥のイラスト原画展示販売、羽毛恐竜模型の展示などが行われる。

日時 開催中〜2024年8月6日㈫
会場 阪神梅田8Fアート&カルチャースペース2

ワークショップ「親子で学ぶ羽毛恐竜のひみつ」

日時 開催中〜2024年8月6日㈫
場所 阪神梅田8階ハローカ

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数多のムシにまつわる蘊蓄本と、『虫ってやっぱり面白い! 虫たちの生き方事典』は、どこが違うのか?

数多のムシにまつわる蘊蓄本と、『虫ってやっぱり面白い! 虫たちの生き方事典』は、どこが違うのか?

Author:小松 貴(昆虫学者)

我々の身の回りに住む、数多のムシ(昆虫、クモなどを含む)達。彼らは生きるため、自らの子孫を残すために、種により特有かつ様々なふるまいをして見せる。そのふるまいの珍奇さ、巧妙さの程度は、必ずしもそのムシそのものの珍しさとは相関しない。

例えば、我々が靴を履いて玄関から出たすぐ脇の植え込みにいるような種が、流行りの恋愛ドラマも霞むような甘い雌雄の蜜月(そして泥沼

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掛川花鳥園スタッフのゆるゆる自由研究 【ペンギンのレアな姿】

掛川花鳥園スタッフのゆるゆる自由研究 【ペンギンのレアな姿】

花と鳥とのふれあいが楽しめるテーマパーク、掛川花鳥園のスタッフによる、園内の鳥たちのディープな情報や楽しい実験をスタッフブログから集めたよりぬき連載。今回は「ペンギンのレアな姿」に注目!

暑い!
7月に入って早々に猛暑が続いていますが,いかがお過ごしでしょうか。
今回は涼しげに、ペンギンをテーマにしたいと思います。

ペンギンといえば白黒のちょっともちもちしつつも流線形の姿を思い浮かべると思いま

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