「種子散布」の研究は、25年でこんなに変わった!
Author:小池伸介(農学博士)
私が「動物による種子散布」(以下、動物散布)研究の世界に飛び込んだ25年前は、通称“赤本・緑本”と呼ばれる『種子散布 助け合いの進化論①②』(上田恵介編著、築地書館、 1999年)など、動物散布を学ぶことができる本がいくつも存在し、研究を始めたばかりの学生は、とても重宝したものです。
これらの本が出版されて25年以上がたち、その間に日本の動物散布研究は飛躍的に発展してきました。しかし、残念ながらそれらの進捗を網羅的に扱った本はなく、これか