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東日本大震災からよみがえった川で繰り広げられる世代をつなぐ命のドラマ!

「秋のサケ」と聞けば、北海道の川を埋め尽くすように遡上するシーンを思い浮かべる人が大多数だと思いますが、じつは東北の川にも海から戻ってくるサケがいるのです。
そんな東北のサケの生きざまを追い続ける写真家・平井佑之介さんの写真絵本『ふるさとの川をめざすサケの旅』が出版されます。
発売前に、その内容と貴重な生態写真を少しだけ紹介します。

『ふるさとの川をめざすサケの旅』より

東日本大震災の影響を受けた岩手県内の川で生まれ、海へと旅立つサケ。この地域では、サケは人にとっても大切な栄養源。サケの暮らしと人の暮らし、どちらにも焦点を当てている点も、この写真絵本の特長です。

『ふるさとの川をめざすサケの旅』より

川をさかのぼり産卵するサケの命がけの行動、そして生まれた赤ちゃんが育ち、旅立つまでの希少なシーンを水中で撮影しました。

『ふるさとの川をめざすサケの旅』より

物語を通して、身近な魚にも命のドラマがあることを知り、その生育環境や人との関わりについても学ぶことができます。また、サケの一生や体の特徴がより詳しくわかるQ&Aも付いています。ぜひ、書店店頭でご覧ください。


平井佑之介写真展「いのちの旅―ふるさとの川をめざすサケ―」(8/23〜)

若手写真家応援プロジェクト「写真家たちの新しい物語」として、東日本大震災の後、東北の川で生まれ、再び川へと戻ってくるサケの生態に関して取材を続けている平井佑之介氏による写真展を開催します。平井氏が秋から春先まで、冷たい川にもぐって撮影した貴重な作品を展示します。サケの生態を知ることで、近年の地球温暖化の影響など、自然や環境問題についても考えるきっかけになる写真展です。

FUJIFILM SQUARE

期間 2024年8月23日㈮ ~ 9月12日㈭ 無休
時間 10:00 ~ 19:00 (入館は終了10分前まで。最終日は16:00まで)
料金 入館無料
会場 FUJIFILM PHOTO SALON Space3
   東京都港区赤坂9-7-3 フジフイルム・スクエア内

平井佑之介写真展「いのちの旅―ふるさとの川をめざすサケ―」ギャラリートーク

日程 2024年8月23日㈮・24日㈯・25日㈰・30日㈮・31日㈯
   9月1日㈰・6日㈮・7日㈯・8日㈰
時間 各日15:00から・約30分間
料金 参加無料・予約不要
会場 富士フイルムフォトサロン 東京 写真展会場内
講師  平井佑之介氏


「命のつながりシリーズ」
に登場するのは、クマやサル、リス、キツネなど、絵本の中で登場する動物で、誰でも名前や姿・形は知っているでしょう。でも、彼らが日本の自然のなかで、どのように暮らしているのか。多くの人は、その姿を見たことすらないかもしれません。絵本の中でさまざまな表情を見せる野生動物は、絵本の中のキャラクターではなくて、実際に日本の自然の中で生きているのです。貴重な生態写真と共に、彼らの生きざまに触れることができる、シリーズ既刊も要チェックです!


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