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#エッセイ
ぼくの好きな俳句たち 3
じゃんけんで負けて蛍に生まれたの 池田澄子 前回に続いて蛍の句。
この句も説明を拒絶している句ですね。むしろ、読者にいろんな読みを求めてくる句。書き手が読み手に問いを発してくる句。
「ねえ、きみ、なんで蛍に生まれたの?」
「うん、じゃんけんで負けちゃったの。それで蛍になっちゃったの」
「へえ、じゃんけんでね」
「そう、じゃんけんで」
「ふ~ん」
「じゃんけんで負けて蛍に
じゃんけんで負けて蛍に生まれたの 池田澄子 前回に続いて蛍の句。
この句も説明を拒絶している句ですね。むしろ、読者にいろんな読みを求めてくる句。書き手が読み手に問いを発してくる句。
「ねえ、きみ、なんで蛍に生まれたの?」
「うん、じゃんけんで負けちゃったの。それで蛍になっちゃったの」
「へえ、じゃんけんでね」
「そう、じゃんけんで」
「ふ~ん」
「じゃんけんで負けて蛍に