#ふらここ深耕 第1回~第50回まとめ

姫子松・萩原・渡邉運営時代の#ふらここ深耕

姫子松一樹

コーヒーの残り香マスク内に満つ/沼尾将之
(俳壇4月号、新若手トップランナーコーナー)
この句のポイントはコーヒーだと思います。マスクをしていると口臭がなんてことがよくありますが、コーヒーでないとこの温かみが出ない、のど飴の残り香ではだめ、そんな一句なんだと思います。内が若干の甘さを残していますが、それもまた余白としていい。

なめくじり

もっとみる

匂ひ鳥

ころがれる筆に影あり匂ひ鳥 / 八田木枯

「匂ひ鳥」は鶯の異名だそうで。

転がった筆。

筆、としかないけれど。絵筆か?

それとも、紅筆か。

なぜ、転がったのだろうか?そこに、人影があるとしたら。

誰と、誰なのか?

何をしているのか?

なんとも、艶めいた雰囲気を漂わせているのは、「鶯」でもなく「春告鳥」でもなく、「匂ひ鳥」だから。

この、ことばの選び方ひとつで雰囲気が変わるのが、面

もっとみる
あなたにいいことがありますように☆

飛び立つ希望

いつもかすかな鳥のかたちをして氷る / 対馬康子

(NHK俳句1月2週目)

氷の中には鳥がいて。

わずかでも溶けてきさえすれば、少しずつ動き出す。

中の鳥は、こころの芯とか、核となるところ。美しさ、情熱、真実。

もうダメかも、とか。今は先が見えない、とか。

こころが冷たくなるような現状があっても、まんなかのいちばん大切なところはきっと、氷が溶けたら羽ばたき、空へ、光へ飛び立つのだ。

もっとみる
You are wonderful!
3

【俳句】石田波郷新人賞の鑑賞

 石田波郷(いしだ はきょう)新人賞は、三十歳以下の若者を対象とした俳句二十句一篇の賞である。
 石田波郷は著名な俳人である。結核を患い五十二歳の若さで亡くなったものの、病気という負の事実を正に昇華する、悲しくも美しい句を多く遺した。現代の医学をもってすれば、もっと長生きしたのかもしれないが、ひとつの病が石田波郷という俳人を、より一段と高い位置におく要因であったと思えてならない。

 また、わたく

もっとみる
ありがとうございます。
165

🖋超能力俳句(木村独眼篇)後編

(昔つくった俳句とSFのパロディの後編です。ご笑覧ください<(_ _)>)

 まずは「パパ」が登場する5ページを。

 続けて内省的なパートに移ります!

 村上ナユタのラストです!

 8ページ目で「ダス・エンデ(おしまい!)」です!

(ご笑覧ありがとうございました! 機会があればまた書きます!)

もっとみる
本当にありがとうございます<(_ _)>
1

紅葉の賀

粕汁を配る杜氏の笑顔かな
冬めきて茜を帯ぶる鳰の海
帰りくる漁船に冬の月丸し
熱燗や女将の孫と語らひて
母の手を払ひて蜻蛉追ふ子かな
匿名の封書受け取る秋の暮
寄り添ひて二十五年の紅葉の賀

俳句結社雲の峰の結社誌に掲載された俳句です。

以下の俳句を鑑賞していただきました。
俳句は、人に鑑賞していただいてはじめて、その俳句にいのちが吹き込まれるように感じます。有難いです。

【通勤の車中を秋の蚊

もっとみる
やった〜(o^^o)
2

🖋超能力俳句(木村独眼篇)前編

(昔つくった俳句とSFのパロディの前編です。ご笑覧ください<(_ _)>)

 1ページめは独眼俳句のダイジェスト的紹介を。

  2ページめから俳句の鑑賞文がはじまります!

 3ページから超能力を言い張ってきて、

 4ページで前編終了です。よかったら後編もお読みください<(_ _)>

もっとみる
本当にありがとうございます<(_ _)>
2

【雑記/俳句鑑賞】俳句ポスト365 兼題「鮫」より

 今回は俳句ポスト365の兼題「鮫」木曜発表分より、「私の他に『鮫』と『少女』の登場する句はあるかしらー」と軽い気持ちでページ検索して見つけ、ドカンとやられた二句を好き勝手読みます。
(ちなみに私の「少女」が出てくる「鮫」の句は「うそなんてつかないと嘘、少女、鮫」というものでした)

 簡単に言うと、今日これから紹介する句を読んだ直後に妄想した結果です。あしからずご了承ください。
 なんか変なこと

もっとみる
ありがとうございます。ものすごく励みになります。
3

好きな句を、紹介したい。

こんにちは。葉月です。
どうしても好きな句を紹介したくて書いてしまいました。
各季節二句ずつ紹介します。お付き合いくださいませ。

くびすじは世界樹に似て桜まじ

桜をはじめて詠み込んだ句。よく桜と恋を取り合わせるのは類想と言われますが、これもそんな恋の句です。
好きな人の「くびすじ」は世界の拠り所である「世界樹」に似ているように思えます。美しく、どこか安心感を与えてくれるような。

夜桜へ記憶を

もっとみる

句集を鑑賞しましたシリーズ! 句集「ゆづりは」(佐藤雅子)

結社「藍生」に所属しておられる作者の佐藤雅子さん。
私がお稽古している合気道の道場の先輩の佐藤さんのお母様だというご縁で句集を拝見させていただきました。

句集のように俳句がまとまったものを読ませていただくと、その方のこれまでの生き方や大切にしておられることやものの見方感じ方が分かってとても楽しいです。
この句集からは、お医者さまである作者の様々な面を感じることができて、俳句は、作者の生身の身体を

もっとみる
わっ、嬉しいです😊
2